表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界は一度終わっている  作者: 小松ちゃん
第三章世界大戦 2節戦争と崩壊
208/241

第15話 戦術兵器 ミシマ

会議から約3年後、カルディオス王国が攻められてからは三年半後、六ヶ国同盟がカルディオス王国奪還作戦を開始した。

最終目的はゾイフィア帝国との戦争し勝つことのためカルディオス王国を含む六ヶ国同盟軍は十万の兵士を用意した。

ゾイフィア帝国のカルディオス王国内の守備兵は一万。

兵力差は10倍である、カルディオス王国にいる守備兵力はアルブトの指示のもと籠城することにした。


敵の数を見て自分達が捨て駒だと理解した。

作戦を聞きそうかもしれないとは思っていたがここにいることを後悔するゾイフィア帝国の兵士達、しかし彼らはポログを崇拝していたため彼が勝ち取ったカルディオス王国から逃げるという選択肢はなかった。


彼らにゾイフィア帝国の王であるアルブトはポログが亡くなってからずっと帰って来るように指示したが彼らは王都だけでも復興を遂げていた。

ポログが勝ち取ったカルディオス王国領がここまで復興されているとは露知らず、敵が攻めて来たからとやって来たアルブトは異様な光景に疑問を思った。

アルブトはポログが亡くなった原因がここにも広まっており誰かの指示でここまで復興されているのだろうと結論づけた。


しかし、たった三年で壊滅状態だった王都のほとんどに三階建ての縦型の家が建ち並び道も整備され、周囲に5メートルの壁が建設されている光景を見てここは見捨てようとアルブトにやる気はなかったが籠城し全てを破壊しようと考え方を変えた。

このまま残して置き敵にこの光景を取られるぐらいなら破壊しようと思った。

住民は全員守るか見捨てるかは迷ったが進軍速度的に全員を逃がす時間があると思い逃がそうとしたが避難せずにここに残ると言う者達もいたため城に避難させ城以外はすべて破壊しようと言うことで決まった。

兵力差を縮まるための作戦として袋小路にしようと考え中央広場の近くには近づかないよう兵士たちに言った。

敵軍の戦車により1射目が放たれた壁に当たり敵軍がそこから攻めて来たが訓練通りやれというカルディオス王国領、隊長のソフィア。

彼の気持ちは多くは敵を倒しポログ大将に手向けを捧げることであり、アルブトが来た当初作戦だけ告げて去ろうとするやる気のない態度に怒りを露にする張本人であり部下達の士気を向上させた立役者とも言える人物。


・・・


アルブトは悩んでいた。

ポログの部下が多く、守護兵士はほとんどがポログの部下だ。ポログが怪物になったことも知っている。

しかし、ポログのために戦うという精神に理解ができず切り捨てるべきかそれともただ兵士として拡大した領土を守る追加兵士のために戦うべきか。

また、壁を壊されたことを聞き、アルブトは10万の兵力は他国に協力を仰いだだけで戦争を知らない一般人ばかりだ。と思ったが同盟軍だ。と伝えられこの戦力差は怖く思っていた。


