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世界は一度終わっている  作者: 小松ちゃん
第一章 サキ様 4節 アノメデス星
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第38話 戻って来た世界


「サキちゃん、起きたね。」

「うん、起きたよ。」

「楽しかった、ね。」

楽しくなんてなかったみたいね。

「ごめんね。サキちゃん。」

「ここは…………。」

「ここね、見てわからないのね、サキちゃん。」

わかんない。なんで、なんでここ、空が見えるの。


「本当にね、ここがわからないのね。ここがどこだかわかるよね、サキちゃん。」

えぐれた壁に体を支えてもらって休んでいるナタレはサキちゃんならあとはなにが来ても大丈夫だよね。と付け加えて言われたけどここが本当に・・・・・・・・・なのか、どうか、わからない。


ここでなにが起きたのかわからないのに大丈夫って言われてもダメだよ。


ブワッ。

炎がまき上がった。


「サキちゃん!危ない!」

なにかが通りすぎたように思うとナタレの右半分が消えてしまった。


えっ!なんで!


ブワッ!

また、炎がまき上がった。


空に向かって紫の魚に水色と緑色が所々ある魚が飛んでいった。

魚が飛んでいったさきには巨大な八角柱の宇宙船が飛んでいた。


その宇宙船から炎は炎でも並大抵の炎ではない圧倒的な破壊力と熱量をもった白い炎が落ちてきた。

その圧倒的な炎は核兵器と呼ばれるものの炎の約7倍の熱量をあるため、白い光を発して一直線に落ちていく。そして、辺り一面を焼き付くし地下にあったものさえも消して、最後には星をも滅ぼす。


その炎が降ってきた。




雨のみたいに、たくさん。


その炎の雨は紫色に水色や緑色がある魚がすべて食べた。

圧倒的なその炎を食べて育った魚は鮭から鯨ほどの大きさになって、宇宙船に飛んでいき、爆発した。


その爆発は花火のような美しさがあった。その爆発は七色に光って爆発した。

その七色の光はレーザーのようにどこかへ飛んていった。




その一つの紫色がナタレの元にやって来て魚の形ではなく狐の形になってやってきた。



「サキちゃん大丈夫だからね。だからね、サキちゃんにこれ託すね。」

はい、サキちゃんこれあげるね。って言われて短剣をナタレからもらった。

持ち手が狐に型どってある。

「かわいい。」

「気に入ってくれたみたいね。サキちゃん。がんばって。」


ナタレはそう言うと円に包まれていった。

「ナタレちゃん!」

「じゃあね、サキちゃん。また、あとでね。」


亀裂が入ってどこかへナタレちゃんを包んで消えてしまった。




ーー


「はぁ。あと何回やるのね。この意味わからいものね。」

「さ~~なんかいかな~~。」

「ねぇ、アキリン。サキちゃん……。なんでもないね。」

絶対にね、自分の力で滅ぼさないでね。


サキちゃん。


ーー




「ナタレちゃん。ナタレちゃん。…………ナタレちゃん。…………。」


「大変なのが消えたな。どうするサキお嬢様。」

「あなた誰。」

「アキリアだけど。」

「ふーん。ナタレちゃん。帰ってきてーー!こんな人と一緒にいたくない!」


「ん。待て、待て、サキさん。なんであんな…ナタレがいいんだ。」

冷たい視線だな。サキさん。

「だから、あんた誰よ!それを教えて!」


「アキリアだけど。」

「嘘だね。アキリアさんは国から出ないよ。絶対。」

「俺はアキリアだ。」

ふーん。アキリアさん……じゃないにきまってるよ。だって、アキリアさんと違うところがあるもん。

あなたアキリアさんじゃないって付けてるけど。

「聞きたいことがあるの。いーい。」

「なんですか。サキさん。」

「ネームプレートにアラネアって書いてあるよ。」

ネームプレートに。

あ!

やってしもうたーー。これならわかるはずだで。

「それでアラネアさん。どう言い訳する。」

「わたくしはアラネアいうんやけどあんたはサキであってるんか。ホンマに。」

「あってる、けどなに。」

「食うてやる!」


消えちゃった。


でも、違うみたいね、ただ見えないだけってこと。

ふーん。

でも、見えないのが普通だよね……たぶん。

なんで、見えるのかな。

えっと、右に大きくひらいてから左に来て、かぶりつこうとするの。

左足を軸に右回りに回ってと。

風が通りすぎた。音速でも超えてるの。

青い目が光ると、蜘蛛のような口で口が開いた。


「キャ!」


逃げ……れない。から、どうすればいいの。


「こうするのよ!」

盾で頭から叩かれたアラネアは頭から血が出てくると頭から溶けてしまった。


・・・


「ア…サ……ナ……。えっと、その人は。」

「それは、ゾイフィアのピパリスらしい。」

「ピ…パ…リ…ス…。アラネアって書いてあったよ。」

「ゾイフィアはわかる。サキ様。」

ゾイフィアがなんで出てくるの。そもそもなんでアラネアじゃなくてピパリスっていうのアサナは。


「ゾイフィア帝国でしょ。そもそもなんで、プレートにアラネアって書いてあったのにピパリスってアサナは言ったの。」


「ゾイフィア帝国の階級なしがピパリスっていうのよ。」

「そう。」

そう、なんだ。

でも、なんでゾイフィア帝国なの。

「なんで、ゾイフィア帝国の兵士がいるの。アサナ。」

「敵はゾイフィア帝国だからです。サキ様。」


ゾイフィア帝国。

ゾイフィア帝国はここアケオメデス星である戦争が始まった。

それによって新たな異質な生物と地域が発生した。

その発生した生物はゾイフィア帝国の人間に危害が現れだした。その一つが病である。その病はゾイフィア帝国の者にしか病状は現れなかった。かかったら最後、絶対に死ぬ。そういうものだった。

