第34話 サキ、キラリ城へ
コツコツコツコツ
「きたよ。ラプレコロジンサス。」
「「来たか。アラマンサス。」」
「これ、どうするの。」
「そこに置け。」
そこって棺桶だよ。それ。この中なにが入ってるの。
「おい、アラマンサス。」
「なにかしら。ラプ」
「こいつあったか。」
紙。珍しいわね。いつも端末なのに。そういえばあの馬車もそうだったわ。なにを考えているの。
この紙なにも書いてないわよ。
「これどうするの。」
「なに。」
「!、それ返せ。」
「はい。そういえばなんで紙に変えたの。」
「元から紙だったが。」
「ラプ、なに…ここの組。」
あれ。ラプ。
ランっていう名前が付いた…名前がある場所いつもなら拠点をするのに……なんで。
ここはオリテイドっていう元酒場。
あれ、違う。酒瓶がきれい……でまだ酒もあるしかも仕入れの。組としてなら3種類のはず。でもこの仕入れ数は百単位で種類がある。
「エグレ組だが。」
エグレ組。なにそれ。でも、ラプレコロジンサスなんだよね。なら、オラチティッドよね。
「どうした。不安か。」
「ま…まぁね。」
「心配するな。うまくいく。」
そうよ。そんなわけない。
コツンコツン
「誰か来る予定なの。」
「なぜだ。」
「足音が聞こえた気がしたから。」
「客が来るはずだ。」
「そう。」
なら、このコツンコツンって足音はお客ってこと。客ってなんのかな。
バシッ!
「イタッ!」
「どうした。」
「つまずいただけよ。」
「そうか。」
なんなのよ。石は…左後ろから。
左後ろは……穴が空いてる。なぜ。
隙間から手が出て手招きしてる。
行ってみよう…かな。
「よぉ。舞王様…こと、アラマンサス様。」
えっ!
ラプ、なんでラプが二人。
「気になるみたいだねぇ。教えてほしいかなぁ。」
頷いて答えてみる。
「それは否定かなぁ。」
「肯定よ。」
「そうぉ。なら、答えてやるよぉ。」
早く教えてくれないかな。
「それはなぁ。ここは同じ人間が二人いるところだからなぁ。」
「それでなんであなたはここにいるの。」
「オンテッドランチェってところを拠点にしてたんだがよぉ邪魔がはいってなぁ。ここにいるわだぁ。」
「それで。」
「そいつらは俺らであって俺らじゃねぇ。」
・・・
「ふざけてるの。」
「ちげぇよぉ。アラマンサス。」
違うのね。うん。そうね。
あなたは誰なのかしらね。
「あなた、名前は。」
「ラプランサス。」
「いつも一緒にいる兄貴は。」
「弟な、レロジランサスだろ。あいつが捕まっちまったんだ。」
「どこにいるかわかるの。」
「わかるわけねぇだろ。」
「そう、じゃあね。」
「おい、アラマンサス。」
ふざけないで。って目で伝える。
はぁ、レロはほんとバカなんだから。どうせ、仲間を助けようとして捕まったのかな。
「じゃあ、帰るわね。」
「おお、ありがとな。アラマンサス。またな。」
「もう一回この荷物運ぶの。」
「ああ、そうだが。計画だと後7回運ぶようになっていたはずだが…。」
「嘘よ。後三回って話だったのに。」
「なん!そうか。なら後三回頼む。」
「はい。」
ふーん。
このなんだかわからないのを後七回運ぶことになってたんだ。どうしようかな。サキちゃんに
会っちゃったし、まっいっか。このまま三回やってこう。
ここ通るの。
右に曲がった向こう側だからここの向こう側ってことだよね。・・・・・・無理無理無理無理行きたくない。ここどうみたってやばいじゃん。なにがヤバイってここゾンビみたいなのがいっぱいいるんだもん。やだー!行きたくないー!
『そうかも知れないけどサキさん。行きましょう。あの馬車の娘のいうこと聞いてここまで来たんですから。』
そうだけどね。馬車の彼女に聞いた通りに・・・あれ、アキリンさん。
『そうだよ、アキリン。電池切れちゃってね。』
そうなんだー。このあとどうすればいいですか。
『頑張って。サキさんならできる。』
電池切れって言って切れちゃった。
はぁ、本当にこのゾンビがいるところ通るのやだなー。
○
「サキさん。ガンバレ!」
「こんな時になにいってるのね。」
アキリンさんだからね、そうですよね。
ヤバイね。数が多いね。なんでこんな銃撃戦しなくちゃいけないのね。ここ地下だよね。なのになぜか空から爆撃受けるってねどういうことね。
○
うん、行きたくないけど行こう。
でも、行きたくないー。
行かないと帰れないから行くしかない。
・・・
怖いけど行こう。
一歩進むと家々が並ぶ普通の路地だった。
あれ、信じられない。え、ゾンビはどこ行っちゃったの。
「コンコン、ちょっといいかな。」
「はい、いいですけど。どちら様ですか。」
「あっ、どうも初めましてサキ。舞王です。」
彼女は笑って言った。
深呼吸。スーハァー。
「あなたが、普通の人じゃない。」
「ええ、普通よ。」
違うよ少しね。
「でも違うってどういうことよ。」
「あなたは普通じゃない。違った。」
・・・あなた誰。本当に。
「あなたはなんで思ってることを教えるの。」
「サキ、あなたは影が攻撃して来なかった。」
「来たけど。」
「そう、あなたはここで上限以上に死んだのね。」
