第31話 洞窟
・・・
(答えが来ました。23匹。これは正解なんでしょうか。ダラダラダラダラ・・・ダン!
正解!正解!大正解!
正解おめでとうございます。 )
(では、次の問題。時計は時計でも動かない時計とはなんでしょう。)
「・・・。」
「「「えーーー!なっなにそれーー!」」」
「頑張ったのに次はつまんないだじゃれってなんだよそれーー!ウワーーン!」
「べそかいちゃってるけどどうするんだ。」
「なんとかしといて。」
「あんたならできる。」
「アーネ。わかった。」
「そうかもしれないと思うものは浮かびました。アサナお姉様。」
「じゃあせーのっで言うからいい。」
「いいですよ。お姉様。」
「せーのっ!」
「水で壊れた時計。」「壊れた時計。」
「壊れた時計。でいいのかな。」
「言いと思いますよアサナお姉様。」
お願い。
(答えが出されました。壊れた時計。この答えは・・・ダラダラダラダラダン!)
(正解です。この答えは素直に壊れた時計です。もし、柱時計や砂時計などは考えすぎですから~~~~~~。)
[続いてはダラダラダラダラダン!
最後の問題です。
消えたものはなんでしょう。]
「・・・、これだけ。」
無理。
無理だよ。
これだけしかないのかよ!
[〔ヒント〕洞窟の周りか洞窟内を調べて答えてください。ー答えは複数です。ー]
「ウサギって書いて終わりでいい。」
「いいと思うよ。サキ様。」
「ダメですからサキ様。絶対にダメだからやめてよ。わかったサキ様。」
「書かないよ。言っただけだから。」
「そうだよね。書かないよね。良かったー。」
「なにかないかな。」
「あ!あったから書いてみよう。」
カキカキ
「ちょっとサキ様!なんで書いてるんですか。」
「これでヨシッと。」
「本当に書いたぞ、どうしますかアサナ様。おい、サキさん。なにやってんだよ。」
「うっさいから黙れ!カミール!」
「怒鳴らなくていいと思うよ。アーネ。」
「わかりました。アサナお姉様。」
「それにしてもまだ正解かどうかでないいんだな。」
「当たり前じゃんだってまだ答え書いたけど送信までしてないから。」
「そこまでやるの。」
「これでいい。」
「いいと思いますよ。サキ様。」
「いいよ、サキ様。」
「いいわけないサキさん。」
「なら、これを送信して……終わり。」
・・・
(答えが出ました。ウサギと懐中時計。正解!正解!正解です。二つ懐中時計をお渡しします。どうぞ。)
渡されたのはウサギと地図。
なにこれ。
「ウサギと地図って懐中時計じゃないの。いらないよ。こんなの。」
「ウサギを連れてこの洞窟を地図見て行きましょう。サキ様。」
「地図って洞窟のなんだ。」
「行きますよ。」
「行かないとか。」
「レッツ洞窟ーー!」
(がんばってサキさん、アサナさん、アーネさん。)
「はい、誰かさん。」
(バイバイ)
「サキ様。まだ行かないの。」
「いくよ。行こ行こ。」
「地図通りこれた。」
「ウサギ要らないって思ったけどウサギいなかったらここまでこれなかったね。アサナ。」
「はい。ウサギがいなかったらここまでこれませんでした。ここどこですか。」
「さぁ。」
わからないんだ。
地図見てもわからない。
地図見ても意味ないって読み方わからない方が良かったとさえ思うよ。
「どうする。戻る。」
「戻り方わかりますか。」
「わかるかもしれないけどウサギ置いていこうよ。」
「よし、地図貸してください。アサナ様。」
はい。っとアサナがカミールに地図を渡した。
「お姉様。なにしてるのですか。」
「あーー!」
「どうしました。ああああ!」
「カミール!」
「弓矢だれかないですか。」
「あるよ。はい、アーネ。」
「ありがとうございます。サキ様。」
弓と矢をアーネに渡す。
弓の弦に矢を引っかけて構えるアーネ。
構えるアーネ。
「いきます!」
ピューン!
