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世界は一度終わっている  作者: 小松ちゃん
第三章世界大戦 3節宇宙船
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第35話 ゾフィル達の脱出と選択

自分達ゾフィア帝国はパフォーマンスなんだと理解し怒りが沸き、アケオメデス星を破壊することに決めるアルブト。

理解者であるネネの拘束を解き、アルブトは自分の胸にある怒りと破壊の衝動をゾフィル達にも説明する。

アルブトの説明を聞いてネネはどこか得意気な顔をしている。

それを見てゾフィルとアルトは得意気な顔をしたネネにイラついた。

モモはネネの顔にゾワッと恐怖を感じる。

ゾフィルはネネの口車に乗せられてアルブトはそういう考えをしたのではないかと思った。

カルトはビユワを膝の上に乗せて動かない様に体を掴んでアルブトどうしたんだろうと思いつつも目標ができたことに少しうれしく思っている。

モモは決まったら教えて欲しいと思って机に腕を伸ばして眠そうにしている。

ビユワは気にせず早く外に出て穴掘りしたいがカルトに動けなくされて膨れている。


アワトはアルブト第一主義でアルブトの自分が観客に見せるために生きていた傀儡だから怒りが沸くというけどなんで怒りが沸くのかわからなかった。

アワトは誰かに見てもらって自分を知ってほしたいと常に思っている。その思いが最も強い対象がアルブトであるため、自分の生き方を否定するようなアルブトの主張に自分は絶対に従いたいが今は従いたくないからどうすればいいか悩んでいる。

「アルブト様は僕が嫌いになったのですか。」

突発的にそう言ってしまったアワト。

口を開き驚くアルブトとアワト。

アルブトはアワトがなぜ突然そんなことを言ったのか理解できなかったのだ。しかしそれはアワトも同じだ。


アワトの言葉にそうかと納得したゾフィルは、誰かがこうしてほしいと思う行動をとり誰かが意見するのを嫌うアルブトにゾフィルはアワトと同じく理解できずイラついた意味がわかったのだ。


ベルゼトはネネが外に出れてうれしく思うけど誰かと戦うことには反対したい、でも表立って言うのは恥ずかしいと思っている。


コヨロトはなにも知らず外の自由を楽しみ巣を作り終わり巣で眠っており、アルブトやゾフィル達のことなど考える暇などないように思う。


メロドはアルブトの熱弁に少し困惑していた。


ハネロトもモモとビユワと同じく動じないというか部屋の中心で動かない。

アルブトのアケオメデス星を攻め入ると言う頑なな意志を見てアルブトの選択を変えられないと思ったゾフィルだがアルブトの言葉に賛成することはできなかった。


・・・


すぐに賛同してくれると思っていたアルブトは寂しくもあったが恥ずかしく思い自室に戻る。その場から動かないハネロトが枝を伸ばしてアルブトの肩を叩いて頑張ってと励ましてくれてるかもと思うアルブト、ハネロトの枝は顔に葉が当たって痛かった。

自室にいても一人じゃない気がするアルブトは船の外に出る。



気づかぬ内にアルブトはカントレス星の地下への入り口に足を運んでいた。

後ろから後を付いてきていたルプランのアルブトは聞く。

「こんなところでどうしました。」

アケオメデス星を破壊したいと説明する。

「そうですかわかりました手伝いましょう。」

賛同してくれて手伝うとまで言ってくれたルプランのアルブト。


カントレス星をすぐにでも出ようと思ったアルブトだったが、ルプランのアルブトにカントレス星にある制限を聞かされる。それは星の宝を集めないとカントレス星からは出られない。

制限の話だけ話してルプランのアルブトは去る顔には笑みを浮かべている。


星の制限を聞き、外から船で来れたのに出られないとは思えず、星の制限など関係なくここまで来た船に乗り星を出ようとしたがゾフィル達が反対したため船は動くことを拒否した。船はゾフィルやアルブト全員の総意でないと元ゾイフィア帝国の人々が浮かばれないと感じたのだ。



