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世界は一度終わっている  作者: 小松ちゃん
 第一章 サキ様 1節 ペルマム王国
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第7話 パラレという存在

そのことをサキとルディエルに話すとそこに近寄っていき、じーと何時間でも何日でもそして何年でも見ていそうな目でその石を見つめていた。


そのからは箱が出てきた。

その箱にはなにかあったらしく箱をサキ様とルディエルから笑って渡された。すごく怖い。

箱にはハズレと書かれた紙があるだけだった。

サキ様とルディエルの二人は箱があった場所に手を当てて、バイバイとサキ様が手を振ると光が見えたと思ったら姿はなかった。


パラレは箱があった場所に何かあるとその光景を見て思った。

箱があった場所をよく見るがなにもなく、上側を見てみると円が描かれていた。

そこに手を当てたがなにも起きず、箱にあったハズレと書かれた紙を持って手を当てると光が見えてきた。白い光は目を閉じたけど入ってきた。


パンッ


と音と共に真っ白な目の前の空間に穴が開いたように黒い靄があった。なぜかそこに興味をもってその靄に向かい歩き出した。




目が覚めたときには横になっていて目の前にはサキとルディエルが大丈夫と心配していた。


「大丈夫だと思うね。ここは、どこですね。」

「はい、これあげる。」

とサキ様に言われ、パラレが渡されたのは当たりと書かれた紙だった。

「頑張れパラレ。」

とサキ様に言われた。


「あのルディエルさん。ここって……。いえ、なんでもないです。」

「どうすれ…。」

「!」


と独りこどを言っていたパラレは何かに気付き天井を見て、自分のポケットの中を探った。

ポケットの中にはハズレと書かれた紙だった。


「うん大丈夫。」


と言うと何歩か後ろに下がってからいきよいよく飛んだすると十メートルはありそうな天井に着地した。


着地した。と言うことに驚いたが天井にハズレと書かれた方を向けて押すと円がタワーのように縦に伸びた。のと同じくして天井と床が逆さまになった。すると円が黄色に光だした。

パラレは不審に思ってそこを離れた。

また、あの黒い靄に階段らしきものが壁にあった。


「スッすごいよパラレ。よくこんなのできたね。」

とサキ様が言った。

いや、言っていた。パラレが見たときにはサキとルディエルはいなかった。

パラレは黒い靄にもう一度飛んで入って行った。


階段を降りると扉があり、その扉を開けると白い部屋に来ていた。目の前にはあの黒い靄。そして自分とサキ様、ルディエルとクラノスとラプラン。そしてアサナともう一人だれかがいた。

その光景に不思議に思ったがもっと驚くことがあった。その場所は目の前に平凡そうな男性が立っていてその向こうにサキ様達がいたからだ。


「え!」


と思わずパラレは声を出した。

サキとルディエルとラプラン、そしてアサナがこっちを見たがもう一人の誰かがサキ達に何かを言うと去っていった。


自分がさっき見たときとほぼ同じだった。

そこで黒い靄が消えた。


「どういうこと。」

とパラレは言うが答えは返ってこなかった。

誰もいない。それがパラレを苦しめた。

パラレはサキとあの王国に来たときに野盗にあったのだ。その時にサキの大事な人が死んでしまった。それは任務ということには絶対に死人は出したくないというパラレが初めて出した犠牲であった。

それと向き合わせるようにその時の光景が 白いだけの部屋にテーブルと椅子が置かれており、テーブルには紙のようなデータを記録する物がありそこから光を出して映像を映し出していた。

