第22話 凍える森に着いたらビックリ!
「腰に剣を持ってるということは剣士ですか。カミールさん。」
「そう。わたじは剣士カミール。」
「私は呪術士よ。」
「呪術士です。」
「サキ様も呪術士でした。やった!」
「アサナさんはなぜ呪術士なのですか。」
「いいでしょ。そんなの。」
「それ気になる。教えて、教えてアサナ。」
「剣士だったのですが、闘士になりました。今は呪術士になぜかなったのよ。」
「なんでかわからないの。武器が~~とか、そういう風にわからないの。」
「武器が、この剣が理由だと言うのですか。」
「それが理由です。お姉様。」
「「え!」」
サキとアサナは顔を見合わせる。
サキが嘘でしょ。と呟いた。
サキ様、私もそう思いますよ。思いますがそれは驚きすぎですよ。
なんで懐中時計落としちゃうんですか。
「その武器、呪われていて、ふとしたきっかけで祝福に変わるみたいです。」
「祝福どんな祝福かわかりますか。」
「さぁ。わからないわ。」
「なんでアーネがいるの!」
「行くと決まってここまで案内したのは私ですよ。」
「あ!そうだったねー。忘れてた。」
「忘れないでください。サキ様が言い出したことなのですから。」
「なら、なんでカミールがいるの。」
「その人はアサナお姉様の追っかけだから。」
「そうなんだ。」
今から舞王さんを倒しに行くんだよね。
もしかしたら、舞王さんに会えば変えれるんじゃない。
「やっぱね、舞王さんに会いたいです。」
いきなりどうしたんですかサキ様。
なんでそうなるんですか。
おかしいですよ。と思ってサキ様をよく見ると後ろを見ていた。同じく後ろを見る。
そこにはオレンジと赤を基調とした教会のような城だった。
「えっと、ここは。」
「ここはって。何が。」
「なんでこんな大きな城みたいなところから出てきたの。」
オレンジと赤を基調にした欧米にあるような城だった。
「ここは。キラリ城。」
「なんでそんな名前なの。」
キラキラしたところなんてないのに。キラキラしたっていうより、オロオロ迷ったような見た目なのに。
「国王の養子としてきたムレイス様がお決めたのよ。」
「ムレイス。男。」
「いえ、女性ですよ。」
「それは養子ではないんじゃあ……。」
「養子だよ。」
「嫁入りしたんじゃなくて。」
「したわけじゃないよ。サキ様。嫁入りの方が普通だと私も思います。」
なんで国王の養子になったのか城がキラリって名前より気になる。
「なんでなのよ。アーネ。」
「私が答えないといけないのですか。」
「私もわからないのよ。」
「そんな風に言うとモテませんよ。」
「なにいってるのよ。これ以外と男うけいいのよ。」
なぜか貴族にいる馬鹿に。
「気持ち悪いので直してください。」
「わかった。直したよ。」
「わざとですか。」
「わざとよ。サキ様がこういうしゃべり方にしなさいって言うから。」
嘘言わないで。自分で楽しそうだからこういうしゃべり方にしたのよって言っていたじゃない。
「サキ様。」
「ねぇ、アーネ。なんでムレイスさんは養子になったの。」
「女王様が国王が欲しいって、ムレイスさんを国王が連れてきて言ったそうよ。
『この方は今からこの国の女王様である!
この方をムレイスノーのかがり火のように愛しない!』
って言ったそう。」
「女王様って国王様がいるかな。」
「さぁ。」
「女王様が欲しいから養子にしたって、気持ちわるいわ。」
「そうよね。」
「そうね。」
よくそんな国王に女王様って呼ばれるがためにきた人はすごいわ。
アキリンさんだと思うけど………。
そう思ったら国王がかわいそうに思えてきた。せっかく国王になったのに国王じゃなくなるってほんとかわいそうだな。
アキリンさんで思い出したけど、なんで舞王様と友達なんだろう。
「サキ様どういたしました。」
「なんでもない。」
「そうですか。ならよいのですが…。」
「サキ様。」
アサナに呼ばれて呼ばれ首を傾げる。
「なにアサナ。」
「キラリ城の名・・・。」
「そうだった、そういえばキラリ城ってなんでキラリ城なんて呼ばれるようになったの。」
「その連れてこられた女王様のために国王が作らせたのです。」
「女王様が作らせたんじゃなくて。」
「そうだったらしいよ。」
突然会話に入ってきた声のした方に目を向けると知らない男の姿が………。
「えっと、だれだっけ。」
「カミール…………で…す。サキ…様。」
「カミールちゃん泣きたいなら、今すぐ帰れ。」
「なんでですか!アーネ様。」
「行きましょう。サキ様、アサナお姉様。」
「え!ええ、そうね。行きましょ。サキ様。」
「なんで、アサナ。なんであんなひどい言い方したのアーネ。」
「なら、わかってますよね。カミールがなぜついてくるのか。」
「分かるけど……。」