動かない事実は変わらないが少しの間イライラしたが深呼吸と机を叩いてから仕方ないと割り切る。


アルブトは誰がどう思っているか聞いて、どう言った票が入っていたのか考える。まず自分を含めた誰が賛成票なのか考える。

ネネは間違いないがハネロトはどう思っているかわからない、その時点で全票取るのは不可能ではないかと思う。

しかし肩を叩いてくれたハネロトは賛成してくれてると信じて改めて考えることにするアルブト。

ネネは賛成してる。アワトはなぜか俺が嫌いになったと思っていて他のみんなは困惑しているように思う。

真意を聞くため一人ずつに聞きに行くアルブト。

やはり一人で考えるより意見があるなら聞こうと思ったからだ。


・・・


巨大テーブルと12個の椅子がある会議室のようなリビングにはカルトとビユワとモモがいた。しかし一番聞きやすいアワトの自室に行く。

決めかねてるから時間がほしいと言われて、アワトは絶対賛成してくれると思ってたのに悩む時がいるのかと疑問に思うアルブト。


次に聞きやすいゾフィルがいる自室に行く。ゾフィルに説明したことをどう思ってるのか確認すると逆に説明を求められる。

自分が観客を楽しませるための傀儡だったことに怒っていると伝える。なにか言いたそうだったがゾフィルはわかったと一言だけ言って考え込み、推理するゾフィルにこれ以上話しかけるのは得策じゃないと立ち去るアルブト。

