第28話戦略と逃走
カフィナは最強の国にするために薬を作り、そのお陰で国力は上がった、他国に攻め込めるほどになりうまく作用しゾイフィア帝国は他国を自国に出きるほどに強くなった。しかしそれが最悪へと向かう道だった……。
ゾイフィア帝国以外の他国がゾイフィア帝国に攻めてきた。
最初にゾイフィア帝国に攻めてきたのはペセガラスの浮遊城国の生き残りだった。
彼らはフリージアという巨大玉に隠れていたがそれは兵器であり猛威を振るい南部の町が壊滅した。
ゾイフィア帝国の町の人々は空に突如として現れた百メートルの黒い巨大玉を見て恐怖や興味があった。
巨大玉は黒から真っ赤に燃えていき、何が起こるか恐怖する人と興味がある人がいた。
次の瞬間、人も建物も関係なくレーザーで燃やして破壊していく。
「ははは、これならあのくそ野郎共を殺せるぞ。ははは……熱い熱い、中まで熱い。嫌だ死にたくない死にたくない。ギャー熱いー。」
そうしてペセガラスの浮遊城の生き残りは死んだ。
燃えていく赤い玉は徐々に大きくなっていきながら下にレーザーを送っていく。
・・・
予期せぬ合図によりスエギ森林王国内で集まったミスティカ軍とアデニフェドレア国の化物軍団が北部の湖と海岸に囲まれた場所から攻めていく。
スエギ森林王国の人達がイポメアルの花を混ぜた粉を使ったクレープを作り、ゾイフィア帝国の中央街で売っていく。
イポメアルの料理は全く売れなかった。
スエギ森林王国の人達はクレープを食べる。
「味がしない。」
「美味しくないね。」
「まずい、おいしくない。」
「なにか入れても意味ないんじゃないかな。」
「そうだね。違う方法考えないとダメね、町を散策するから店仕舞いね。」
「そう、店仕舞いにするかナタレ。」
「そうするね、店じまいね。」
これはダメだなと思ったスエギ森林王国の人々は町を見て宗教に目をつけた。
「お祈りしてる。お香を焚いてるのか。」
これだとスエギ森林王国の人達は思った。
彼らは祈りを捧げるためにお香を焚いていた。
そのお香にイポメアルの花を加えたものを作るがお香以外にも薬を作り安らぎを与えると嘘を言って販売していく。二つとも爆発的に売れていく。
戦争の怖さは人に一時の忘れる時間という安らぎがないと生きていけなかった。
戦争は始めたものより巻き込まれた人達が特に苦労することこそが戦争だった。
一時の考えで戦争という甘えとなってしまう。
それは薬とも言える甘えである。
・・・
アデニフェドレア国の化物として大量の巨大な蛇や巨大な狼や巨大な土竜もぐらが町の下に空洞を作り三ヶ所で土竜と蛇と狼が出てきたことで町が落ちてなくなってしまう。
その場所では地震がすると騒ぎが大きかったが町に思い入れがあるからと残った人もいたため被害を受けたが他の町に逃げるように出ていった人も多かったため被害はそこまで多くなかったが百キロの楕円地域が一瞬で沈んだためゾイフィア帝国の人間は恐怖に震えた。
狼たちは他の町にも向かっていく。
「イヤー助けて。」
「なんなのあの巨大獣。」
狼たちは他の町に行き食していく。
「よし行くぞ。」
ミスティカ王国の人達は逃げたであろう町を戦車やロケットを使い攻撃していく。
そこはスエギ森林王国が妨害作戦をしている地域だった。
そのため宗教としてお香や薬の沼にはまっていった。
イポメアルを使った人々は日に日に衰弱していった。
それがないとイライラして頭が痛くなり可愛く迫ってくる相手やイチャつくカップル、店で笑顔を振り撒く人や町でただ目線が合った人にもイライラして襲ったり、殺してしまうこと事件が起こる。
そういったことに自分も巻き込まれるリアルな錯覚にさいなまれて腹や顔が痛くなってくることがあったり、記憶が途切れ途切れになったり嘔吐や痙攣する様になってしまう。
そうならないためにまたお香や薬に手を出してしまうが徐々に耐性がついて量が増えていく悪循環が作られる。
町はたった一ヶ月で荒野になっていた。
それは薬やお香だけでなくミスティカ王国が攻めたことが理由だったが体力や集中力が切れてしまう人が多く防衛面で著しいほど衰弱してしまったのが原因だ。
そうしてミスティカ王国軍やスエギ森林王国やアデニフェドレア国の化物達にやられてしまい衰弱したゾイフィア帝国。
「カフィナを救ってくれアルブト頼んだぞ。」
なんで父さんにこんなこと言われる夢を見るんだ。
国からの報告で他国に攻められ大半の町が堕ちてしまったためアルブトは抗い続けることを諦めた。
「ごめん、申し訳ないけどナスターク王国行って兄さんに会って来る。」
「頑張れアルブト。」
「ごめん、二人共。」
「もう俺らに道はないからな、逃げる戦略を教えてもらいに行くならお願いアルブト。」
