第26話カフィナの野望
数十年前・・・
「カフィナ、カフィナ起きて。カフィナ。」
「はぁ眠いの。」
もう一回寝たいのママ、眠いの。
昨日大掃除ってタンスとか動かしてまで掃除したから疲れたの。今日はもっと大変な舞踏会があるの。
「なに言ってるのよ寝てないで仕事しないとダメ。」
「わかりましたの。」
カフィナはベットから起きた。
「ママおはよう。」
「おはようカフィナ。さぁ仕事しましょう。」
仕事したくないの、舞踏会は給仕と一緒にやりたいのにできなくて疲れるの。ママ眠ってたいの。
「仕事ってなにするのよ、ママ。」
「独裁者をあなたが暗殺しなさい。」
カフィナはそれを聞き意味がわからなかった。
「え、掃除じゃないの。」
「それも私達掃除屋の仕事。」
「わかったよ、ママ。」
「その前にメイドとして独裁者の屋敷の掃除だからねカフィナ。」
「わかったよ、ママ。」
「ごはんは…。」
「これよ。」
ママに渡されたのはパンにバターを塗っただけのパン一枚。
「ありがとう、ママ。」
もっと食べたいのママ。
・・・
テーブルで豪華な食事が食卓に並んでいた。例えば。生ハムを使ったサラダガレットやほうれん草を入れたオムレツやスープなどを食べる独裁者の家族。
それを見て食べたいなとカフィナは思った。
家族が食べ終わり食べたいのと目で訴えたが残された元々の半分ぐらいが捨てられた。
「もったいないの。」
「そうかもしれないけどダメよ。独裁者のあの人達の食べたらダメよカフィナ。」
「わかったの。」
「仕事に戻りなさい、カフィナ。」
「わかりましたの。」
ほうきではいたり本のほこりを取ったりと掃除をするカフィナ。
掃除をするカフィナに話しかける本を読んでいた子供。
「君はここで仕事するの幸せかい。」
「私は普通なの、ママや他の人はわからないの。どうしてそんなこと聞くの。」
「僕はここつまらないから、パパもママもメイドの人達も僕に期待してる。僕に人々のために行動するように期待してる。」
「そうなんだ、パパのことどう思う。」
「……もっと遊んでほしいって思ってる。」
「そうなの、」
ママが言ってた理由がわからないの。教えて欲しいの。
一日に十分は遊んでて毎週どこか行ってくれるから優しいママだと思うの。
「パパはいつも他人に食事をあげてるからやさしいから僕もああなるために頑張って勉強してる。」
「そうなの。」
わからないの、ママ。
その日の夜、ここが独裁者の寝室。ノックして中に入るの。
ノックしたらママに怒られるからダメなの、ゆっくり扉を開けるの、独裁者ぐっすり眠ってるの。
ママはああ言ってたけどやっぱりやだの。
そう思ったカフィナは扉を開けて逃げるように自室へ向かう。
「待てカフィナ。」
「起きてたの。」
「ああ、どうかしたのか。」
「聞きたいことがあるの、どんな政策をしてるの。」
カフィナは素直に独裁者の目的を聞く。
「政策か、いいだろう教えてやる。まずは子供達だ。未来ある子供達にわけ隔てなく勉強する機会と餓死するような子供を無くすことだ。」
やっぱりわからないの。どうして暗殺をママは願ったの。
「そうなの、私は自室に戻るのじゃあねなの。」
・・・
次の日、朝食で食卓に独裁者が来なかった。
「自室に確認してくるの。」
「よろしくカフィナ。」
独裁者の寝室の扉をノックして朝食できましたの起きてくださいなの、と言うカフィナ。
音沙汰がないため中に入るカフィナ。
「キャ。え、嘘どうしてなの。」
扉をあけると独裁者が倒れて来たからカフィナは突き飛ばした。
独裁者は胸にナイフを刺されているの、どうしてなの。
「カフィナ、遅いけど。え、確認しないと。」