賛成してるのか反対してるのか、わからない人物が増えただけだった。


次に聞きやすいカルトに聞こうとしたがカルトの膝にはビユワが座っている。その近くで眠そうにしてるモモがいる。そのため三人にも説明を聞いてどう思ったのか確認する。


「目的ができたから手伝ってもいいと思うけど他のみんながどう思うかはわからない、ビユワはどう思う。」

アルブトがおかしくなったのではないかと思ったが目的ができたことはいいことだと思ったカルトはアルブトの説明を賛成する。

彼がビユワに聞いてくれてホッとしたアルブトはなんていうのかわからずなにも言わずに言葉を待つ。



「この星から出るのは嫌、ここが気に入ったから。アルブトには拒否。」

ビユワの痛快な一言に思わず笑ってしまうアルブトとカルトとモモの三人。

アルブトはここまで素直だとごちゃごちゃ考えていることが意味ない気がする。

アルブトは全員に話が聞きたいのだろうと思ったカルトは眠そうにしてるモモに聞く。

「考えたくないからみんながどう思ったか見てから考える。」

そう言うモモは考えたくないのかと思ったアルブト。

「モモは意見を聞いて決めるのか、とにかく俺はアルブトに賛成するからよろしく。」

カルトの決断を聞いて話を聞いてくれる人がいてホッとしたアルブトは席を立つ。


「ネネが外に出れたことはうれしいが誰かを傷つけることには反対。」

ベルゼトは誰かを傷つけたらいつか自分も傷つけられるかも知れないと思ったからアルブトには反対だった。

ベルゼトは戦いたくないのかとアルブトは思った。隣にいるメロドにも聞いてみる。

「ベルゼトも言ったけど戦ったら誰かに迷惑をかけるってことだから嫌いだからアケオメデス星に行きたくない。カントレス星にいる。もしくは船に残る。」

メロドは反対することがわかり、わかったと言うアルブトは少し悲しかったが飲み込む。


これで全員聞けたため集計するアルブト。

1ネネは賛成、2ハネロトはわからないけど賛成かもしれない。

3アワトはわからない。4ゾフィルもわからない。5カルトは賛成。6ビユワはカントレス星から出たくない。

7モモは考えたくない。8ベルゼトは戦いたくない。9メロドは戦いたくないから出たくない。

九人、10人いるはずだから誰かいない。誰がいないんだとカルト達に聞くアルブト。


コヨロトって言うカラスがいないけど大丈夫だと思うと言うカルトとビユワとモモ。ゾフィルもいた。

四人になにしてるか聞くとコヨロトは空を飛べる自由を謳歌してる。と言われた。

なるほどと思ってアルブトはコヨロトを探すことにした。

カルトとビユワは手伝ってくれなかったがゾフィルとモモが探す。


コヨロトは巣を作っておりもうここに永住する気満載だった。

アケオメデス星の空も楽しいと言うと興味を持って一緒に行くというコヨロト。それでアケオメデス星に喧嘩を売るから手伝ってほしいと言うアルブト。

コヨロトは考えてからわかったと言ってアルブトに賛成する。


「パキパキ。」

妖精のキーパンのような姿のアルブト顔が来たがすぐにどこかへ行ってしまった。

彼の頭には3と危険度は書いてあった。


・・・


アワトは自分がアルブトに否定された気がして落ち込んでいたことと誰かが自分を見て面白がっていることには自分も腹を立てたことがあることを思い出して第一に考えるべきアルブト様が正しいと信じることにする。

アワトが決断した時、アルブトとゾフィルとモモとコヨロトは船に帰って来た。

「アルブト様、僕も手伝います。連れて行ってください。」

「わかった、アワトありがとう。でももうコヨロトは見つけたからいらないんだけど。」

「アルブト、そっちじゃない。説明してたアケオメデス星を攻めるってことを手伝うってこと。」

「そうか、アワトありがとううれしいよ。」

アルブトはアワトの手を握ってうれしそうにそう言う。


ゾフィルはアワトの行動とコヨロトを探すことを決断したことを考えてアルブトの暴走を止める見張る人が必要だと思った。

「アルブトにアワトと同じく手伝う。」

「ゾフィルもありがとう。」

後はモモに聞くべきだと思ってアケオメデス星を攻めるのをどうするか聞く。

「みんなどう思ってるの。」

そう言われて全票揃ったため集計表を紙に書くアルブト。

手伝ってくれる賛成者はネネとカルトとアワトとゾフィルとコヨロトの五人。

カントレス星から出たくない。ビユワとメロドの二人。

戦いたくないのはベルゼトだけ。

わからない、ハネロトとモモの二人。

まとめると過半数が賛成してくれてることがわかってうれしいアルブト。


そんなアルブトから集計表もらい、それを見てモモは面倒くさいけど過半数だから手伝うって言わないとかなと思うモモ。

「ベルゼトがどうするかわからないから聞いて来てほしいんだけどもちろんゾフィル連れて行って。」

「わかった。」

どういうことかわけがわからなかったがアルブトだがゾフィルに頼みに行く。

「ゾフィル、ベルゼトとメロドに賛成するかどうか聞きたいから手伝ってほしい。」

俺だけでいいのにゾフィルと一緒に行かないといけないなんて屈辱的だけどモモの票を取るためにも仕方ない。

「アルブト一人で聞けばいいのになんで一緒に行くか教えて。」

モモの票がほしいからモモの言った通りにやるためだと言いたくて仕方がないアルブト。

「モモがベルゼトにもう一回聞くのにゾフィルが一緒にいた方がいいって言ったからだけど頼めるか。」

「わかった。」

モモに頼まれたからわかった手伝うアルブトと思うゾフィル。

ベルゼトとメロドがいる部屋にアルブトとゾフィルは向かう。


アルブトの顔を見て戦いたくないから否定しますアルブトさんと言うゾフィル。

それを聞いてメロドはどう思うか確認するゾフィル。

「戦うことは嫌いだしアケオメデス星ってところにも行きたくないからカントレス星を出たくない。」

メロドは言う。

二人の意見を聞いてゾフィルは思って聞く。

「アルブト達が暴走したら止める役を手伝ってくれない。」

メロドとベルゼトはわかったと言ってアルブトではなくゾフィルに賛成してアルブトを手伝うことにする。

メロドとベルゼトを連れてリビングに戻って来る。

モモに二人も参加すると言うと手伝うと言ってくれたため、残るはビユワだけ。

ビユワだけだけどどうすると聞くゾフィル。

一人残るの嫌だから一緒に行くと言うビユワ。


アルブト達全員はアケオメデス星に行くこととする。


ここまで来た船をもう一度起動させてカントレス星からアケオメデス星に行くため、星の外に出ようとしたが見えない壁に阻まれて宇宙に行けなかった。

アルブトは星の外に向けて出発したことに感動したが結果がすべてだと思い、次のステップでカントレス星を出るために必要な宝探しをすることに決める。

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