「わかった行ってくる。ごめん本当に二人共。」
「気にしてないからきにするな。」
「そうそう、気にすんじゃねえアルブト。」
・・・
「バゼブト兄さん教えて、どうすればいいのか。」
そう言った後ゾイフィア帝国が起きたことを教えるとバゼブト兄さんはそれを聞き希望はないと答えた。
「もう道はない。ゾイフィア帝国に未来はない。アルブト、最後の王になってくれ。頼む。」
「そうか、ありがとう。兄さん。」
ナスターク王国からの帰り道、マシドの薬を飲んでいるゾイフィア帝国の人達を見つけた。100人を集めて逃げたいと思うか聞くと誰かを逃がす犠牲なってくれと頼む。
「もうこの国は終わりだ。」
「死にたくないけど誰かのためだから仕方ない。」
「嫌だ死にたくない嫌だ。」
しかし、最後は諦めて全員が合体して化物になるのか船となった。
船内に入ると宇宙旅行へ行こうカントレス星からと書いてあった。
これを使えば逃げれると思ったアルブト。
ゾイフィア帝国の王都にいた人達を宇宙船に乗せて宇宙に旅立つことにしたアルブト。
「諦めないでまだマシドの薬で敵なんていないわよ。」
カフィナにそう言われたがアルブトは無理だからと答えた。
そういうカフィナの声を聞きマグスが思い出したように欲望の鏡で見たことを語る。
ポログが指揮する軍がカルディオス王国に攻め込み、ポログの軍へアルブトが向かい一人でその軍に殴り込みをした。アルブト一人で全員を気絶させた。
それを見たカルディオス王国は他国と結託しなければ負けてしまうと感じ結託した連合軍と悪魔の花が生まれるといった不運が続いて、ゾイフィア帝国は連合軍に敗北し滅亡して他の星へ船に乗って逃げだす姿だった。
アルブトは予言としては当たらずとも遠からずだなと思い、その他の星に逃げてその後の生活が気になった。
「逃げるか戦うかどうする。」
「戦いましょうなのって言いたいけど無理だと思うの。」
「もう無理だろ。」
「無理だね、巨大玉に巨大狼と土竜と蛇の三匹いるからあれとやり合うのは厳しい。」
「それに玉だけど今一キロぐらい大きくなって吸い込んできてるって報告来てるからあれ重力持って来てるから危険だろう。」
「それでどうなるのあれ。」
「わからない。」
「危険過ぎて、もしかしら大爆発するかも知れない。」
「爆発したらどうなるか気になるけどもう諦めるでいいかな。」
「諦めよう。」
「諦めるような、宇宙船があるから宇宙に逃げられるな。」
「そんなのあったのか。」
「作らせたからな。」
「そうか。」
「それで宇宙に逃げよう。」
「逃げるとするか。」
「逃げよう。」
そう決断した時だった。ドカン!と爆発音がした。
・・・
巨大な赤玉を見つけたミスティカ王国の軍やアデニフェドレア国の巨大化物達。
巨大な赤い玉は燃えながらレーザーを放っている。
「あれはヤバイな何とかして破壊しないと他国に影響が出るぞ。」
「そうだな、ヤバイな。」
「どうやって破壊する。」
狼たちは危険を察知したのかギャギャギャ。と声をあげる。
「狼達が手伝ってくれるみたい。」
手伝うかと聞かれて頷く狼達。
「彼らにぶつかってもらって戦車の玉で攻撃しよう。そうすれば破壊できるかもしれない。」
巨大な狼や土竜や蛇達が燃え盛る巨大玉に覆い被る。
レーザーを狼達は破壊してくれた、軍が戦車の大砲を放つ指示をした。
轟音と共に炸裂した複数の砲弾が巨大玉に着弾するとパリンと巨大玉は粉砕し狼や土竜や蛇は粉々に砕け破片と炎が舞い散り灰になった。
ミスティカの軍人達は敬礼して言葉がなくなった。
・・・
巨大玉と化物達が共倒れしたと報告が上がった。
「巨大玉も狼達化物もいなくなったらしい。」
喜ぶカフィナとアルブトとマグスとベアードの四人。
マグスが質問する。
「どうするかな。」
「希望はあるから戦いましょうよ。」
カフィナが戦意が高いことを言う。
「戦うか。」
ベアードがカフィナの声を聞きどうだと確認を取る。
「無理だと思うな、戦力と人が少ないから無理だと思うな。」
アルブトは無理だと答えた。
「そうか、奴らに結構な数やられたから。」
マグスがそう言った。
「そうそう。」
ベアードが言う。
「また報告来た。」
マグスが連絡が来たと言う。
「小さな玉が磁石の様にくっ付いて行きまた赤い玉が大きく成長していっている。」
元に戻ってるってことか。
しかし、子供に破壊されたと報告が上がった。とマグスが言った。
「あれを破壊できる子供がいるのに勝てるとは思えないから諦めて宇宙の外に逃げるかな。」
「にげよう。」
逃げるため宇宙船に生き残ったゾイフィア帝国の人々を集めて宇宙船で他の星に逃げる。