「現実は不条理って思わないソフィアさん。」

アルブトは足をプラプラしながら壁が破壊されたと報告に来た兵士長のソフィアに言う。

「その通りではあるわよ、今のこの状況が不条理よ。」

やっぱりそう思うソフィア。よかった勘違いじゃない。

ソフィアは欠伸をしそう。


「これもまた現実にして不条理の戦争。」

必然、僕は彼らの思いを理解できる。

「なに当たり前みたいなこと言ってるのよ。」

それが聞きたかった。俺は当たり前だと思っていた人を裏切ることを決めた。それがここにいる理由だから。

それにあいつの後始末をするのも僕の役目。


「ポログをあの化物の姿に変えたやつがいる。お前はそいつが誰かわかるか。」

ソフィアは驚いた顔をしている。

「仲間を売れって言うの。」

ソフィアは怒った顔でアルブトに聞く。

「ソフィアの考えを聞きたいだけだ。」

あいつは軍の誰かに殺された。正しくは俺にだけどでも誰か糸を引いてたやつがいる。

それはキーズやコアクマの部下の誰か、教会の関係者だ。それはここを拠点にしている可能性がある。

それに……。



「どういう意味。」

ソフィアはアルブトの言葉に理解できない顔をする。

「お前は誰がポログをあの化物の姿に変えたか知っていると思った。」

ソフィアはポログ信者だ、僕は理解できないけど。

「やっぱり仲間を売れってことじゃない。」

ソフィアは怒り顔ため息混じりに答えた。

ポログのために教えてくれる思ったけど無理だった。

どうしよう……と迷って時計を見るアルブト。


「そろそろ時間か。」

作戦開始の時間となっていることに気づいた。

「どうしたの。」

ソフィアさん、怒っている。それよりもこれからこの街を荒野に変える。

ここまで復旧してるが破壊することに疑問に思う気持ちがあるが戦争仕方ない。


また戦車の砲撃の音が聞こえた。

「中で音が聞こえたわよ、どうするのよ。」

「ソフィア作戦聞いてない。上行こうそっちの方がわかりやすい。」

作戦、昨日のあんたの作戦なら聞いてたわよ。

一ヶ所にまとめて一網打尽にする作戦よね。

私達兵士を捨て駒にしてよね。

そんな作戦を上から見るなんて地獄よ。

「どうして私があなたの付き人みたいなことをしないといけないのよ。」

いいからついてきてソフィア。とアルブトが言い仕方ないわね。とソフィアは言って素直について来てくれた。ため息は吐いてたけど・・・。

「ほら、あそこ煙が上がってる。」

「どういうことよ。」

ソフィアが理解できなかった。作戦では中央広場で大爆発させる。今、壊された城壁のそばの中央広場への道を一本になるように二つの内の一つが壊された。

「籠城するだけでは守り切れないだろうそれにここにいるのはポログ信者が大半だ。そんな奴らのために作戦を立てたいとは思えないからだ。」

「あんたふざけないでよ、それじゃあ私たち兵士は犠牲になるべきって思ってるのよね、それをここで黙って見てろっていうのよね。ふざけないでよ。」


「仕方ないだろう、ここにはポログ信者の兵士しかいない。それで真剣に考えてこの方法しかこれだけ数が圧倒させると対抗することができない。」

「そうかもしれないわよ。でもふざけないでよ。」

わかってるけど仕方ないんだソフィア。

それはソフィアもわかっているようだ。

「破壊しなくても壁は塞いでいって外の敵を高低差で叩くべきかもしれない。しかし、それでは結局相手に数の差でやられてしまう。」

壁を塞ぐ人手と時間と敵の壁破壊の人手と時間なら敵の方が早い。しかし、敵の誘導する道を狭めて攻撃する方が数の差は脱却できるかもしれない。

そのかすかな勝ち道にかけているんだ。


「それならミシマで穴塞いで攻撃すれば一瞬じゃないのよ。」

ミシマとは、ポログ達がカルディオス王国を攻める前に開発した戦術兵器の名前であるコンテナの名前。

そのコンテナ内にはロケット砲やライフルなどの武器、レーダーや食料と備品も完備されている。


「ミシマの力は素晴らしいがそれだけでは不安だ。数の差は相手の強みであり僕たちの弱さだ。」

それにミシマとはいえ壊れてしまう。それなら代用品として使うのではなくもっと有効な攻撃兵器として利用する方が効率的だろう。


「その通りよ。」

ソフィアはアルブトの説明納得した。

「だからこそここに入れて内部を破壊して数を減らすし、ここを全部破壊すれば勝てるだろう。」

「そうかも知れないけどここで立ち止まるとは限らないわよ。」

そう、だからこそ数を減らすためゆっくりこそこそと移動し破壊していく。

全て破壊し尽くした時、数が残っているならばミシマや兵士で数を減らし全滅させることを目指す。


・・・


中央広場へ向かう道の一本を減らした時、相手の兵士はパニックになり別ルートを探しに向かおうとした時、後続部隊を爆発で行く手をは阻んだ。

前の道がなくなった後続部隊は作戦とは別の壁横の道に行く者がいた。

また瓦礫に塞がれた者達は熱さが引くまで待ってから瓦礫を進むことにした。


一時間程経ってから瓦礫を抜ける二人組。

「もし俺たちが帰って来なかったら壁の外の部隊に報告しろよ。」

「やめとけよ、もう後ろに行けないんだからやめとけよ。」

「お前ら二人がそっち行くなら俺らは戻る。」

そう言って同じく一時間程経ってから瓦礫を抜ける二人組。


中央広場へ行くもう一つの道に進む所に潜んでいた伏兵隊。

「ここ通って来るのか。」

「そりゃ来るだろ、わかりやすい道なんだから。」

一発撃たれてるのにまた攻撃されてないことを考えてないことに理解できず、また自分達のような伏兵がいると考えてないような態度にも理解できなかった。

もういいでしょと思う伏兵二人。

「やる。」

「やるよ。」

瓦礫を超えて来た二人は伏兵の二人に中央広場に行く直前に狩られたて倒れた。

また、戻った方の彼らにも伏兵が行き倒した。

残った瓦礫に挟まれた者達にはスペルマを使って倒した。


・・・


外壁から横に移動しても家を破壊しない限り壁沿いにしか移動できない街になっている。

戦車があるとはいえ壁を破壊しながらわざわざ家々を破壊していく作戦は目立って仕方ないためしないだろうとアルブトは思った。

もう一本の中央広場へ向かう一直線のを九人の兵士が進んで行く。

それを道の脇にある家には多くの伏兵がおり、家をから中央広場へ向かい城へと進むもうとする兵士を見ていた。

後ろにいる殿を攫って倒し、並んで進む二人の心臓を銃撃した。それに驚き叫んだのを振り返り見た一瞬の隙に先頭いた人物を攫って倒す。

残った五人は中央広場の前を殿じゃない後ろ二人が視て、先頭とその後ろの二人が視て殿は壁の外にいる味方に伏兵が隠れているのを教えるために壁の穴を空けた場所を目指して進む。

壁の前までやって来て喜んだ一瞬の隙に全員が槍で貫かれた。

そして最後の壁までやって来た一人も穴に行くために曲がった時に倒された。


・・・

ここには城があり中央広場を抜ければそこからも一本道となっている。そのため自分が作戦を立て止まっていた破られた壁とそこから進むとある家にいる意味があるのかとアルブトは考えたが気にせず屋上から現実を見つめる。

その時アルブトは10倍もの戦力差はカルディオス王国は即急に占領しゾイフィア帝国を攻めると六か国同盟間で話が進んでいるのではとアルブトは疑問に思った。

アルブトは瞳の色を黄色く染め、ソフィアにミシマを使って壁の外にいる同盟国の兵士を攻撃しにいくように伝えた。

「あなた突然どうしたのよ。」

アルブトのいきなりの心境の変化に驚くソフィアであったがおとなしくアルブトの指示を全うする。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