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世界は一度終わっている  作者: 小松ちゃん
 第一章 サキ様 1節 ペルマム王国
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第6話 ベリス神殿


「あの…サキ様。」

「なにパラレ。」

「どうやってここから出るのですか。」

「知らない。」

ときっぱりとサキに言われてパラレはそうと背伸びしながら言った。


「聞いたときは楽しんだか、疲れたら扉にいけばいい…って聞いたけど扉…ない…よね。パラレ。」

「えっと……サキ様。」

「なにかあった、パラレ。」

「ありました…けど…あれじゃないよね。」

と言ってパラレが見ていたのは2つの柱の間に小さな丸あるものだった。


「あれであってほしくないね。違うお風呂にも入るんだよね。パラレ。」

「そうね。違うお風呂に、全部入りましょうサキ様。」

「もう私は入ったよ全部。」

「こっちは入ってないの。サキ様も一緒に入ってほしいからお願い。」

「わかった。全部入ろう。」




とサキが言って、全部にゆっくり入ろうとしたとき、2つの柱に丸があるそれが光だしそこから声も聞こえた。

その声は

「二人とも早く自分達がそこに入ったときにいた場所に戻ってこっちに来てください。」

とルディエルににた声だった。


「行きましょう。パラレ。」

「そうね。全部に入りたかったのにサキ様と二人で。」

と名残惜しそうにそう言うとこの部屋に来たときにいた場所へと二人は歩いていった。


黄緑色のサークルが天井に着いたとき、ラプオビと書かれた看板があった門の場所へとサキとパラレの二人は脱いだはずの服を着て戻って来た。


「二人ともゆっくりしたい気持ちは分かりますが今回は急がなくてはならないのではないですかサキさん。」

とルディエルは羨ましそうに見ているクラノスを見て言った。


「「ごめんなさい。」」

とサキとパラレの二人は言った。


「サキ様とえーと、もう一人の人も戻ってきたようですね。アウル様に会いたいということでアウル様の所へ行きましょう。」


えっと、なんでラプランさんがいるのだろうとサキは思ったがなにも言わなかった。アウルに会いたくなかったから。


「疲れはとれたように思うのですがまだアウル様とは…もう少し待っていただきたいのですが…。」

とサキの考えを読み取ったようにルディエルは言った。

「分かりました。宿へいきますか。」

「それでお願いします。」

「分かりました。こちらへ。」

とラプランさんに言われたため連いて行った。



ここです。とラプランさんに連れられ着いた場所は中世のヨーロッパにあるようなレンガ造りの家だった。


ここっと不思議そうにクラノスとパラレが見ていたが気にせず、サキとルディエルはその建物の中へ入っていった。


パラレは戸惑っていた。なぜならこんな立派な建物に案内されたのか。なぜ後ろにいる人達はこっちを見て怖がっているのだろうと。

後者は、後ろの人達が怖がっているのはすぐに分かった。クラノスが頭から突き刺さっていたからだ地面に。パラレの手には石があった。


「えーと、この石どうすれば良いの。」

とパラレが言うと扉が開いた。


「簡単よ。パラレ。石にクラノスここに埋まるって、書いておいておけば良いから。」

サキ様は言いたいことは言ったからあとは頼んだと言いたそうに親指を立てて笑顔でこちらを見たあと、建物の中に入っていった。

扉が閉まる一瞬でパラレはサキ様とルディエルがクラノスをこの格好にしたのだろうと分かった。なぜならルディエルが肩からかけていたスコップに血と土が付いていたからだ。


《クラス様ここに眠る》


と石に書いて、クラノスの隣に置いてOKと。

ふと、パラレは思った。

なぜこんなことをこんな立派な建物の前でしているのだろうと。そんな疑問を思ったが今は忘れようと思った。


「二人とも待ってください!」

と言ってサキとルディエルの後を追ってその建物の中へと入った。


綺麗!とパラレはずっと言っていた。

クラノスは建物の中に入ってからずっと口を開けていた。


「部屋はどこなのですか。サキさん。」

「えっ!なんの話。」

「まさかですがこの家全部がそうなのですか。」

「そういうこと。」

「素晴らしいですな。」

「ほんとです。」

コンコン

と扉を叩く音が聞こえた。

ルディエルが扉を開けた。


「どうしました。ラプランさん。」

「部屋割りはどうするのか聞こうと思いまして。」

「あの、ラプランさん。この家全部使っていいのですか。」


「・・・」


「サキ様と一緒に来た方々ですから。」

「そうでしたか。変なことを聞いたみたいだな。」

「あなたの気持ちも分かります。ここはサキ様がこの地から出ていった理由のひとつですから。」

「そうでしたか…。部屋割りはこちらでやらせていただきますので大丈夫です。」

「そうでしたか。明日こちらに迎えに来ますので何かあったら隣の家にいる人に聞いてください。」

と言ってラプランさんは扉を閉めて帰っていった。