大変ですもの。アキリン様が設定した以上ってことはここが消えるってこと。
「どういうこと。」
「あなたはもうここにいるはずじゃない。」
そういうと雷が彼女に向けて青空なのにおちてきた。
「な……なによそれ。」
ハエのような羽とコウモリの羽の二つの羽。
狐のような耳と四個のふわふわ尻尾と蛇のような尻尾と白と灰色の狼のような尻尾がひとつずつ。
『嫌いなのよ。その格好。』
『ハエとコウモリの羽、狐の耳、白色と赤色、金と銀の狐尻尾、白色と灰色の狼の尻尾、蛇のような尻尾にはさそりの毒が含まれている。さそりのハサミ、熊をリスと狼が戦おうとする姿が描かれた長方形のバッチが付いた服。』
『それが[アラマンサス]。可愛いと思うんだけど、どう思う。サキさん。』
可愛いとは思わないよ。なにこれっておもうだけだよ。
『インティ。』
こんなことしないで。お願いインティ。
助けて・・・さんお願い。
「無理だ。君の声だけじゃ聞こえない。助けてはやる。」
バーーン
「えっ。」
首絞められてたのに外れた。って逃げないと。
「おい、バカンティ。起きろ!」
「ハイー!なんでしょうか。」
うそ。なんで起きるの。そんなので。
「えっ、インティさん。」
「なぜサキが自分の名前を・・・。」
「自分で教えてくれた。」
「そうでしたね。」
早くキラリ城行ってナタレやパラレがいる世界に戻りたくなってきたなー。
「誰だか知っているの。」
「彼は先輩です。あなたこそなぜ知っているのですか。」
「影だから。」
「そうでしたか。彼は影ではありません。味方です。」
「でも殺そうとした。」
「そうです。それこそが彼ですから。」
・・・意味わかんない。
バン
1発の砲弾が降ってきた。
「ねぇ、影さん。これなに。」
「上に撃った弾だ。」
「そう。」
そうみえないよ。どうみても狙ってここに撃たれたものだよ。
熱も持ってるみたい。
「ねぇ、影さん。彼女本物の舞王なの。」
「そうだ。アラマンサスでもある。」
アキリンさん。どこ行ったの。心細い。
「そうなんですね。」
「どうかしたか。」
「なにがですか。」
「すまん、なんでもない。」
それでキラリ城どうやって行くの。影さん。
「キラリ城・・・。」
「行き方は連れていってあげるよ。」
「本当。」
なら、行きたくない。
「よろしく。サキ。」
「うん。よろしく。」
影さんが手を差し出されたから手を繋ぐ。
「えっ!キャー!」
コンコン
「国王陛下。サキ様がいらっしゃいました。お通しいたしますか。」
「入れていいぞ。」
コンコンカランコンコン
「失礼します。お父様。」
「帰ってきたか。それでなんのようだ。」
「お父様はなぜ国王と言う名前なのですか。」
「サキ。サキがサキと言う名前と言うのと同じだよ。」
「そうですよね。変なことを聞いて申し訳ありません。お父様。」
お父様。
「よいよい、それよりその口調を戻してはくれないかサキよ。」
「お父様。ネージェという方をご存じですよね。」
「さぁなそんな名前は知らん。」
「そうですか。舞王様。」
「そうだ。今はその名前が今は重要なのだ。サキよ。」
舞王なんて名前普通でしょ。今は誰が本物かのほうが重要じゃないの。あと懐中時計のほうがね。
「そう、帰ってきたという報告だけだから帰る、じゃあね。お父様。」
コンコンカランコンコン
「ここを開けて。」
「わかりました。サキ様。」
扉が開かれない。
「なんでよ!」
「お前の読み通り。私が舞王だ。」
「そう、それでなんのよう。」
「いや、ようなどない。」
お父様。
「そうですか。こちらは用があります。」
「なんだ。そのようとは。」
「紫花園の懐中時計はどこにありますか。」
「サキお前が持っておるではないか。」
「ウサギさんってこと。」
「違う。サキ、ネックレスだ。」
「そんなのつけてな……い………。」
水晶だよ。
あれ。こんなの付いてた。
なんで水晶のネックレスなのに輪っかがはまるわけじゃなくて座布団みたいなので付いてるの。
「いつからこれ付けてましたお父様。」
「来たときから付けてたが、知らなかったようだな。」
「うん。でもこれ水晶だよ。」
「その水晶にそのウサギを近づけよ。」
どういうこと。お父様。
「早く。」
「はい。」
ウサギさんを近づる。
・・・
「なにも起きない。」
「当たり前だ。そうじゃないからな。」
「どうするの。」
「まず、ネックレスから水晶を取るんだ。」
取れるのこれ。やってみよう。やりたくないけど。水晶を左に回す。
「う~ん!開いた。」
「その水晶をこれに置け。」
これ布団。
「これに。」
頷いくだけで答えられた。
こんなに小さい物を置くの。やだなぁ。
早くと目で言われた。
布団に水晶を置く。
うん。もうどこにあるかわからない。
「手を右回りで回して。」
うんと頷いてみた。
右回りで手首を回す。
30分ぐらい経つと一気に一メートルぐらいになった。
「すごいな。」
「知らなかったの。」
「当たり前だ。」
「それで。どうするの。」
・・・。
もう。なんでお父様舐めてるの一メートル水晶。
「こうするんだ。」
水晶舐めてるのなんてやりたくない。
「ウサギを近づけよ。」
「ウサギさん。」
こっち来て。
「キタゾ。」