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世界は一度終わっている  作者: 小松ちゃん
第二章世界樹 1節 復元された世界
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第2話 それぞれの一歩


「あれがやったの。」

「そう、あいつがやったのね。」

「鹿の角付けた間抜け面がやったっての。」

「それ以外だれがあるのね。」

そうよね。どうしたらいいのよ。


「こんなことできるのが相手なのナタレ。」

「そうなのね。サキちゃん。」



嘘、こんなの。ウソに決まってる。

「ここまですごいなんてね。」

「なんの話よ、ナタレ。」


「化物を相手しに今から行くってことなのね。」

「これをしたのと戦うってこと。」

「そうなのね。」

「なんのためによ。」

「わからないのね。アサナちゃん。」


「……わからないわよ。」

「ならね、ヒントなのね。ヒントはね復讐なのね。わかった、なのね。」

「ふくしゅうって恨みって意味よね。ナタレちゃん。」

「そうなのね。アサナちゃん。」

「嘘でしょ。」

「本当。」


「なんの話だ。」

「対戦相手なのね。」

と言うよりなのね。さっきまで発狂しててうるさかったのね。


「うるさかった。」

「本当に。」

その場にいた全員頷く。

「申し訳ない。」

「本気。」

「謝るって言ったらコラル王はこれなのね。」

そうなんだ……。とサキとアサナは思った。




・・・


ここでなにをしておる。ネフィラ。ハズキ。

【そして、貴族は何をしている。何をしている。】


『お待ちください。ここにいない者に…………ふぅ。見えない者に聞いても意味はないと……思います。・・・様。』

【そうだな。アザレア。すまなかった。】

『そうですか。それでは、帰りますぅ。・・・様。』

【ああ、そうしよう。アキリンに会いたかったがな。見るだけでもな。】

よかったのですか。・・・様。


「あれ、・・・様。こちらで何をなさってる。」

【あんたに会いに来た。】


「そうですか。様。もういいでしょ。みてると疲れるので帰ってくださいます……。」


『そうします。さようなら。アキリン。』

「さようなら。誰。」

『アザレアですよ。アキリン。』

「知らない。変えるんでしょ。またね。アザレア。サマ。あと、ネフィラとハズキも。」

「「・・・。」」

「おう。とは聞こえたからね。よかった生きてたのね。ぼろ雑巾みたいだから死んでると思った。」

そこへ、触手が何本か向かっていった。


【おい、二人共。起立!】

「「はいぃー。」」

「よく起き上がれたね。」

『頑張ってるのよ。・・・様が。』

「いいの、あれで。」

『いいってことなんじゃない。』

「なるほどね。どうしたの。アザレア。」

『・・・様ーー。帰りますよーー。』

【そうだったな。お前らもすまない。】


みつめの門!

やつを食らえ!


えええええ!!!!!


