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世界は一度終わっている  作者: 小松ちゃん
第三章世界大戦 四節サキと大戦
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第47話 キルドが消えて三年⑤ナタレと訓練と十年後

朝食を食べたいのにアサナとツサキクが帰ってこなくて食堂で二人を待っていると話しかけられる。

「サキちゃん、珍しく一人でどうしたのね。」

ナタレに話しかけられたサキ。

「アサナさんとママが買い物に行って帰ってこないです。」

サキの表情を見て落ち込んでるのかなと思ってナタレは誘う。

「そうなのね、今ちょっと兵士達で遊んでるのね。遊びに来るか聞きたいのね。」

「二人が帰ってこないか待っててなにも食べてないです。なにか食べたいです。」

サキの顔を見てちょっと違うかも知れないとナタレは思う。

「サキちゃん、力の制御をした方がいいって聞いたのね。訓練場で戦ってるから遊びに来てほしいのね。朝食はサフランに頼んでね、また訓練場で会おうなのね。」

「見てみたいです、わかったです。」

ナタレはサキを見て感触良さそうなので安心するのね。


二人が帰って来なくてサフランに頼み朝食を食べて、ナタレに言われた訓練場の場所も聞いてサキはそこへ向かう。

しかし、裏口がわからず正面入口に行ってしまった。


「すみません。」

革ジャンを着た男にサキは話しかけられた。

「聞きたいことがあるです。」

「お先にどうぞ。」

「先に行っていいです。」

「そちらが先にどうぞ。」

譲り合った二人だったがサキが話が進まないと思い聞く。

「わかったです、裏口があるって聞いたです。どこにあるです。」

「自分も裏口がどこにあるか探してる所でわかりません。すみません、役に立たず本当にすみません。」

サキは言われた言葉を聞いて声をかけられたことを思い出した。

この人城の人じゃないです、怖いと思い別行動するか誰か城の人に会いに行こうと思った。

「それはこちらも同じです。迷惑かけたです、誰かに案内してもらうです。」

「自分もついて行って案内してくれるとありがたいのですがいかがでしょうか。」

いやですと思って走り逃げるか迷うサキだったがそれをしても意味無いですと思って案内人を探しに行く。

「いいです、一緒に案内してもらうです。」


入口近くにいた城の人の知ってるクレアの元に向かう。

「クレアさん訓練場の行き方わからないです。一緒に行って案内してほしいです。」

「いいよ、サキちゃん。後ろの人は知り合い。」

「迷子仲間です、一緒に案内してです。」

助けてと思ってサキは案内してと言った。

「わかりました、訓練場行きましょう。」

訓練場にやって来たサキとミスレンとクレア。



・・・



「ミスレン一緒にいたのにどこ行ってた。」

「正面入口。」

「どうして正面入口いたんだ。一緒にいただろう。」

「一緒にいました。ちょっと思い出してみます」

少し離れて会話を聞きながら一緒に歩いていると集団は城の中に入って食堂で座った時にはもう周りにいた人は知らない人達だった。

そのためなにも言わずに正面入口まで走ってサキって少女に出会った。

思い出してもどこで迷ったかわからないミスレン。

「どこで迷ったか思い出せない。」

「いつものことだがどうせ下を向いて歩いてただろう、地面を向いて歩いていたら迷子になるから顔上げてろって言っただろう。」

上を見上げながら歩いていたら上の空過ぎて壁に激突した記憶を思い出すミスレン。

「それはしたくない、壁に当たってけがしたくない。」

「それどういうことです、ミスレンさん。」

「忘れてほしい。」

「わかったです、忘れるです。」

話を聞いて聞きたいです、でも忘れるです。


「よかったサキちゃん来たのね。」

「来たです。」

「それはよかったのね、ミスレンも連れて来てくれたのね。」

「遅れてすみません、ナタレさん。なにをするのか教えていただくことって可能でしょうか。」

「ミスレンなにも聞いてないのね。」

疑問に思うがサキちゃんもなにも知らせてなかったけどね。

教えた方がサキも見やすいしわかりやすいのねと思ったナタレ。


「騎士団内の代表者が6人、クラノスとパラレとサカイルとキマミとシマニアとベロニカなのね。それとなのね、国内で集めた強者達を10人が秘密で集まってもらってるのね。」

