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世界は一度終わっている  作者: 小松ちゃん
 第一章 サキ様 3節 懐中時計を求めて…。【ジャスミン】
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第26話 夢は意外性を求めるものじゃない


ないかな。


「アイディアが出ないのでもういいですよ。」

「そう、私はアーネが考える間に思いついたけど。」

「一つなら思いついた。越えるものかはわからないけど。」

「私も一つ思い浮かびましたがそこまで恐怖を与えるものではないですから。」

二人が目をキラキラさせて私を見ている。

「教えてほしいのですか。」

ウンウンと首を振って期待の眼差しを向けてくるサキ様とアサナお姉様。


「わかりました。そんなにですよ。いいですか。」

ウンウンと首を振って肯定する二人。


「まず、あの人を王宮に戻します。

次に女性に王様に呼ばれてますよ。って言われます。王のもとへ行くと王の首から上から溶けていきます。そうして出てきたのはドラゴンです。

そうしてドラゴンと戦い勝つと王宮を出ようとしますが出れません。

王宮にいる人に聞きますが王宮にいる人たちは全員ゾンビです。そして自分もゾンビになってしまい、


・・・、


という夢でした。


などで終わるわけがなく部屋に入ってきた女性が

王様が呼んでますよと言います。そして王様のもとに行くと溶けてドラゴンにっと何回も続くと言うものです。どうですか。」


「「う~ん。」」


「良いと思うけどぱっとしない。」

「なんか足りない。」


「そう言う二人はどうなんですか!」


はい!と手を挙げるサキ様。

「サキ様どういうのですか。」


「こういうの。いっくよ~ん。」

「はい、どうぞ。サキ様。」


「えっと、えっと、その~~。」

「サキ様。」

「えーっと、その~~忘れました。」

「そうですか。なら、アサナお姉様。どうぞ。」


「私は・・・空から落ちる。」

「・・・。」

「それだけですか。」

「もう一つありますよ。こっちが本命です。」

「ならそっちを最初にしたら良かったのではないですか。」

「そーお。このほうがいいと思いますよ。アーネ。」

そうですか。なら早く言ってくださいよ。


「私はいきなり壁まで飛ばされて壁に押し付けられます。少しすると壁に押しつけられてたのがなくなって目の前に家があらわれます。その家の扉を開けるとギーっと古びた音が聞こえます。そして、子供の鳴き声が聞こえてパーンと窓ガラスが割れて大きな影が見えます。そこにいたのは20㎝の小人でした。ニッと小人が笑うとだんだん大きくなくなります。10メートルになると言うものです。どうですか。」


「アサナお姉様の方が物足りないと思いますよ。」

「えっ!怖かったよ。」

震えるほどだとは思いませんよサキ様。

あーあ、泣いちゃった。どうしよう。


「ならば二人の両方をやるっと言うのはどうだ。」


「それ良いわね。ありが…と………いやーー!」


「大丈夫ですよーー。サキ様。」

泣かなれるほど怖かったかな。

「そんなに怖かったですか。サキ様」

「うん。」

「どこがですか。」

「小人が意地悪っぽく笑うと大きくなったと言うところ。」

「なんでですか。」

「だって、だって、スッゴく可愛い女の子が大きな口開けて襲ってくるんだよ。怖いなわけないじゃん。ウワーーン。」


周りをみわたすアサナ。

サキ様は顔がぐちゃぐちゃになるほど泣いてアーネも顔がぐちゃぐちゃになるほど泣いててもう一匹は泣くほど嬉しくて泣いてる。

「なんだこれ。」




「ねぇ、ドラゴンさん。」

「ガオー!」


「耳元でそんな大声出さないでよ。」

「チェッ。で、なんだ。」

「この水晶懐中時計無いからなんでかなって思って呼んだんだけどわかる。」

「わかるぜ。この洞窟にあるからだぜ。」

「は!どういうこと。」

「そういうこと。」

「あっそ。なら、サキ様が・・・あれ、だれも泣いてないなんで。」

「そこのでかいのの咆哮で治まった。」


「そう…なんだ。アーネは。」

「そこで失神してる。」

ガン!

「痛っ!なにすんだよ。」

「なによ。あんたが追っかけなきゃいいのに変なことまでしたのでしょ。」

「チェッ。わーたよ。もういいだろ。」

「なに言ってんの。まだ1回目よ。」

「なにすんだよ。」

「う~ん。どうしてほしい。」

「きついやつをしなければいいぜ。」


「ふーん。」

おりゃ~~!


パンパン


「これでよし。」

「よしじゃねぇ。この縄離せ動けねぇだろ。」

「そうなの。動けなくしても基本はトカゲだからすぐに解くから意味ないんだよな。って舞王様言ってたよ。」

くそっあのクソ女余計なことを。

「それで許すのよ。ならいいでしょ。」

「そうだな。」

そうよ、足と手全部切り落として目を刺されるよりましでしょ。


「それよりよ。」

「なに。」

「さっきから話してるやつ女もんの下着はいて踊ってんだけど。」


「まだやってたんだ。五時間で終わるようにしたはずなのにならまだ五時間たってないんだろ。かわいそうだからやめたれよ。これ現実だろ。」

「ええ、そうよ。」


「なら、もういいだろ。やめてやれよ。」

「そうね。」


「ほら。やめてあげたよ。」

「まぁいいけど。」

へー。このドラゴンこんな風に思ってアーネを追ってたんだ。


ねぇ、切り落としていいわよね。シッポ。


バシュッン!


