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世界は一度終わっている  作者: 小松ちゃん
第二章世界樹 1節 復元された世界
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第4話 パラレとサカイル編② アモネ洞窟と謎な村


ディアンという遺物があるトアウス洞窟に入っていって30分後、そこには洞穴があった

そして、これこそがアモネ洞窟。

そして、進むこと30分後に着いたのはノンシュヴァンシュタイン城のような城。その城の門を通って右にある魚のマークがある扉がよく魚が捨てられる場所だった。


目的の場所に来たサカイル。



そして、城の門までやって来た。

『よかったまだいかないんだね。でも、この先はもう行けないよ。人間の君にはね。それでもいく。』

「行かないからな。死にたくないからな。」

『あ、やっぱりわかっちゃった。この城の中にいる人たちがどういう意味か。』


ああ、お前がしゃべれるのもこれが理由だろうな。どうなんだろうな。と聞くと、そうだ。だから、アザミノ様は一緒にこなかったんだ。

人が怖いからだと思っていたんだけどな。違ったってわけだな。

いんや、それもそうだぞ。でも、アザミノ様は優しいんだ。優しいやつには。


そういうことなんだな。


なにがだ。


「ここは、アザミノ様が言っていた場所じゃない。

そして、お前が案内人だったんだろ。

でも、しゃべれるとは知らなかったか、思わなかったかでここまで道案内しなかったってわけだよな。」


そうでいろよな。そうじゃないと恐怖で歩けないからな。


まぁ、そんなところだ。

と軽い理由で答えられた。

俺の恐怖心も軽くなればいいんだけどな。


「それでどうすればお前とずっとしゃべっていられるんだ。」


えーとー………………。


ものすごく困ったみたいだな。


『そうしたいんだが無理だ。』

なぜ。と聞いた。

すると、

どこがアモネっていうほら穴なのか知らない。

と答えた。



アモネ洞窟の内部は知ってるけど外についてはなにも知らない。

と言い訳が続いた。

俺がそう思っただけだけどな。


おじさんと肩がぶつかった。

それをよこせと言うおじさん。

無理だと言うと、チッと舌打ちしたが教えてやるとおじさんは言ってくれた。


お前の言う(ゆう)アモネ洞窟は水神様のいると伝えられる洞窟じゃ。

その洞窟は湖の近くにあったぞ。


お主、こんな森の深くで何をやっておる。


俺は目の前のおじさんが言う寄越せと言われたものを渡す仕草をした。


魂が一瞬いなくなったように思えるほどのショックだった。湖の近く。湖の。近く。湖の近く。


とサカイルは動けないでいた。

自分の体が乗っ取られるかもしれない場所にいるにも関わらず。


乗っ取ろうとしたおじさんは魚に殴られてサカイルの中に入ることは出来なかった。


サカイルは数時間つっ立っていたため格好の獲物だったが魚のお陰で乗っ取られることはなかった。

体を乗っ取られそうになったお陰でほしいものが手に入った。

魚の刺繍が入ったジャケットである。


それを着てアモネ洞窟へ向かうサカイル。


湖まで戻ってきた。


そして、アザミノ様とあった湖の近くの場所にいくと水面に湖の中に洞窟があると写し出された。


湖の水中を見ると十メートルほどしたにほら穴があるのが見えた。


そこまで潜ろうとするが荷物が重すぎて潜れなかった。


荷物を持たずに潜り、ほら穴の中に入っていく。


ガラス玉のランタンのような物で照らされていた。そのガラス玉は地図になっていて、その地図を一個持っていこうとしたが固定されているためだとおもうがガラス玉を持っていくことは不可能だった。

また、息がキツくなって浮上した。


荷物も、ジャケットもおきっぱなしになっていた。

それを持ってガラス玉にあったアモネと書かれた、3cmほどの長方形のシールのようなものが貼られていたガラス玉を信じて歩き始めた。



しばらく歩くと村を見つけた。



村の湖側にはほら穴があった。

そこを魚は懐かしいと言った。

ここがアモネ洞窟だとサカイルは確信した。


周りを見るが松明といった明かりがなくたまたま見つけた松明も使って今は歩いている。


二回右に曲がったところで探していた祭壇に着いた。


ここに、魚を並べた後、この奥にある水溜まりに投げ入れることだそうだ。

ジャケットの魚がそうしてくれといった。


なので、今は祭壇に魚を並べているのだ。

あと骨は二つだ。

どこにおけばいいかわからないのだがな。

と思っているとジャケットの魚があれのあの部分、と教えてくれた。そのためどこに置けばいいかわかったがむなしく感じたのだ。寂しく思ったというのもあったけどな。


それが終わると

『ありがとう、サカイル殿。すまなかった。』

とアザミノ様が言った。

そして、アザミノ様は光を発しながら消えてしまった。




眩しいから目を閉じた。目を開くとパラレが目の前に立っていた。


なぜ。

そう思った。


あんた誰。とパラレは言う。




眩しいから目を閉じた。目を開くとパラレが目の前に立っていた。

「あんたは誰。ここでなにやってるの。」

と言うパラレ。


パラレ。俺だよ、サカイルだよ。

と言おうとしたがなぜと思う力が強く言えなかった。



「サカイル。ここでなにしてるの。」

「え、俺はサカイルじゃない。ルディエルだけど。」

「ルディエル。そんな人知らない。さようなら。」

見た目はパラレだったけど誰なんだろう。この人。


パラレを見てギョッ!とした町娘にしてはちょっと年とってるなー。

と思う人が俺と目が合うと微笑んだ。


誰だっけ。

その人が近づいてくるにつれその人が町娘などという立場の人ではないことがわかった。


「サカイルじゃなくてルディエルさんね。久しぶりね、もう正午なのにまだ城に行かなくていいのですか。」

その人が声をかけてきた。

「えーと、誰ですか。」

「あら、ごめんなさい。トロピールって言うの。」

え、トロピールってまさかあの……。

はーーー!