「そんなことがあったなんて知らなかったです。アサナは買い物に行ってるですけど大丈夫か気になるです。」

サキがアサナがいなくて心配するとナタレとミスレンが反応した。

「そうなのね、それは気にしないで大丈夫なのねサキちゃん。」

「そうなのか、アサナがいないのはそういう理由か。」

「アサナ知ってるです。」

「たまに世話になるから知ってる。」

「そうなのね。」

「知らなかったです。」

知らないことを知りさらにミスレンって人どんな人なのか気になるけど少ししれた気がしてうれしいサキ。

「その強者の中の一人がミスレンさんってことですか。」

「そうなのね。」

「強者ってほとんど知り合いだけどそういう人達募ったのか。」

どういうことです、怖いです。でもです、気になるです。

「そういう所に集まってるのね。」

「それもそうか。強かったら騎士団か俺達が勧誘するか。」

「そうなのね。」

サキはミスレンの話を聞いて疑問に思う。

「ナタレ聞いてもいいですか。」

「ダメなのね、サキちゃんは争いは嫌いって言ってたからね。」

「わかったです。」

ミスレンって人どんな人なのかナタレに聞くのはどうか思っただけなのに拒否されてしょんぼりするサキ。


「それでなのね、一人一回は二人一組で戦ったのね。」

「そうか、どうだった。」

「テエルが強かったのね。結果としてはね、騎士団員と君達強者達が戦って、勝ったのが騎士団員が四人、強者の中が三人ってところなのね。」

「了解。」

「どうするのね、ミスレン。」

「騎士団員と戦わせてほしい。」

「わかったのね、パラレ。」

「ヒァイ、なにナタレママ。」

「よろしくなのね。」

「ナタレママ待って、ミスレンと戦うならクラノスがいいんじゃない。」

「わかったのね、パラレ。サカイル呼んで来てなのね。」

「はい、ナタレママ。サカイルさん呼んできます。」

「よろしくなのね。」


・・・


サカイルとミスレンの二人は訓練場にある屋敷に入る。

サカイルは長槍と薙刀と如意棒のどれにするか歩きながら悩んで、長槍を手に取る。


ミスレンはポケットから取り出したコインを上に投げてコイントスをすると裏だった。

「なるほど。」

パラレがミスレンとサカイルを心配して掛け声をあげる。

「ミスレンとサカイルの試合を始めます。原則、殺し合いは禁止。武器は自由、この屋敷の外に出てしまったら場外負けとなります。また、参りましたなどの敗北宣言した時も負けとなります。説明は異常となります。質問はありますか。」

「了解した。」

そういうとミスレンはコインを握る。

「大丈夫、早くやりやあう。」

掲げて威風堂々としているサカイル。

「いきます。」


「はじめ!」


二人で戦いでサカイルが周囲を回りはじめ、ミスレンはコインを上に投げてコイントスをする。

コインを右に投げると屋敷の天井と同じ大きさのコインが生まれてサカイルが逃げ場を無くして壁に圧迫される。


「参りました!」

サカイルはなにもできず助けてほしくて叫ぶ。

「勝者ミスレン。」

パラレがミスレンの腕を掲げて勝者を決める。

サカイルは地面を叩いて悔しそうにしていた。

サキは対戦を見て力の制御ってどういうことですナタレと思った。


「ナタレさん聞きたいです。」

「そうなのねサキちゃん、一緒に来たミスレンどう思うのね。」

サキはナタレに聞こえてないですと思った。

しかし、ナタレがミスレンの話題をして聞きたい事聞けるです。もう気にしないですと思う。

「知らない人だから怖いです、ここにいてもいいか不安になってきたです。」

「フッそうね、ここにいる人達のどれくらいサキちゃんは知ってるのね。」

笑われたこととナタレがどうしてそんなことを聞くのか疑問なサキ。

「あんまり知らないです。」

「サキちゃんはミスレンさんの友達を知っていた方がいいかも知れないのね。」

「それなら詳しく聞きたいです。」

教えてほしいです、ナタレさん。

「そうなのね、言いたいのは山々だけど言いずらいのね。」


ナタレはどの道が正解か考えている。


サキに話しずらそうなナタレにミスレンが話しかけて来る。

「サキには興味あるがどんな人なのかだけだからもう十分わかったから気にしなくていい。」

なるほどねミスレン、それだけのために来たのね。

「わかったのね、ミスレン。わざわざ教えてくれてありがとうなのね。」

「気にするなナタレ。」

ミスレンさん、なんで来たですとサキは思ったがすぐにミスレンは訓練に参加してる人達はどこへ向かう。

「サキちゃん昼ごはん食べに行こうなのね。」

「わかったです。」



食堂で訓練場の人達も集まって、ナタレと昼食を食べるサキ。

「ツサキクとアサナ帰って来ないってどういうことなのねサキちゃん。」

「サフランとツサキクで料理対決の話になったです。」

「それなのになんでアサナとツサキクの二人が買い物行ってるのね。」

「二人が買いに行ってるです。」

「そうなのね。」

サキは寂しそうな顔をしながら楽しそうにしている食堂にいる訓練場に集まった人達を見ている。


「サキちゃんはどうして城に誰かが攻めてきたりしてないかわかるのね。」

突然どうしたです、ナタレ。

「わからないです。」

「それがわかる様になってほしいけど邪魔に思われても力があるとして脅威に思われるのが兵士としては誇らしいのね。」

みんな大変そうです。そんな人たちがいなかったら自分が戦わないといけないと思うと怖いです。

「ナタレはやさしいですけど素直に怖いです。」

「そうなのね、知らなかったのね。それを聞いて安心なのね。」

「なにがです、ナタレさん。」

「決まってるのねサキちゃん。戦いたいかってことなのね。」

それがナタレさんの聞きたいことに決まってるです、とサキは思った。

「戦いたくないです。」

「それは私も思うから安心なのね。」

ナタレさんは強いからいいです、弱いからなにもできないです。

でもです、ママを守りたいです。どうすればいいです。

「それならどうして戦うです。」

「誰かを守るには自分の強さとね、相手の強さを知らないといけないのね。知ると守れる命が生まれるのね。」

ママを守るために強さを知るのも重要かもです。

「相手の強さを知ったら負ける可能性がわかって守れないと思うです。」

「そうね、でもね。その気持ちで強くなれるのね。サキは誰かを守りたいって気持ちあるのね。」

「ママを守りたいです。」

「大切な人を守るためになのね、そのためにサキちゃん一緒に参加したらどうなのね。」

ナタレはサキが戦ってくれそうで安心したのねと思った。

「ここに来たから戦ってみたいです。」

「大丈夫なのね。」

「わからないですけど辛かったら逃げればいいです。でもです、それに触れる時があるのは確かなのは知ってるです。だから慣れたいです。」

「慣れなくてもいいと思うのね、サキちゃん。辛くてもいいのね。」

「わかったです。」

戦おうと意気込むサキ。


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