第8話 サキ編② ロダラン荘国
コラルとはあの花がある森の近く湖で別れた。そこにはパラレたちが元々いたがもう去ってしまったとトロピウル様から聞いたサキたち。
トロピウル様はコラル王に会いに来た。だからコラルとはお別れ、ナタレもついていくと思ったけどサキ様が心配で着いて来るそうだ。
そして、あいつが言っていたゲームとはいったいなんなのか。
ーー
私とナタレちゃんは今は静かだった。
ナタレちゃんがサキ様を看病して私は操縦をしている。だからって飛び立ってから一時間なにも会話がないのは少し疲れた。特にこの重苦しい雰囲気に。
「アサナちゃん。」
ナタレちゃんに名前を呼ばれて私はビクッ!と体をが跳ねた。
「なに、ナタレちゃん。」
「アサナちゃんは怖くないのね。」
「怖くないってなんのこと。」
「サキちゃんが何もなくてただ怖いなんて言わないからね。」
そのあとのケアはあなたが側近なんだからなんとかしてほしいけどね。
とナタレちゃんは続けて言った。
私は自分が情けなかった。だからサキ様のことはナタレちゃんに任せて私は操縦をしている。私の仕事のはずなのに。
これじゃクラノスのこと悪く言えないじゃない。
サキ様につかえる者として、もっとしっかりしないと。
だから、今はゲームの話をしないと。
話したら殺されるかもしれないけど。
「ナタレちゃんはどんな姿にもなれるタリシュって呼ばれる生き物を知っていますか。」
「ごめんねアサナちゃん。名前だけしか知らないのね。」
そう、ナタレちゃんなら知ってると思ったけどナタレちゃんでも知らないことあったんだ。
ちょっと以外。
タリシュ、知らないのね。なら、ゲームのことにしましょう。
「アサナちゃん。どこ向かってるのね。」
「カルディウス王国よ。道、違った。」
「パラレとサカエルに会いに行くのね。」
少し間を開けてから聞こえたけどどうしたのナタレちゃん。
「そうよ、ナタレちゃん。」
「そうなのね。」
「アサナ、聞きたいんだけど自動にしたないのね。」
自動にどうすればなるのよ。とナタレちゃんに言った。知ってたら自動にしてるから...。
「シューターっていうボタン、ないのね。」
突然ナタレちゃんが言った。
シューターが自動運転にするってことなの。ナタレちゃん。
シューターというのがどこかに書かれていないか探す。
右の窓の端の方にポツンと名前があった。
「シューターってボタンあったけどこれがどうしたの。」
「それね、悪魔の息吹っていう爆弾なのね。」
それはずこいわ。自動運転の仕方を教えてほしいのに。
ピトッ。雫が垂れた。
それは始まりだった。
ゴン!となにかがぶつかる音が聞こえた。
ゴン!ゴン!
「アサナちゃん。わかってると思うけどね、このままなら墜落するのね。」
そうなのよ。
どうすれば墜落...って、これどんな攻撃にも耐え得るっていっていた人がいたよ。
にも関わらず墜落。
嘘よ。と思うけナタレちゃんが言ってたのよね。死ぬのねって。
でも、
「ヤッホー。ちょっとい~~い。ナタレちゃん、アサナちゃん。サキちゃんは~~眠ってるの~~。なんで~~。」
「知らないのアキリン。」
アキリンはそれを聞くと微笑む。
なによ。アキリン。
「アキリン。なにが来ると思う。」
「「ミルレフォイム。~~」ね。」
「ルプレスじゃないの。」
まぁね。という二人。どういうことよ。
ミルレフォイムってどんなのなのよ。
「大丈夫なの。」
危険な状況ではあるよ。って、これなんなのよ。
とアキリンに答えた。
それは、「ミルレフォイムね。」
「なんなの、ミルレフォイムって。」
最悪なのね。
どこからこの攻撃来てるのよ。
「下からだよ~~。」
下から。ここからだと見えない。
「ナタレちゃん。下になにかいる。」
「いるのね。一本しか触手見たいの出てないけどなにかいるのね。」
「下からの攻撃でもたえられるよね。」
多分無理なのね。と普通のことのように言われた。
ガコンとなにかに捕まった。
「もう無理なのね。」
そんなこと言わないでよ。
ガコンと言う音と共に下へと落ちる感覚がきた。
嘘よね。このまま、死ぬの。落下で「嫌ーー!」
目をつむるナタレとサキ。そして、アサナ。
ハッチを開ける。
「ここくるの久しぶりね。」
「動くな!」
まぁ、こうなるわよね。
でもここって知らないと入れないんじゃないのよ。
招待券か通行許可がないとこれないってナタレちゃんか誰かが言ってたわよ。
「中に二人いるのだけど呼んでもいいわよね。」
「ダメだ!」
「女の子でも。」
「こちらが対処する。ハッチの開け方を教えろ。」
ハッチの開け方って取っ手があるからそこをもってスライドさせるか、ハッチの上に青いボタンがあるからそれ押せば開くわよ。
と教えた。
言わなくて良かったわね。と叫んでいた男以外をみて思った。
全員の目が冷たいのよね。
「キャーー!変な人いるー!」
サキ様、それはかわいそうよ。
少し連れてくるだけなら時間が長すぎないと思う時間が経ってナタレちゃんとサキタ様が連れてこられた。
「どこに行くのね。」
サキ様はまだ怒っている。
「ねぇ、ナタレちゃん。サキ様なにしたの。」
「それはね。入ってきた人がね、どう見ても男しか見えなかったみたいでね、キスするほどの距離に来たときにね。」
「起きちゃたんだ、サキ様。」
そうなのね。
