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世界は一度終わっている  作者: 小松ちゃん
第二章世界樹 2節 クラノスはやっぱりD、Fクラス
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第19話 クラノス編4 ボコボコにされるクラノスの理由とは


下層部で3日過ごしたクラノスとラプラス。

クラノスはボッコボコにされること9回、その理由とは。


「そ、それは。ひっく、壁に頭を叩いてたら……襲われて、それを見られて暴力振るわれて、それで、えーーーと。ヒック、変な芋虫が出れきたんだ。はははーーそれでーーヒック、その芋虫が暴れて洞窟がーねーーヒック……崩れた。それで……芋虫を殺そうとした人がいて、その……。」

「止めたんすね。」

コクンとうなずくクラノス。

「そしたら、食われた。」


・・・。

は!今なんか言ったすか。聞き間違い……すか。は!なにいっってんすか!あんたは!

リンチにされてる理由を聞いてんすけど……。

なぜそんな話に……なったんすか。

そこは一回置いて置くっす。

集団リンチにされる理由を話してるって思うっす。


それで、なんて言ったっすか。


えっと……


・・・


暴行されて変な虫がでて洞窟が崩れて芋虫と人が死んだって言ってったっす。

どういうことっすか!理解できないっす!


「ちょっと待つっす。クラノス。もう一回言ってくんないっすか。なぜ集団リンチされてるのか教えてくださいっす。」


「ヒック、・・・食われたヒック。」

そ、そうすか。もう一度話を聞いたっすけどそうすか。

理解できないっす。

なんすか壁に頭を叩いてたら襲われて暴力ふるわれて芋虫が出てきてそいつが暴れて洞窟が崩れて人がその芋虫を殺そうとした人がいたけど食われたっすか。意味わかんないっす。

殺そうとしたのってお前じゃないんすか。

でも、もう一人いたんすか。まぁ、いいっす。

なんで俺知らないんすか。一緒にいたっすよね。もしかしてその殺された人って俺っすか。


「そ!それで!食われたのってだれっすか!」

「ヒッ、ヒック。その殺そうとした人。」

それ俺っすよね!なんで生きてるんすか!おかしいっす!

「それで芋虫は食った人に殺された。」

そ、ならよかったっす。いや、よくねぇっす。その芋虫クラノス助けようとしたとか言ってたっすよね!どういうことっすか!しかも食われたのに殺したってすごいっすね。

はぁはぁはぁ。

わけわかんないっす。


「えっと、ちょっと待てっす。一回整理するっす。えーと。」

まず、クラノスが洞窟っすか。たぶんここ下層部のことっすよね。の壁を叩いてたら襲われたっす。それで暴力振るわれたっす。

!どういうこと。。。すか。

まぁ、ここは一回置いて置くっす。

気になるっすけども!

これ以上に気になることがあるっす!


変な虫、芋虫が出てきて暴れて洞窟が崩れたそう

っす……。

はぁ!どういうこと。。。っすか。

まぁ、ここも置いて置くっす。

気になるっすけど!も!

ものすごく最後気になるっすけど!も!

これを聞けばわかると思うっすから!


芋虫を殺そうとした人がいたから助けた、そしたら殺そうとした人が食われた。そうっす。

この食われたの俺っすよね。

でも、その食った人に芋虫は殺された。

そうっすか。

・・・

はぁ!どういうことすかーー!


ちょっと待つっす。俺、よく考えるっす。

芋虫を助けようとしたっす……殺そうとしたんすか……・・・。

どっちすか。

クラノスはどっちっすか。うん、ここを聞こうっす。


「クラノスは助けようとしたんすよね、殺そうとしたやつと芋虫どっちを助けたんすか。」

「そりゃー芋虫だよーー。だってーー、見るにーー。見れる光景じゃなかったからーー。見てるこっちがあわれに思ったんだもん。襲われたけどさーー。」

「そうっすか。」


ということは……芋虫を助けたってことっすか。芋虫は殺されたっす。

芋虫は食われた人に殺されたっす。なぜっすか。

しかも襲われたのにかばった、理解できないっす。ともかくっす、えっと。


ともかく、これで……ん、おそわれたっすか。

壁に頭を叩いてたらっすよね。


えーと、もしかしてっすけど。

「クラノス。壁に頭叩いてた時に芋虫に襲われたんすよね。」

「ヒック、そうだーーー。」


そうすか、ってことは壁に頭叩いてて芋虫がきて、クラノスを助けようとしたのかその芋虫を切ろうとした人がいて、芋虫を切ったけど返り撃ちにあって食い殺された、っすか。かわいそうっす。そして、クラノスよく生きてたっす。


待てっす、なんか忘れてないすか。


あ、そういえば、まだまだ聞きたいことがあったっす。


えーと、あ、洞窟崩れたって言ってたっす。

は!はぁーー!洞窟が崩れたっすかーー!

それでなんでクラノスここにいて、生きているんすかーー!おかしいっすーー!


「それで、洞窟崩れたんすよな。どうやって逃れたんすか。」


「それがーー、えーーと。芋虫に殺された人の仲間が来たーー。それでーー、芋虫に襲われた仲間と俺を見てーー。殺そうとしてきたーーから芋虫が暴れて洞窟の天井が崩れたんだーー。それでーー。それでーー。瓦礫に囲まれてたーー。でもーー瓦礫の隙間を通ってくとーーなんか横穴で道があったからーーそこから来たーー。」

「そうっすか。なるほどっす。」


それで大丈夫だったって本当にものすごいっす。クラノス。


「ギャーー!」

と逃げるクラノス。


ん、どうしたんすか。クラノス……。


マジすか。クラノスまたすか。

これで9回目っすよ。

すごいっす、執念ってやつすか、すごすぎるっすクラノス。


しかも今回は切ってるっすか。いや、鞘に入ったままっすね。人の心があるということっすか。よかったっす。

でも、

ハッハハ!


