第11話 サキ編⑤ イレンとローザ
ローザとイレンにあったサキ達。セヴトの能力を用いて、なになに邸という様な豪華な家に住み、休息をとる三人であった。
そして、椅子に横並びになることが帰る方法。
そんなことを女子三人とセヴトという男一人で、できるかという話で今来ている。
「ローザ様。それが理由です。セヴトさんが横一列に並びます。隣に座るよう勧められてです。」
「しないわね。そうよね。」
はい。と答えるアサナ。
そして、白い円が地面に現れそれが上に上がっていってセヴトが出てきた。そして白いセヴトは自分の体に入る。
「なぜ今日でてきたんだ。」
「一日で十分でしたから。」
まだまだ、いたかった。
もう少し休みたかったのね。
という二人を1睨みで黙らせるアサナ。
「もう、用事はすみましたから。これで失礼しますよ。二人とも。」
えーやだ。えー嫌なのね。
とごねる二人。
不思議そうに眺めるローザとセヴト。
「なにが嫌なの。二人は。」
「降りることですよ。」
ああ、そうですか。なら大丈夫ですよ。私も一緒にいきますから。というローザ様。
それを聞くとローザに感謝を述べる二人。
でも、嫌。嫌よね。
とコソコソ話をしてたがアサナの1睨みで黙り込む二人。
では、いきますよ。皆さん。といって宿の玄関を出て螺旋階段がある反対を目指すローザ。
まさかね。いかないよ。
大丈夫ですよ。大丈夫ですよ。・・・。
「ずっとアサナ大丈夫ですよっていってるけどいかないですよね。」
「まさか、いかないなのね。」
そうですよね。
そしてたどり着いたのは。
宿の前で柵もないこの宿がある場所の端。
少しいったサキには地面はない。
「では、落ちてください。」
というローザ様……。
「落ち……え、落ちる。え。」
と驚くサキ。アサナを見るが恐怖心と戦っている。それが本気だとといことを物語っている。
「よかったなのね。あの昇降機じゃなかったのね。ここを降りるのよね。ローザ。」
と明るいナタレ。
ナタレがもういこうとしているので止めるローザ。そして発せられた言葉はアサナとサキを絶望に落ちた。
「三人とも落とすから。」
バン!
と落とされた三人。
「ギャーー!」
「キャーー!」
「…………………」
「落ちました。では、私もいきますから。」
と言ってやっと落ちてきたローザ。
後、10メートルほどで地面に着く。
そこへ四方に柱としての植物が伸び、その間にネットのような物が出来上がる。
そこに落ちるナタレとローザ。
他の二人はというと空を飛んでいる。
背中には翼のような植物が伸びそれによって一気には落ちずにゆっくりと地面に降りる二人。
ナタレとローザは植物を伝って地面に降りた。
「これもローザ様のなのね。」
「いえ、これは違います。これは彼女の。」
「こんにちは。」
「イレンちゃん。」
「はい、イレンといいます。」
「イレンさんの力ね。」
おうというイレン。
イレンさんに殺されかけてたのね。
「ごめんなさい。外のは私の制御を外れてるのよね。」
「そうなのね。ローザ様。」
ふふ。と意地悪っぽく笑うローザ様。
「それでね、イレンちゃんはね透視とね透明どっちなのね。」
「透明よ。」
「透明いいな、イレン。」
え!アサナ。
アサナちゃん。
「アサナちゃん。のね、ずるい発言はあとで掘り……下げないとしてね。」
「掘り下げないの。ナタレちゃん。」
「あのアサナ見てもそう思うサキちゃん。」
赤くなって息気消沈している。
うん、これは無理。いえない。
「無理、言えない。あと怖い。一瞬睨まれて、やばすぎたもん。」
そうでなのね、あの1睨みとね消沈してるね顔をみると見ていられないのね。
と言うナタレ。
イレンの能力でどうやって着地したのか聞いてよ。と凍えているように弱々しく震えながら言うアサナ。
そこまでの失言じゃないと思うのね。
そこまでじゃないと思うよ、アサナ。
暗殺と情報を盗むアサナならそういうことに便利なこれほしいと思うのは普通だと思うから。
「それじゃあ、ローザ様。能力でどうやって着地したの。」
それは光学のものではありませんから。水の反射を利用して自分すらも透けているように見えるのよ。
その水が網になっててそれが反射して見えないから絶叫なるの。見えてもかわらないんだけどね。
とローザ様から説明してもらった。
「へーそうなの。」
「水で消えたり衝撃吸収できるのね。なるほどね。」
だからねそこまでね使いやすくないね。アサナちゃん。
アサナを見て言うナタレ。
アサナはナタレを睨みながら聞いていたがプクッとナタレをジト目でみつめる。
「アサナちゃん。少し楽になったところね悪いんだけどね、このあとどうするのね。」
「このあと、なんの話。帰んないよ。」
え!ここにいるのね。
えー、ここにいられるの。ヤッター!