ここにトロピール様がいるのか!なんでだよ。

近衛兵とか側近とかいる……はずだ。って思ったけど、すぐ近くにいつぱいいるわ。

町の人もその人たちのせいでトロピール様に会えないようだ。

涼しげだけど。これが普通なのか。ここでは。


そういえばここどこだ。


「あの、ルディエル。聞いてる。」

「え、ななんでしょうか。トロピール様。」

「いえね、正午になったらお城にいくって聞いたけどいかないの。」


「正午に城にいかないのかって。なにかありましたか。トロピール様。」

「トロピール様なんて呼ばないでよ。」

さっきもいってたわよね。今は平凡な町娘なんだから。

というトロピール王女。



カシャ!


トロピール王女。

トロピールは帝国と呼ばれるアラシア帝国の一人娘。文字通りの王女様なのだ。

そんなひとがなぜ町娘をしているかと言うと旅に出たいと王女様がいい、それを父親の王やその使いなどの国が了承を出し、通ってしまったのだ。


そして、拐われそうになったり、拐われたり、お金を盗まれたり、国から称号と品をもらったりといろいろあるがそれはいいか。

これは全く別物だからな。


さて、サカエルとトロピールに戻すとするか。

カシャ!っていうカメラのシャッター音みたいので一時的に止めてるんだ。


では、戻すぞ。



コンコンコーン

ピッピィ


ピッピィ・・・ピィーカチッ!

と音がなると世界はまた動き出した。



それで、ルディエル。

パラレナがお城で晩餐会があるって言っていたのね。あと、その用意をするようにあなたに頼まれたから……家に帰って着替えるって私に言って行ったのよ。なのになぜあなたは知らないのよ。


そういわれてもです。トロピール様。

わからないです。最近パラレに合ってませんし。


このあとがパラレナらしくないのよ。


だから、あなたと一緒に城へ行きたいそうよ。どう思うかしら。ルディエル。」


変だな。パラレなら俺と一緒に行くなんて言わないでサキかナタレさんと行くはずだよな。

なんで俺なんだ。

晩餐会か、なら、


「晩餐会ならまだ時間ありますよ。」

「晩餐会は城は城でもペルマム王国ではなくカルディオス王国の城だそうですよ。」

「なら、今からいかないと。……さようなら、トロピール様。あ、トロピールさん。」

トロピールさんは微笑んでいいわよどっちでも。でも、周りのことも考えることを忘れないでよ。

だそうだ。


なるほどと思った。


俺はパラレの家に向かった。

と言っても教会なんだけどな。

あそこ行くの嫌なんだよな。


行きたくないな。でも、行かないと…………。行きたくないな。

と重い足どりでパラレの家に歩いていって30分。

パラレの家に着いた。






誰か来た!

誰だ。誰が……ってパラレか。ビックリしたな。どうやってここの地下に行くのか知ってるかもしれない。

「パラレー!パラレー!パラレー!パラレー!おーいパラレー!」


パラレは辺りを見渡し誰もいないことを確認すると急いで家の中に入った。


くそ。パラレめ。いかなかった俺もどうかと思うけどよ。くそ。

どうすれば……ここって教会だよな。ってことは……。


よし行くぞ。

と旅立ったはずのクラノスは思った。

クラノスはずっと王都にいたのだ。

アキリアのように決心がつかずずっと宿や酒場で酒を飲んでいたのだ。決心がつくまで。


わかると思うが酒の力で遠い場所に行くことなど不可能に近い。

そして何よりクラノスは酒の代金もろくに払えないほどなのだ。城勤務のはずなのに。

そして、クラノスはあの人に言われたことを思い出した。

皆様によき日であらんことを。そのためにはここに有る物はすべて持っていってくれて構いません。

と言う言葉を。


でも、すべて持っていっていいと言う言葉には

死者だろうが神様だろうと持っていくときはキレンと言う紙に名前を記入すべきと言う続きがある。


さもないとどんな人だろうとこの国からは立ち入り禁止。そうとも言っていた。


その事を思い出したクラノスは教会でやることをした。

盗みをはたらこうとしてすみませんでした。もうしませんからお許しを……。と言うことだ。


クラノスはあてもなく教会を去った。






着いてしまった。着いて欲しくないところに……着いてしまった。

あれ、クラノス。なにしに教会に来たんだ。


それはいいか。


パラレ、なに考えてるんだろうな。晩餐会に行くなんて。しかも、カルディオス王国の。

今日、カルディオス王国でお祝い事もそもそも晩餐会があることも知らないんだけどな。


パラレが出てきた。

俺はパラレに見つかった。


はぁ、とため息を吐いた。

気分が悪くなってきた気がする。

なんで、俺もカルディオス王国に行くんだよ。

それも晩餐会に。


「ごめんね、ルディエルさん。カルディオス王国で晩餐会があるから行きなさいってナタレさんに言われたのね。だから...お願い。」

「もう、いいから行こう。カルディオス王国。」


なんでルディエルこんなに行きたくなさそうなのかな。いつも通りオフロードカーに乗って楽しいはずなのに。

とパラレは思っている。

そして、サカエルことルディエルはなんでクラノスさんこんなところにいたんだと思っていた。


ルディエルはクラノスがサキたちと一緒にラプオビに行くことを知っているが自分達もラプオビにいくとは知らなかったのだ。

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