メイドの一人が来て独裁者の脈を測ってるの。
「やった、生きてない。カフィナこれでもう私達が好きにできる。どうするカフィナ。」
「なにを言ってるの。」
「私たちが長になって民を救うってわけ。カフィナも一緒にやりましょう。あなたのお母さんも協力してくれるって、カフィナあなたが独裁者を暗殺する予定だったけどなんで確認来たの。」
それを聞きカフィナは独裁者の声と言葉を思い出すと背筋が凍りつくほどの寒気がして怖くなった。
「それは……怖かったの。誰かを殺すのが怖かったの。」
「そう、あなたのお母さんにはそのこと言っとくから次はがんばってカフィナ。」
「はい……。」
次があるの、怖いの。もうここにいたくないの。
「パパどうしたの、カフィナ。」
独裁者の子供がカフィナに聞くがカフィナはなにも言えなかった。
「わからないの。」
「そう、叫んでたけど本当にわからないのカフィナ。」
俯くカフィナ。
数日間独裁者の死は子供に隠された。
一週間経ち独裁者の葬式が始まる。
独裁者の子供はカフィナに聞く。
「パパはどうして亡くなったの。」
「独裁者だったからなの。」
カフィナがそう答えると独裁者の子供は納得したように俯いた。
葬式の次の日、カフィナの母は独裁者の子供に言う。
「あなたが次の指導者よ。あなたが指導者になるのだからまずは勉強しなさい。」
「ママと会いたい。」
独裁者の妻は解放されたように色んな男により沿って行き子供になど相手する暇はなかった。
その夜、奥様が子供を連れ去った。
「あなた達なにをしてんの、この子は私の子なの。」
「しかし、次期指導者がいません。それでもいいのですか奥様。」
「奥様っていうのはやめて、この子は私の子のあなた達に渡さない。」
そう言って逃げた奥様、しかし奥様は子供影という組織に渡した。
影は人身売買をしてお金のある貴族達にメイドや執事としての奴隷を提供する。独裁者の子供は一人の貴族に売られることが決まった。
しかし、影にカフィナの母が話に行く。
「あなた達、私達のこと知ってるわよね。それなのにこれはどういうことなのよ。」
ママ彼らに子供を売られて怒っているの。彼らはもうダメだと思うの、もしかしたら奥さまが殺されるかも知れないの。怖いの。
「教える意味があるのか。俺らは金がもらえるからガキだろうが大人だろうが売ってやってる。」
お金のためにそんなことする意味ないの、それなら指導者をつかった方が楽なはずなの。
「私達は彼を次期指導者にしてもっと稼ぐ道を作ろうとしてるのになんで邪魔するのよ。」
「決まってるだろ、お前が嫌いだからだ。」
彼らはカフィナの母が嫌いだからこんなことしたの。意味ないじゃないの、影として暮らすなら嫌いだからってお金になるおいしい話を無下にするなんて違うと思うの。
「なるほどそういうことならわかったわよ、私達に協力してくれないならあなた達組織を壊滅させるわよ。」
どうするかママが聞いてるの。
「そんなこと言って独裁者を殺したのはお前の娘だろ。」
え、なにを言ってるの。
「ええ、そうよ。それがどうしたって言うのよ。」
ママまで何言ってるの私は殺してないの。どういうことなのママ。
カフィナは母の腕を引くがカフィナの母は一瞬見た後、カフィナの頭を撫でる。
「ならお前達は国の敵ってことだ、それなのに俺らが子供を有力者に売ってなにが悪い。」
そう言って勝ち誇った笑みを浮かべる男。
「そこまで知ってるならわかってるわよね、あなた達の運命は破滅だけよ。」
彼は一歩後ろに下がり恐怖した顔をしたけど笑みを浮かべるの。どうしてなの。
「それはお前達も一緒だろう、独裁者の子供という完璧な武器を失ったからな。クククハハハ!」