アサナと共に舞王を倒して結ばれる。そんな甘い期待を持って行くんだよね。
ん!ちょっと待てよ。………なんでアサナとアーネ顔同じなのにアサナしか追っかけないんだ。
「それはですね。サキ様。あの人はアサナお姉様のメイドですから。」
「どういうこと。」
「彼方を。」
「あれは…いいのですか。」
「まぁ、バレちゃったから。」
「そうですか。」
チラ、そこには国王である父が見守っていた。
「あれで隠れているつもりなんですよね。」
「そうみたい。」
「行きましょう。」
「ええ、サキ様。」
そんな自分の子供を愛でるような目で見ない…で。楽しんでる目か。アサナがクラノスに向けるのと同じ目だからそうだろうな。
「サキ様、舞王様との関係、本当に覚えてないのですか。」
「覚えて……い……る。」
「なにを覚えてますか。」
「チェスって言うものをしている姿でしたら。」
「そうよ、それしかやってないから。サキ様と舞王様。いえ、サキ様とネージェ様は。」
「どうしたの。アーネ。」
「おい、サキ!誰と話しているのだ。そこに誰かいるのか。」
「なに言ってるの。ここに……。」
えっ、なんでアーネがいないの。
いますよ。サキ様。ここに。
うん。いる。よく見るといる。
「国王様こんなところにいてはお命が・・・。」
「狙われるといいたいのだろう。大丈夫だ!この命など捨ててもいいのだ。昔からずっとムレイス様がこの国の王。」
「そうなんだ。この国に帰ってこなくていいってこと。よかった。お父様、さようなら。」
「じゃあね。国王様。」
「行きましょ。サキ様、舞王さんに会いに行きましょ。」
「そうですね。」
「お姉様無理ですよ。会いに行くには今はその懐中時計を全部探さないと行けませんから。」
「もう隠れなくていいの。」
「国王には見えてないから。」
「なら、大丈夫ね。」
どうやって、お父様だけに・・・ならアーネならなんとかなりそうね。なんたって、全員に姿が見えないようにできるんだからそれを調整してできるってことだろう。すごいな~アーネ、。
「迷った。どうしましょう。アサナ様。」
「迷ってないわ。ここを右に3歩左に2歩進むを七回やればもとの道に戻れるわ。」
「そうなんだ。そんなにやる必要ある。」
「そうしないといけない道に誰かさんが案内したのよ。」
「アサナがいると面倒ごとが増えるからアーネと私の二人で行きましょうといったの。」
「そうです。こんなつまらないトラップにはまるわけがなかったのです。」
「罠だったんだ。」
「ちょっと前に木に斜めの十字傷があったのですが見ましたサキ様。」
「見たよ。」
「お姉様は。」
「見たわよ。」
「さぁ、行きましょう。凍える森へ。」
「そうよ。凍える森へ行きましょう。」
「早く懐中時計なんか全部見つけて舞王さんことネージェさんにチェスで勝って見せる!」
「迷ったわ。」
「そうですか。珍しいですね。あ!月が出てない。」
「もう着いてるよ。凍える森。」
「「え!」」
「「なぜ(なんで)お姉様がここが凍える森だってわかるんですか。(わかるのよ)」」
「ここが凍える森だとわかるのは上を見てください。」
アサナに言われるまま上を見ると空が凍っていた。
「なんで凍ってるの。」
「さぁ、なぜでしょう。」
アーネもそこは知らないのね。
「どうしました。サキ様。」
「あれなんだろうなって思って。」
「・・・」
「なんであんなところに剣が埋まってるの」
アサナに言われてサキ様が指す方を見ると木に剣が埋まっていた。
「これは…。」
「異常。」
「どうかした。」
「あれはおかしいでしょ。」
「あれは異常。」
「でもあれ。ないよ。」
「ほんとだない。」
「「懐中時計がはまってない。」」
「・・・ 」
「ここでなにをしていらっしゃるのですか。」
「あなたこそなにをしているの。」
「私はサキ様に話してんだよ。てめえ見たいなゴミ虫どもとはんすことなんてねぇよ。さっさと出ててげ!」
(ねぇ、アサナ。あの人誰。)
(あの人は舞王さんの仲間でイリスさんだったはずです。)
(舞王の仲間がなんでいるの。)
(それはそうですよ。サキ様。なぜ懐中時計を集めてるか覚えていましたらわかりますよ。)
(アサナのおかげでわかった。)
(ならよかったです。)
「懐中時計を探してて・・・。」
「てめえらまさか舞王様とサキ様を会わせたくねぇだけじゃねぇだろうな!ええ!どうなんだ!」
よくわかったねイリスさん。って笑ってる理由は同じ気持ちで嬉しいからかな。
「なにヘラヘラしてんだキモいんだよ!」
「まあまあ、えーと、イリス…さん。落ち着いて、ね!」
「はい!サキ様!」
すごい迫力。
返ってきた返事は予想通りだけどビックリするのを越えてなんか怖い。
ここで何してるのの答え聞かなくていいよね。
もう、イリス…さんわかってるだろうから。