やっぱりものすごく楽しそうっす。

やっぱりクラノスも楽しそうっす。

バカっす、クラノス。

でも今回はギャーー!とか、ウッ!とか、もうやめてーー!とか言ってるっす。

今回はさすがに可愛そうっす。


これがふつうだろうっすけどなんすか、なんとも悲しいっす。

まぁ、本人がものすごく楽しそうなんすから見てるだけで大丈夫だろうっすけど……。大丈夫なんすよね。

でも、今回はもう見る気なくなるっす。

それもどうかと思うっすけど。


そして、やってる側も飽きたらしくどっか行ったっす。



クラノスは今回はボロボロっす。顔も二、三発殴られた程度の怪我っす。よかった、すか。

怪我するんすか、軽症すけど。


腕も足もまくって見てみたけどアザすらなかったす。まぁ、これより重要なのは腹だろうけど見ようとしたときにクラノスが起き上がって見れなかったす。


ボコボコだと思ったけどそんなに重症じゃないっす。


「それで、クラノス。あの人たちは誰なんすか。」

「ヒック、知らないーー。ヒック、今回でーーヒック、15回目ーー。」

「そんなにすか。本当に誰だか知らないんすか。」

「うーーん。ヒック、知らならーー。」

15回多いっすよ。どう考えても執念でやられてるんすよね。

よくそんなにっす、クラノス。

どこか痛くて動けないみたいにはなってないからそれなりに手加減してんすか。

もしくは、クラノスがめちゃくちゃじょうぶかっす。

絶対前者っす、これは絶対そうっす。




「なら、それ教えるね。えっとね、あそこにいる大きい人いるよね。」

いるっす。ひとり、いやいや、七人はいるっす

大柄で、三メートルはありますっす。七人ほどす。

なぜこの狭い洞窟でそんなに大きな体が入れるのかと思う大きさっす。なんて、どうしてなのか聞きたいぐらいっす。


「そうっすか、もっといるっす。七人は大柄な人いるっす。」

「そうみたいね。それでね、その人たちはリーダーって呼ばれててね、それでね、その人たちには今みたいに取り巻きがいるんね。

いるでしょ。」

「はい。」

確かに取り巻きがいるっす。20人ほど。多いっす。取り巻きっていうより部下っすよ。

「それでね、その取り巻きがクズでクラノスをね殴ったりね蹴ったりねやっててそれを真似てね。全員がやってるってことね。わかったよね。」


はい、わかりましたっす。ここからすぐに出た方がいいことが!

クラノスが二人いる所に居続けたらろくなことがないっす。


クラノスは自分そっくりの顔の相手に驚いて放心中っす。そういえば、なんで酔ってるようなんすか。クラノス。


心あたりは……・・・。


あるっす。しかも、どう見ても……どう考えてもおかしいっすって思うキノコがあったっす。

蒼いキノコなんて食ってたっす。

そんなキノコ食べたらどうなるかわからないっすよっていったっす。


「それで、どうしてあんなにボコボコにされるんすか。」

「孤立した人たちがいてねその人たちが全員食い殺されましたのね。全部で342人はね。」

そんなに!っすか。

「でも、クラノスさんは生き残ってたんだよね。なんでだろうねーー。」

クラノスものすごいっす本当に。でも、なんでそんなにも殺されてるんすか。

もしかして芋虫に……。


「その食い殺したのは芋虫っすか。」

「そうね、芋虫であってるね。」

「その芋虫は何て言うんすか。」

「そこ気になるかね。」

「なんか知ってる気がするっす。」

「そうね。教えてもいいかもね。それねフラワームっていう芋虫だからね。」

「フラワームっすか。フラワーワームじゃなくてっすか。」




ーー


フラワーワーム。

肉食生物。

花を取りにきた人間や花を食べる習性のミミズのような生き物。

また、花の蜜を吸うものを待って食べると言う比較的に大人しい生物。


ーー



「あのね、フラワーワームというのはいるからね。フラワーワームは思っている通りだと思うけどね、フラワームは違います。からね。」


「そうなんすか。」

「そうなんですね。」

へっ、嘘っす!

「ヒッ!」

ね口調のクラノスさんの顔の口が広がっていって顔がワームの口になったっす。

その口の上、オデコには目が一周していて全部で6個あるっす。顎のしたには鼻があるっす。


殺されるっす、逃げるっす。


床が濡れていたみたいで豪快に滑って転んだブパシカ。


う、嘘。帰りたいっす。助けてっす。


「イヤーーっすーー!死にたくないーーー!っす。せめて女の子と手を繋ぐぐらいしたかったっすーー!」

死にたくないっす。

「怖いっす。怖い怖いっす。」だからっす、やめてくださいっす。


フラワーム

花が舌の先についていてそれを囮として囮にかかったものを食べる。特に人間を。

栄養を多く摂取すると脱皮し続け(六回)、サナギになる蕾みたいになる。そして人形へと姿を変える。ほぼ人間。

普通の人間に、舌が異様に長いのと花、植物を瞬時に作りだすというスキル能力を持った人間のような存在。それがフラワーム。

フラワワームとは成長が違うのだ。

そして、花は芋虫として生まれてきた時に食べたものを使う。それを変えてたり戻したりできる。

でも、ミミズのような体の一部にある保管庫にあるものしか使えない。


肉食生物。花の蜜を食べるのではなく囮とするため。これが一番の違い。人になれるのも違うけど。


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