「イッター!」
「当たったみたい。見に行って叩きにいこう。アサナ。」
「アーネがやってくれたかもだけどね。」
そうだけどなんか釈然としない。
アーネは当たったのに誰も褒めないのに怒っているみたい。
本当に当たったかまだわからないし地図っていう最後の道しるべが無くなっちゃってウサギっていう面倒なものがなんなのかわからないし洞窟という狭い場所っていうところで戻り方もよくわからないから余裕がないだけだとも思うけどね。
矢はあった。
あったのはいいよ。腕がなぜか落ちている……。
「・・・」
「ウサギさんが道を教えてくれてるよ。そっちいって早く帰ろうよ。アサナの追っかけは無視して。」
「そうしよう。サキ様の言う通り早く帰りたいからね。」
「行きましょう。サキ様。お姉様。」
「それでどう進むのサキ様。」
「赤い宝石みたいのが光ってるでしょ。それをたどっていこうと思うけど、どう思うアーネ。」
「いいと思います。しかしなぜ私にその……お聞きになるのですか。サキ様。」
「もしかしたら地図を持ってないかなーーって思ったから。魔法か宝石かな……それでわからないかなって思って……。」
「そういうことですかサキ様。はい、サキ様のいとが私と一緒でしたら地図を用意することができます。」
「ならお願いアーネ。」
「はい!」
「宝玉だれが持ってるの。」
「サキ様が持ってませんか。」
「持ってない。」
・・・
「誰も持ってないってことは……。」
「地図が手にもって帰る可能性が高いのはカミールってこと。」
「そうですねサキ様。」
「それでどうするの。」
「どうするのって。」
なに考えてるんだろう。アサナお姉様。
「ウサギさんに連れていってもらおう。どうせ帰り道がわかるかわからないかしか変わらないから。」
それ結構大きな違いですよ。サキ様。
サキ様。頑張って行きましょう。
・・・1時間経過
「結構な時間過ぎましたけどここにずっといますよ。サキ様。」
うーん、なんでここに戻ってくるのだろう。
ちゃんとここにあるすべての道は行ったのにここにいる。
・・・
ここから抜け出すにはなにか方法があると思うけど・・・ウサギさんがなんでネックレスなんかつけてるんだろう。
「あーー!懐中時計!」
「えっ。本当だ。」
あ!このウサギさん月ウサギだ。ならどうすればいいかもウサギさんが知ってるかも……。
そんな簡単な話なわけないか。
「ねぇ、アーネ。このウサギさんどこ行こうとしてるかわからない。」
サキ様。そんな優秀なのは私でなくアサナお姉様だと思いますよ。
「ウサギが探してるのは自分と同じ種族だと思いますよサキ様。」
う~ん・・・。
「どういうこと。アサナ。」
「自分の仲間を探していると言うことです。サキ様。」
「うん。それでなんでウサギが同種を探しているの。」
「「「う~ん。」」」
ウサギさんが探してるのは同種じゃなくて懐中時計だと思うけど……。
あれ。
懐中時計全員持ってるよね。でも違う方向に行くから・・・違うものを探してる。なんだろう。
「サキ様。なにかわかりました。」
「ううんわからない。」
「そうですか。」
サキ様もわからないの。
「なにか音しない。」
シューーイーン
シューーイーン
「なにこの音。」
「ウサギのいびき。」
「うそよね。サキ様。」
「本当。」
ウサギを見ると
シューーイーンーシューーイーン
呼吸していた。
ウサギのいびきってこんなんなんだ。
サキとアサナアーネはそう思った。
「そんなわけないわよ。」
あれおかしいよ。
ウサギなのになんでお腹の部分が金属なの。
「ねぇ、お姉様、サキ様。ウサギのお腹見て。」
「金属になってる。面白い。」
サキ様。そこじゃないよ。
金属がウサギのお腹にあるわけないから・・・このウサギはロボットかなにか仕掛けがあるかだよね。なんなのだろう。
「ねぇ、ウサギさん。あなたはだーれ。」
「ワタシ…ハ…スベテ…ヲ…ウバウ……モノ…アナタ…タチ…ニ…ハ…アル…ヒト…ヲ…コ…ロ…シ…テ…ホ…シ…イ…。」
うそ、どこだかはわからないけど。
「この場所の・・・えっと、ゴールっていえばいいのかな。わかる。」
「ワカル……デモ…ジョウ…ケン…ガ…アル。」
「どういうものなの。」
「コロシテ…ホシイ…モノ…アル。」
「見てからじゃないとわからない。」
「ナン…デ。」
「ここから出れるかわからない。」
「ソウ…ダナ。」
「連れてって。」
「アカイ…イ…シ…」
「わかった。赤い石ね。ほら行こう二人とも。」
そんなのについて行くなんてなに考えてるのですか。サキ様。
「サキ様。お言葉ですがそのウサギの言うことなんかに言われるままでいいのですか。」
「当たり前。」
「そうですよ。アーネ。ウサギについていくと言ったときになにも言わなかったのにしゃべったらそれは・・・ごめんね、アーネなんでもないよ。」
「そうですよね。アサナお姉様。サキ様ですもの。」
信じてみれば信じた分、こちらの信じていたもの以上に素晴らしいものやおかしなものにたどり着くのが────よね。
「先行くわよ、アーネ。いいの。」
「行きますよ。行かないなんてありえないもの。」
サキ様。お願いします。絶対に……。