「やめてお願いだから。やめて。」

と言うパラレの声は誰にも届かない。

やめてともう一度パラレが言ったとき、映像にはある人が殺される場面が映されていた。


「やめてっていってるでしょ」


と言うパラレの声は部屋に響くだけだった。




「どうしましたサキ様。」

と薄ら笑いを浮かべそう言うアサナに似た男が立っていた。


「アウル!やめてくれ!頼むからやめてくれ!」

とルディエルは怒鳴るように言った。


「何をいっているのです。これは試練。これは試練なのです。」


「何が試練よ。地獄じゃない!」


「どうしましたサキ様。そんなに声を荒げて。」


「その顔でその笑みはやめて!アウル君。」


「なぜです。」

と首を傾げてアウルは言った。

「あなたはアウルだからです。」

それくらいは分かれと言うようにルディエルが言った。

「目が死んでないのですよ。そしてこれは試練です。大丈夫、じきに分かります。」


「分からない。」

と言ったサキは黒い靄がある場所に歩き始めた。

「待っててパラレ。」

と言うと後ろの扉を開けてサキは歩いて行った。




「さぁ、ルディエル。君はどうする。」


「なにもしない。」


「なぜですか。」


「サキさんはもうこの場にいない。だから。」

「どういうことですか。」

「アサナ様に頼まれたのはサキさんがアウルに会うことそれだけです。殺したいとはいわれてません。」


「そうですか。ならやめましょう。」

「あなたは試練だと言いました。アウルさん、その姿も試練なのですか。」

「そうです。この姿も試練の一部です。」

「ならもうといてもいいと思いますよ。」

「それもそうですね。試練の相手はここにはいないですから。解きましょう。」

と言ってアウルはアサナに似た姿からどこかで一回は会ったことがある姿へと姿を変えた。


「やはりですか。」

「やはりとはどういうことですか。ルディエル。」

「その顔です。どこにでもいそうなのに独特のオーラを放ってますから。」

「そうですか。初めてです。そう言われたのは。」

「本当にそうですか。アサナ様か、サキさんには言われなかったのですか。」

「なぜそう思うのですか。」

「サキさんとアサナ様が今、パラレが苦しめられている事の犯人はあなただと言ってましたので。」

「それは本当ですか。アウルさん。」

「本当だがどうかしたのか。」

アウルは今までの優しい口調から少し恐怖を与える口調に変わって言った。

その一言でルディエルは何かおかしい。とは全く思わなかった。

「ただの興味と作戦です。」

「なんの話だ。」

「なんでもないですから安心してください。」

「そうか。」


グサッとアウルはルディエルの背を短剣で刺した。


「なぜ刺したのですかアウル。」

「作戦という言葉のせいだ。言葉の魔力というのは怖いものだな。」

「試練とあなたは言いましたけどそれはパラレが力を持っているという確信からですか。」

「確信ではないがそうでないかとは思っている。君ならなぜかは分かるだろう。」


「身体能力の高さと反射神経の良さ。というだけでは判断しきれない領域にいるからということですか。」


「その通りだ。未知の力が宿っていそうだというのもある。」


「刺したのもそれが狙いですか。」


「そうだな。そうすれば必ず助けようとするだろうと思ってな。ククク…。」

とアウルは本当かどうか分からせない笑みを浮かべる。


「なら殺さないでください。」


「君をか? それは無理だぞ。」


「サキさんとパラレです。」

「分かった殺さないでやろう。」


バンッ


となにかが爆発した音がルディエルは聞くと笑みを浮かべた。しゃべっていた相手も同じだろうなとルディエルは思った。


その音はパラレを映していた映像で煙でなにも見えなくなっている。


「なぜあの部屋で煙がたっている。」


「まさか、サキも未知の力が…無かったな。」


「そう未知の力。」


ドッカーン


先程より大きく破壊力がありそうな音が部屋を響かせるとブアッと熱く強い衝動をによって吹き飛ばされた。

とルディエルは思ったがその場に座っていた。アウルに刺されたサーベルがまだなぜか刺さっていたからだ。


「「ルディエル!」」


とサキとパラレが言い、パラレが緑色の光を出して傷を治していた。


「サキ様。ルディエル治りました。早くここを出ましょう」


「待って、パラレ。」

と言うとサキはアウルの側まで行き、あなたは許しませんと言ってパラレとルディエルの近くまで戻ってきた。


「よろしいのですか。」

「もう無理ですから。」

というサキとルディエルの会話と今の状況を見てパラレは本当だね。と無意識で言ってしまった。


目をパチパチさせ首を振って感覚を戻そうとアウルがしているのをパラレは見た。

「なにをしにここへ来たのかは聞いてはおりらませんでしたな。」


「そんな事聞く意味があるのね。」

「あたりまえでしょう。サキがいるのですから。」

「サキ様が…。そうですね。」

「そういえばですがサキよ。どこにいるんだ。あの女は。」

「アサナはいない。なにか用があったの。」

「サキよ。ここにお前がいることの説明が出来ない。」


「帰るからもう理由は分かったと思うけど。」

「そう…だな。いや、サキ。分からないなぜここに来た。」

とアウルはサキという存在がこの地になんのために来たのか全くわからずそう聞いた。

「ここがどのように思う場所かわかるなら分かるかもしれません。でもそれだけです。」

「サキがここまで言うようになるとは思ってなかった。」

「サキ。教えてくれ世界はどんな危機にめんしている。」

「あなたという危機。の方が見たものより強いかもしれない。」


「行きましょう。ルディエル、パラレ。」

「はい、行きましょう。サキさん。」

「サキ様。国に帰る前にお願いします。」

「パラレが言うの。」

「気になりますので。」

「それもそうね。」

「さぁ帰りましょう。」

というとサキとルディエルとパラレの三人は扉から帰って行った。


「どう思いましたか。アウル様は。」

「面白くなりそうでよかった。」

と不気味な笑顔でアウルは言った。


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