と喜ぶ二人。
「そうじゃないよ。ローザじゃなくてセヴトと一緒に。カルディオス王国にいくのよ。」
アサナにカルディオス王国に行くのパラレとサカイルに会ってラプオビに行くから。
といったはずなのにどこか嬉しそうな二人。
どこまでアウルに会いたくなくて、ラプオビにいきたくないのよ。もう二人は。
「そう、じゃあいくわよ。」
はーいと元気よく挨拶する二人。
「セヴトも行くのだぞ。」
「え!俺も行くの。イレンじゃないのか。」
セヴト。
あなたがサキとナタレとアサナについていくの。いいわね。お願いしますわよ。
とローザに言われてもイレンがいけばいいだろというセヴト。
いいの、それとも。だけど。
と植物を生み出しながらいうローザ。
「セヴト、早くしてほしいね。」「セヴトさんいきましょう。」「セヴト、早くして行くよ。」
「ほら、早くいきなさい。ここに居続けないようにね。」
どういうことですか。ローザ様。
「居続けないようにとはどういうことよ、ローザ。」
「彼女に会いたい。アサナ、サキ。……サキは会いたくはないようですね。」
アサナをみると首を振って会いたくないことを示される。
すー、はー。と深呼吸をして心を整えるローザ。
いきますよと自分に言い聞かせるように言葉を発するローザ。
「彼女がここに来るかもしれません。セヴト。あなたは彼女に会ったことありませんでしたね。好奇心を働かせるのは、サキたちと旅をしてからにしなさい。わかりましたか、セヴト。」
はい、というセヴト。失礼します。またあとで会いましょう。ローザ様。
こうしてセヴトは旅だっていった。
ロダラン荘興国。最後の砦と言われてる場所。
また来るからその時は戦争してるのか。
と涙を流すサキ。
ーー
「いかがですか。ショウ。」
「セヴトが旅か。いい判断だろうな。どうするかだがな。このあと。」
「二人にはバレましたしね。」
ロダンのことばれていました。
「全員にバレてましたよ。イレン様。」
「なぜ、ローザお母様はあのような姿になったのですか。ショウ。」
少しの間目を閉じたあと、イレンをジー!と見て部屋を見渡すショウ。
大丈夫。
「ローザ様は……詳しいことはわかりませんが疲れたから眠ると言っていました。もしかしたらあの娘に会いに行ったのかもしれませんがそれはないでしょう。ということはユリース様かムラサキ女王のところにいったと推察します。イレン様。」
そうだったの…………私に言わずにまたどこか行ってしまうのお母様……。置いていくの……。
「大丈夫よ。イレン。あなたなら大丈夫よ。」
と笑うローザが浮かんだイレン。
「イレ……。」イレン様。
と感極まってともらい泣きで涙を流すショウであった。
「あれ、アサナと一緒にセヴトがいないくなっちゃったって聞いたから、イレンだけだと思ったのにあんたもいるの。ショウ。ならいいわね。」
ローザ様!
植物に包まれて眠っていたのではないのですか。いや、この感じだと眠ってたというよりは、うん、ユリース様かムラサキ女王様にあってきたんあろうな。ここにいたのは分身体で、だからサキ達にもセヴトのことも今知ったってところか。
「ま、待ってください!ローザ様。」
なによ。ショウ、と睨むように見つめるローザ様。
「イレン様の対処などを考えますと……。」
「それもそうね、私が付き添ってるから。早く出ていってちょうだい。ショウ。」
はい、わかりましたと満面の笑みで扉から去るショウ。
ショウが出ていったことを、扉を開けていないことを確認すると
「イレンちゃーーん!よかったーー!合格できたーー!」
と涙を流しながら嬉しさを露にする最強とうたわれる国宝。ローザの弱点そこにあった。