とナタレちゃんが言われて、なんでそんなに近くにいたのその人。とナタレちゃんに聞いた。
起こそうとしたのね。
とナタレちゃんが言った。
そうよね、起こそうとしたのよね。
「サキ様、叩いた。」
「そうなのよね。それでその叩かれた後に来た人がね、サキ様を殴ろうとしたのね、それを止めるのに時間がかかったのね。」
そういうこと。
「サキ様。やりすぎですよ、かわいそうですよ。」
「いいの、寝ぼけてたの。」
「それでもダメですよ。クラノスじゃないんですから。」
頬を頬を膨らませて、わかりました。アサナ。
というサキ様。
でも、クラノスのだったらいいんだ。
「・・・に行くそうよ。」
「聞こえた。」
「聞こえないね。」
「聞こえないからもう一度言ってくれませんか。」
「はい、クリス様にお会いしていただきます。」
クリス様、公爵の。王じゃないわけ。
「なんで、ローザじゃないのね。」
「あなた達にローザ様に会わすわけないだろ。」
「あ、ナタレちゃん、サキちゃん、アサナ。なにしにきたの。」
「ローザ様、元気。」
「元気よ、アサナ。それで、なにしにきたのかしら。あなた達。」
「ラプオビを落としたいから協力して欲しいの。ペルシアさん。」
「…そう、なるほどね。……本当にそうしたいの。」
「はい。」
「ナタレちゃんは知ってた。」
「知らなかったのね。でもね、協力するのね。ケンカするなのね。」
「ローザ様に聞いてみますわ。待っていただけます。」
「母様、無理です。このあとにカルディオス王国に行きますので。」
「もう行って来たと思ってたけどまだだったの。そうなの。」
「なにか知ってるの、母様。」
知らないわ。じゃあね。アサナ。
またね、母様。
ーー
「それで、カルディオス王国に行くのね。」
「うん。」
「なんで、ロダラン荘興国からなのね。」
「ローザ様かキース様に会うためだよ。」
なるほどね。そういうことならわかったのね。
とナタレちゃんは言うけど、このままなら会えそうにないよ。サキ様。
「ペルシアさんならどっちかに話行かないの。アサナ。」
「わからないのね。ペルシアちゃんならって思うけどね。」
「母様は教えませんよ。」
アサナちゃん。
ペルシアちゃんのことねなにか気になるになるのね。仲悪そうだけどねそうでもないのね。
母様どこか、体調が悪いのでしょうか。
ーー
「イレンさんに会わないね。アサナ。」
そうですね、サキ様。とアサナ。
イレンさん、また盗み食いで捕まってるかな。
「そういえばなんだけどね。アサナちゃん。案内人はどこいったのね。」
母様に連れていかれましたよ。
この子らは大丈夫ですからって言って。
「母様についていきましたよ。母様に言われて。」
「ふーん。」「そうなのね」
「サキ様いいのですか。」
「なにが。」
「ローザ様に会わなくてですよ。」
「大丈夫です。イレンに会いに行きましょう。アサナ。」
「そうなのね、アサナちゃん。クリスには会いに行かないとなのね。」
「いくよ。クリスさんに会ってイレンさんがどこにいるか聞きに行くの。」
そういうことですか。
サキ様。それなら大丈夫ですね。
失礼します。と言い、引き戸を開く護衛の人。
「ペルマム王国の方々がいらっしゃいました。クリス様。」
「入ってよい。」
は、入っていいそうだ。と言う護衛の人。
「どうやって入るの。」
引き戸を開き失礼しますといいます。
そして、名前と用件をいえばいいです。
「そうですか、ありがとう。」
引き戸を開くアサナ。
「失礼します、クリス様。サキとおもうします。」
中に入らず戸を閉めるアサナ。
「うむ、サキよ。なにをしにやってきよった。」
「その前にもう少し近くにいってもよろしいでしょうか。」
「おう、すまんのう。ちこうよれ。」
失礼します。ここでいいんですか。
と紫の座布団に座っていいのか聞く。
大きく頷くクリス様。
紫のこの座布団に座ればいいのね。
「失礼します。クリス様。」
「うむ。
して、サキよ、なにをしに来たのだ。」
「ラプオビ遺跡を落としたいのです。ご協力いただきたいと存じます。」
「そうか、ラプオビを。無理だと思うが主君に聞いてしんぜよう。」
「ありがとうございます。クリス様。一つお聞きしたいのですが、イレンさんにお会いしたいのですがどこに行けば会えますでしょうか。」
「タタ食堂かのう。居なくても聞けばわかるじゃろ。用はこれで終わりかのう。」
「はい、ありがとうございました。クリス様。」
いったい。痺れたー。アサナ助けて。
「ホッホ、しびれたかサキよ。」
「はい、すみませんが……。」
「おい、誰か入ってこんかのぅ。」
「じゃあ、失礼するわよ。クリス。」
アサナが引き戸を開けて正座して痺れて動けないサキ様を連れ出す。
扉を閉めようとしたとき、
おい、アサナ。
とクリスに呼び掛けられた。
わたしは返事もせず振りかえった。そのあとの言葉がある意味この国の私たちへの返答だった。
「アサナ、ロバンは無理だ。と教えたのかのぅ。おぬしらがなんとかするのじゃろう。」
「大丈夫よ、そんなの望んでないわよ。私たちは……。」まだね。
なんじゃ。まだ、わしらを頼るほど危機ではないのか。
ん?
ほう、座布団の下においたのか。
……ほう、面白いの。
なんじゃこれは。
暗号かのぅ。全く読めんのぅ。
ゴンゴン。
タタ食堂に行ったようじゃな。