「「「・・・様ーー!」」」

『・・・様ーー!』

【しまったな。もう終わりみたいだな。フロールじゃあな。お前ら。】


プツンッ。






四人とも眠ってしまった。


「ふふ、これで一歩近づいた。ニヒッ!」


さぁ、この笑みを浮かべる者は誰なのだろう。


『わかる。アザレア。』

『アキリンがわかってるのにわからないわけないじゃないの。』

『そうだった、来ますよ。』

『今日はもう来ないわよ。』

『そのはずだけど来る気がします。アザレア。』


【・・・。誰か来ないかな。もしくはいないかな。暗いの怖いよー。誰かーー!】

そこへ足音が……。

【来たーー!】




「あれ。今、ヤバそうな人がいた気がしたけどどこいったんだ。」

「そんなことが心配ですか。クラノス様。」

「そんなことだと。」

「はい、サキ様達はもうお出掛けになったのでよろしいかと思いまして。」

クラノスが息を吸う間に話だし続きを言わせない侍女のクレア。

「き、それを先にいえ。どこにいる。」

「サキ様達ならサカイル様とパラレ様のいらしゃる場所かと。」

「それはどこだ。」


金属のように強い葉があり、百人以上の死者を出した歴史がある植物。その名はイポメアル。

この植物の花と茎に毒がある。


「ツカベラ森の湖とここの地下えっと、一万階。」

「地下一万もあるのか。」

「いる子がそこまで作ったんです。」

「そうか、なら地下からだな。」

「いかない方がいいかと思います。」

「なぜだ。」

「いないからです。もしくは、小屋にいると思います。」

「小屋。どこの。」

「そとにある。 」

「ならもういないな。ツカベラ森の湖に行ってくる。あそこに魚なんかいるのか。」

「よく釣りだとわかりましたね。クラノス様。」

「まぁな。」

サカイルなら釣りだ。

パラレはどこにいるかわからないが。サカイルはわかるからな。早く行って追いつかないとな。


ん。待てよ。

もう、ラプオビに行くのでもよくね。

……。

よし、そうしよう。




無策の大バカは歩いて1000キロはあるラプオビに行くようだ。

サキ達が帰ってきたぐらいにラプオビに着く気しかしない。


まぁ、いいけどそんなこと。






・・・


そんなクラノスは置いといて、アキリアのところにいってみる。


アキリアは置いていかれることがわかっていたから考える。

どうやって憧れの地に行くか。


どうする。どうする。どうする。どうすればいい。


「どうすればラプオビに行けるのですか。」

『教えてあげようか。行きたいんだろ。ラプオビに。』

「ああ、行きたい。」

『島に行け、島につけばラプオビに行けるはずだ。』

「そうなんだな。わかったが、どうやっていくんだ。」

それは自分で見つけてこい。島に行けばいいんだからな。

『自分でなんとかしろ。そこまでは面倒みれん。』

「なんとかしてみる。」


なんとしてみるか。

面白いことを言うな。海を渡るというのに。

『そうか、がんばれ。』


・・・、それだけか。島の名前教えてほしい。

どうやって海をわたるかって聞かれて手漕ぎのボートはないから。どうしよっか。


まずは、調査しよう。島がどれくらいあるのかな。


地図がある部屋はーー。あった。


この部屋。

地図地図、島は……。

全部で三十個。多くないでしょうか。


三十個もある島から探すのか嫌ですな。

「あれ、アキリア様まだいらしゃったのですか。」

「行きたい場所に行ける島があるって見いたけどどうやっていくのでしょうか。」

「それでしたら、このペラルゴですよ。ここがそうだと思います。」

「そうか、ありがとう。コナス。」

「いえ、これくらいなら、アキリア様。用事がすんだのなら早く帰った方がよろしいかと存じます。」

「そうですね。では、帰らせていただきます。」



自分の屋敷にアキリアは戻ってきた。

アキリアを見ただけで疲れている。

「ウベニ。地図はどこにしまってある。旅に出るんだ。」

「上の二番目の部屋に。」

「そうかありがとう。ウベニ。」


上だから二階のってことだよな。

その二階の二番目……。右から見てこよう。


棚にはなんだろう。


これ。


ちび透け。

変な名前だな。これは


違うな。どれがそうなんだろうな。

しばらく部屋の中を探してもう一部屋の左を探そうと思う。


「アキリア様そちらの部屋です。」

「あ、ここ。」

「はい。」

「なぁ、ウベニ。ラプオビに島を通って行きたいんだけどどうやっていけばいけるかな。」

「それはですね。船を買いましょう」


「そう思う。ウベニ。」

「はい。あの手漕ぎボートで行ける場所では行けるとしても三キロが限界かと。」

「そうか。では、歩いていくか。」

「それこそ無謀かと。」


「なぜ。とおっしゃりたいと思いますがラプオビに行くには……まず、ツカベラの森です。あそこは内戦状態ですので通るのは難しいかと存じます。次にアグモレムです。あそこは地下二百メートルの穴が三千キロに渡ってます。そこを通れるならいいですができますか。」


「無理だね。」

「そうでしょう。アキリア様。」

「海に出るのも危険。陸で進むのも危険……。

でも、島からいけば楽って聞いた。」


「どこかに安いボートないかな。」

『あるぞ。』

「え。」

『安いのだったら普通のボートあるぞ。

ちょっと大変だけど』

「ちょっと大変ってどういうことです。」

『これだ。』

「これ、シャーチですか。」

『そうそう、シャチ。3頭。』

「手入れって。」

『ただの餌あげないと行けないし、この巨体ですから。当たったりして。』

「要らない。違うのない。」

『これはどうでしょう。』

「いいね。動くの。」

『はい、二日しか乗ってないですから。この通り無傷です。』


「これにしよう。」

『はい、わかりました。7ロベアです。』

「たった、7ロベア。服と値段一緒ですよ。いいんですか。」


『ええ、二日でどこか違う場所にいくそうなので。』

「キャンセルします。」「はい、7ロベア。」

『1、2、3、4、5、6、7。

7ロベアちょうどあります。これが説明書というものだそうです。では、失礼します。』


「なんで買ったんですか。アキリア様。」

「買って何が悪い。」

「二日でラプオビに行けるのにいかないだけ損だからな。」

「アキリア様。一人で頑張ってください。では、部屋に籠ります。すみません。アキリア様。」


ガチャン。と扉を閉じるウベニ。

「おい、ウベニ。一緒にいってくれよ。心細いだろ。」

「頑張ってください。アキリア様。」

「わかった。一人でいってくるわ。じゃあな。ウベニ。」


・・・

渡された船から沖に出ていくために紐を切った。


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