本当にこいつらはバカなの。
「敵対すってことよね、わかったわよ。あなた達を壊滅させるわよ。」
カフィナの母は目の前にいる彼を爆発させた。
影はそれを見て一目散に逃げるが誰一人として逃げられなかった。カフィナの母達が隠れていてそれに捕まったからと色気にやられた人やカフィナの母に捕まりやられた。
「たてどうしようか考えないとよ。」
組織が壊滅したの、百人がたったの三十分でやられたの。
「カフィナ、あなたがあの子供を連れて来なさいよ。お願いよ。」
「わかったの、ママ。」
カフィナは母を含めた彼女達が怖くて子供を連れて来ることにした。
独裁者の子供がいる場所にメイドとして入ったカフィナ。
子供を探すが見当たらないの、屋敷の主が夜にどこか行くから探すの。
地下室にいたの。
「酷いの。」
そう言ってハッとするカフィナ。
「君、メイドなのにだめじゃないか。ここは立ち入り禁止だ。」
カフィナは去ろうとするが覚悟を決めて話始める。
「あなたここでこんなことして楽しいの。」
「当たり前だろう、この誰も見ていない場所で男も女も子供も大人も関係なくいたぶるのは至福の時なんだ。殴ったり縛ったり叩いたり最高なんだ。それを君は邪魔したんだ。どうなるかわかるだろう。」
そうなの、変わった人なの。こんな人のために彼らは壊滅したとも言えるのかわいそうなの。
「俯いてかわいそうに、僕がその痛みを無くしてあげよう。」
「邪魔。」
バンと音がしたの、体が勝手に壁に埋め込んだの。どういうことなの。
「なにしやがった。」
「君にはがっかりしてるから……消えるのよ。」
「お前は誰だ、さっきのガキじゃないだろ。」
「さぁわからないわよ。」
血が飛び散り、ふふふ、これでバカはいなくなったわよ。と気持ちが浮かびカフィナは恐怖した。
「ここにいるみんな助けるから私に手伝ってよ。わかったわよね。」
「「「わかりました。」」」
うん、地下室のみんな手伝ってくれるならいいのよ。
「さぁ、カフィナ。あなたは完成したわよ。頼んだわよ。」
「嫌なのこんなこともうしたくないの。」
「そっかわかったよ。これからは私があなたになるわよ。あなたはここで眠ってなさいよ。」
「ふざけないでなの、わたしはわたしなの。」
「大丈夫なのよ。私はわたしだから大丈夫よ。」
そうして独裁者の子供も含めて全員助かり国の指導者として独裁者の子供はなった。そしてカフィナは自分の母を含めた彼女の仲間の組織を壊滅させた。
新しく孤児院を作りそこでカフィナを神とするこの星にあるアキリン教にある武の女神ウノーラと名乗るカフィナ。
カフィナは母に聞いた場所に向かう。
これが人を強くする薬、これを人に使えば私は最強の部隊を作って最強の国を作れるのよ。
笑みにするカフィナ。
最強とも言える部隊を作ったカフィナはどうかと指導者に聞く。
「なにをしてるのカフィナそれじゃ他国に攻めるためじゃん。それで世界征服するのカフィナ。」
「それもいいわよ、やりましょうよ。あなたが世界を支配するのよ。憧れるわよね。そうは思うわよね。」
「カフィナ、残念だけど……。」
「世界征服するわよね。」
そう言いながらカフィナはマシドの薬を飲ませる。
「世界征服します、カフィナ様。」
飲ませると独裁者の子供は従順になった。
世界最強の国にするのよ。
カフィナは元王が世界征服の野望をもったと思っていたがそれはカフィナ自身がもった野望だった。
カフィナはその野望を果たすため百歳になった、カフィナは今もマシドの薬に自分の血と石を砕いた丸薬のお蔭で二十の姿で動いているため、カフィナはその薬を作るように指示しずっと作っている。