「ラプランさんは隣の家ですよね。サキ様。」

「ええ、そうよ。パラレ。」


「・・・」


「ならなぜああ言ったんだ。」

「ここを出ていったから…。私が。」

サキ様…。っとなんとも言えなさそうにパラレが言った。


「大丈夫ですか。サキさん。」

「ルディエル。」

というサキは震えていた。

「大丈夫です!任せてください!」

と笑顔でルディエルが言った。

「そうですね。アサナは帰って来ると思う。」

と不安そうにサキは言った。


「・・・」


「アサナ様ですよ。帰ってきます、必ず!サキさんのためになのかは不明ですが。」

とルディエルは言うとサキを見て微笑んだ。

「うん。ありがとうルディエル。あなたのお陰で元気出てきた。」

と言って笑顔になったサキは言った。


「それより、出ないの。ゴンゴンゴンゴン扉叩いてるけど。」


「はーい。」とパラレが代わりに出たようであった。

「はーい。ってなにのんきなこといってんのよ。あれはおかしいでしょう。」

玄関を開けたパラレの前にはラプランがいた。

「その人生きてますか。」

「生きてるわよ。」

「そうでしたのね。良かった。」

「よくないと思いますよ。」

とクラノスを心配してラプランは言った。

「やりますか、ルディエルこっちに来てくれる。」

「なんだパラレ。」

「この人抜くよ。」

「そうだな。」


「いっせーの。」

ドカッ

「何してるんだパラレ。というか一人で抜けるのになぜわざわざ呼んだんだ。」

「え!サキ様がルディエルに頼むように言われたからだけどどうしたの。」

「クラノス様、死んでないよな。」

「クラノス様。大丈夫ですか。クラス様、起きてください。」

「誰がクラスだ。」

「大丈夫みたいだな。よし、パラレ。寝よう。」

「そうね、じゃあおやすみなさい。クラス様。」

「だから、誰がクラスだー!」

「おやすみパラレ。」

「おやすみなさい、サキ様。」




翌日


コンコンコンコン

「はーい、サキ様。来ましたよ。」

「じゃあ行きましょう。ラプラン。」

「あのサキ様。なぜそんな帽子被っているのですか。」

「良いでしょそんなこと、暑いから付けてるだけだから大丈夫だよ。」

「じゃあ私も。」とパラレもサキと同じような羽でも付いていてもおかしくないような帽子を被って戻って来た。

「準備良いですね。ではいきますよアウル様のいるベリス神殿に。」


30分ほど歩いたとき、サキとルディエルが突然立ち止まった。

たまたま見かけた一人の一般人、平凡そうな普通の人にサキとルディエルは気になった。いや、その平凡そうな人の後ろにある物が気になった。それは黒い靄のような、どこか違う世界への扉のようなそんな異質な物なのか場所と言った方がいいのかよくわからないがそんな異様な場所であった。


「サキ様、何を見ているのですか早く行きますよ。」

「え!なに言ってるのあれ…。」

と言った先にはなにもなかった。平凡そうな人もその奥にあった異質な物もなにもない平凡と言うにはどこか違う豪華な場所がそこにはあった。

「え!なんでさっきは全然違う・・・。」

「サキ様。なにもないですからいきますよ。」

「行きましょう。アウル君の所に。」

ルディエルはまだ平凡そうな人とその奥にあった異質な場所を、今は豪華な場所をただ呆然と眺めていた。


それからまた、30分ほど経つとラプランが立ち止まった。


ベリス神殿にやってきたからだ。


そのベリス神殿はレンガのような石だけの神殿だった。

ベリス神殿に着けばアウルがいるだろうと思ったが誰もおらず、神殿の中に入ったがアウルはいなかなった。それどころか人が存在していたのか、と聞きたくなるような場所であった。

「ここにアウルはいるのラプラン。」

「ここにアウル様はいると思います。サキ様。」

サキの質問にラプランはそう答えた。

「ここは人の気配が無さすぎると思います。サキさん。」

「確かにそうね。ルディエル。なにかないか探しましょう。」

「いえ、隠し部屋がないのか探しましょう。ルディエル、パラレ。ラプランさん。」

ラプランは協力してくれないだろうと思ったがそう言ったサキであった。


「あの二人が言い出したことなのになんで座禅って言うのでしたか、なぜそんなことをやってなにもしてないのですか。サキ様。ルディエル。」

二人に聞いたが「頑張れパラレ。」と笑って返されただけだった。

「どこか違う場所でしたかサキ様。」

「どこか違う場所を探すの頑張ってパラレ。」


サキに言われて神殿の中を探してみるがあったのは数学的な変な模様だけだった。


「ん?」


「あのクラノス様そこでなにをしているのですか。」


「なにを言っているのですかパラレ殿。ここから出る方法を探しているのですが変ですか。」


「変に決まってます。なぜ逆立ちしながら探したいるのですか。」


「見かたが変わってなにか見つかると思いましたがなにもありません。」

「でしょうね。クラノス様。」


「ん?」


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