「うぎゃーーーーーーー!痛い痛い!痛いよ!マアマーーーー!」


「「ぷっあははははは・・・。」」




「はー笑った。笑った。」

「ふざけるなよ。きしゃまー。」

「ごめんな遊ばせ。」

「こんのクソタレーー!」

「ははは…はぁ…本当面白い。アーネを追ってニヤニヤしてたのが今は泣きながらアサナにもてあそばれてるなんて。はははは」


ギロ

うわー怖。なにあの目怖すぎない。

「どうかした。」

よだれ垂らして大きく口開けてる食べるのかな。



あれ、通りすぎた。

目があったー。怖。なんなのこの怖さ。

「なに、ドラゴンさん。」

「いま、笑ったな。」

「うん。アサナ頑張れーーって。」

「そうか。すまなかったな。」

「う、うん。」

どうしたんだろう。やけに呆気なく…。


「おい!サキ様になにしてんだよ。」


「ヤバ!」


ウギャー!って言いながらアサナに一方的に殺られられてる。

大丈夫な…わけないけど大丈夫みたいね。

ドラゴンさんだとそっかって納得できるけどね。


「それでドラゴンさーーん。本当にこの洞窟にあるんですか。」

「あーあるぞー!」

「そうですか。わかりました。では行きます。」

「おーい、サキさーん。そこは迷いの洞窟って言って入ったら百年は迷うぞー!ってもう遅いか。って痛っ!シッポがーー!シッポがーー!」

「うっさいわね。そんなのすぐ生えてくるんでしょ。」


「だがな、痛いものは痛いんだぞ!」

「そうね。ごめんなさい。」

「なんだ。急に優しくなりおって。」

「良いでしょ。そんなこと。」

「そんな笑みで笑われると……俺っち惚れちゃう。」

「冗談言うな!」

「いったーー!おい!貴様!目はやめろ!目はーー!いったーー!」

「そうか。」


「ヤッス!目ー刺したのに安ッ!」

「良いでしょ。それよりさ、さっき言ってた百年って本当。」

「本当に決まってんだろ。痛いわー。」

「痛いなら笑ちゃダメだと思うよ。」

「そうだな。」

「どうかしましたか。ドラゴンさん。」

「はぁーー!どういうことだーー!」

そんなに驚くことか。ドラゴンさん。アーネが普通にせっしてるだけでしょ。


「ふふ。面白いわね。」

バコンッ!

「ウギャ!」

「こんなところですか。アサナお姉様。」

「凄いわね。あなたの攻撃方。」

「えっへん!」

「痛っーー!まさか、ただ音を消しておもいっきり蹴っただけでこの威力とか凄すぎだろ。すげぇな。想像力ってもんわよ。」

「本当にね。」「そうですね。」


カチッ!ボワン。


シューン。


「どう。すごいでしょ。」

「・・・、凄すぎ…だ。まさか俺の姿になれるとはな。本気でやっても瞬殺されること間違いねぇよ。」

「ふふん!すごいのだ。」

「あなた、まだ本気で殺ってきてなかったのね。」

「あんたもだろ。」

「それはそうよ。あなたが聞いてたものより弱いからね。」

「あんたはアーネ、だったか。あれと同じくらい強えのか。」

「まあね。」

「そうかい。なら手合わせは次な。」

「次ですか。」

「悪いな。何でもねぇよ。」

今までで一番いい笑顔なのによく言うよ。

聞きたくないから聞かないけどね。


「どうかしたの。」

「なんでもないよ。」


「「「えええーーーーーー!!!」」」


「どうしたの。ドラゴンさんは兎も角二人は・・・。」

「サキ様大丈夫ですか。サキ様早いですね。懐中時計は見つけしたか。」

「これでしょ。」

「えーと、はい。これは探している懐中時計です。」


「ちょっとお姉様!そこではなくサキ様がなぜこんなに早く・・・あ!そうか。サキ様に怪我がなくて良かったです。サキ様。あと、アサナお姉様はそんなに早口で言うと誰も聞き取れませんよ。」


「なに言ってるの。アーネ。アサナはずっと大丈夫しか言ってないから聞き取れるよ。」

(われ)でもわかったぞ。」

「そうでしょうか。」

「そうだよ。」


「入る前よりボロボロですね。ドラゴンさんは。アサナとアーネはイキイキしてるのに。」

「それを言うな。」

「あっごめんなさい。」

「それでサキさん。どうやって懐中時計取ってきたんだ。」

「うん、なに言ってるの。ただ歩いてたら台座って言えばいいのかな。そこに置いてあったよ。」


・・・。

「はぁーー!嘘だろーー!」


あと、声は聞こえたんだよ。

「それで本当はどうやって来たの。」

ピタッと時が止まったように静かになった。なぜかわかんないけど。


「声が聞こえてその声に従って行ったらあったよ。」

「嘘だーー!」

「「うっさいわね!!」」

二人とも怖いよーー。


あーあ、ドラゴンさん、首切られて泣いちゃった。

・・・。

「は!……ええーー!」


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