ゾイフィア帝国の住民は避難しなくてはならなくなったため、カントレス星という、ある種族が暮らしている星に行き、ある種族にここ、アケオメデス星がなんなのか、なにが起こったのか聞くために。

その星に行ったとゾイフィアの王子であり、ペリマム王国にスパイとしてやってきた。

ミガ。

という人の話を聞いてアレスという人が書いた書物、バール。

失われた進化を持つバアル神の一人。

バアルゼアル。

それが敵のボスの名前よ。サキ様。


「失われた進化で進化した一人。バアルゼアル。」

「バアルゼアルはベルゼブブと言う存在へと進化したのよ。それも理由でゾイフィア帝国は滅んだって言われてもいるのよ。」

滅んだのに今は犯罪組織としてあるのはなんでなのアサナ。

「犯罪組織、ゾイフィア帝国のことでもあるよね。」

「そうよ。今はその認識であってる…よ。ゾイフィア帝国はパークリーサスって呼ばれるものが使えるのよ。そのパークリーサスって言うのは、ね、サキ様。具現化する力のことよ。」

「具現化する力。

うーん。ゾイフィア帝国は滅亡したのはなんで。」

「それは・・・。」

話てる途中で時々きた敵を叩きつけてたけどもう話すほうに集中できないです。


「囲まれるけど、どうする。アサナ。」

「そうよね。全部は無理よ。だから、道を作って消える。」

「それは無理。」

「なんで、サキ様。」

「敵は空から攻撃してるからです。」

「どうやって、サキ様。」

「光の雨。」

「それは最終手段だそうですよ。サキ様。」

最終手段。ですか。そうなんですか、アサナ。


えっと、懐中剣。


切り裂いて。

風が吹いた。


次に見たのは荒地だった。

何にもなくなってる。

風が吹く前遺跡のように崩れかかった建物ばかりだったのに今は地面があるだけ。


無視しよう。


「アサナ。最終手段どうやって、防御するの。」

「盾に隠れる。」

「…………それだけなの。」

「そうよ。」

「そんな簡単でいいの。」

「いいに決まってます。」

小屋がポツンと建っていた。

「えっと、あれは。」

「あれは…………敵様のアジトですよ。」

「攻めないの。」

「攻めたら暴発して攻めていった全員が骨になって出てきたよ。」

骨になって敵のアジトから出てきたの。

それ、でてきたんじゃなくて追い出されたんじゃないの。


「ねぇ、アサナ。アサナは知ってるの。カントレス星にいる、ある種族って。」

「サキ様。それはもう言わないでください。」

「うん。わかった。でも、教えてほしい。」

「ダメです。教えられません。」

いくらサキ様でも、絶対に教えられません。

教えると世界が変わるのよサキ様。


「教えてくれないの。アサナ。」

「教えられないのよ。」

「このあとどうするの。」

「どうしたらいい、サキ様。」

うーん。あ。これがいいかも。

手を見るのがいいよね。でも、手がわかるわけないからどうしよう。

「このあと、ここアケオメデス星は消える。それが起こらないようにしたい。だから、手伝ってくれる。アサナ。」

「はい、わかりました。サキ様。」


「空から攻撃してるからその攻撃してるのを壊さないとダメ……だけど、どうやって壊せばいいの。」

雲の上にあるのをどうすればいいの。

雲より上なんてまだ誰もいってないよ。あんな高いところ。


「帰りましょう。サキ様。」


「帰る。どこに。アサナ。」


「もちろん、ペリマム王国ですよ。」

「どうやって帰るの。飛行機はないだろうし、歩いて行くにしても時間かかるよ。」


「これです。」

・・・これ。ぜっったい乗りたくない。

ただの茶碗なんかに乗りたくない。

根本的なことでどうやって飛ぶの。

「鳥になりたい。」

鳥。鳥なの。サキ様。

鳥なら近くにアベオルニスが近くにいなかったかな。



いた!アベオルニス。

このこなら飛べますよ。サキ様。人間にすぐなつきますから。


「アベオルニスならいーい。」

首を振って了承する。


アベオルニスを捕まえるには小エビがあればいいよね。

釣竿は…………あった。

ナタレのカバンの中に。釣竿と小エビ。


・・・


釣竿は野営で釣りするからわかるけど小エビがあるの。小エビだと腐っちゃって使えなくなるから、疑似餌でいいのに。


「それでどうするの。」

「川に振りかぶって、投げ込む。」


「こうするとアベオルニスが捕れる。」

すごい。なんでとれるの。

「はい。サキ様。頑張って。」

「うん。頑張る。」

振りかぶって投げ込む。



・・・



捕った。魚。

「ラスタ釣ったのすご……サキ様よかったですね捕れましたよ。アベオルニス。」

うん。珍しい魚釣ったはずだったのにこれは殺した。


「うん。

それで、アベオルニス捕まえたけどどうすれば飛べるの。 」

背中に乗っていいの。

キャイ!キャイ!

「乗っていいってよ。」

「乗っていいの。」

キャイキャイ!

嬉しそう。

なら、乗るね。



「うわぁーー!きれーーい。高い。」

「ふふっ。サキ様。そうですよね。」


「ペルマム王国に行きましょうサキ様。」

「うん、行こう。アサナ。」

バイバーイ。


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