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世界は一度終わっている  作者: 小松ちゃん
第三章世界大戦 2節戦争と崩壊
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第10話 六国会議


ゾイフィアを脅威と定めた六国の六人が小国ペルマム王国に集まった。


ペルマム王国の王コラル。

最小国家でどの国からも本気で攻め込んだら勝てる弱小国と思われており、そんな他国の考えから脱却されることを願っている。


次にカルディオス王国の王ハルコート。

要塞国で最強の守護国家と思われていたがゾイフィアにかんぷなきまでに壊滅され今ではゾイフィア帝国に六割領土を奪われ四割しか自国の領土がないため奮闘中。

そのための会議が今回のため馳せ参じている。

カルディオスではなく敵対関係のペルマム王国だったかというと会議できる場所がないためである。


ロダランペラトル荘興国の女王ローザ。

大穴から大木が存在し、地下と地上の二国がある変わった国。

地上にはバースという夫が王となっていたが王座が無意味な現状に嫌気がさしてローザに譲り渡し隠居している。ローザは今回自分も中立国として来なくて良かったのではないかと考えている。


ロキシマニア連邦の議員の一人ユア。

12の小島からなる国、彼らはタスキセレア海国と対立関係にあり牽制する協力を他国に仰いでいる国である。今回ゾイフィア帝国がロキシマニア連邦の海域におり理由を探るべく今回の会議に参加している。

タスキセレア海国のタスキセレア。

世界最強艦隊を持つが陸地では殴り合いのけんかしかできない海強陸弱の戦士である。

そして彼らの国は海には面しているものの大陸の陸地のため白兵戦に向いてない自分達に味方する国を探しに来たのだ。ゾイフィア帝国は怖いため。


リリウム大聖国のシア。

祝福を受けた最強の男女二人がいるアキリン神教の信者の国。ゾイフィア帝国はウノーラ神教のため目の敵にしていたが今回この会議で正式に戦争をしかけ倒し、アキリン教だけの1神教を目指している。


ちなみにだがローザ達ロダランペラトル荘興国は精霊教という自然を愛する教団であるがあまり知られていない。


ミスティカ王国のカンショウ。

彼らは蜜を求める。蜜とは欲望で特に心の闇が好み。


この六人全員集まった。


しかし、他に三つの国がある。


一つがプジンが王のベセガラスの浮遊城国、浮遊城や浮遊船などの機械を持つ中立国。


二つ目がヒュートが王のスエギ森林王国、森林保護を至上とする中立国。

三つ目がハビミ女王のアデニフェドレア国、雲まで届く塔の国で一人がキード薬の影響を受けて塔全員がキードの薬の影響を受けて狂暴化している。好きなことには一途な国。


この三か国は中立のため今回は不参加である。


中立国以外の六か国の六人が集まったためゾイフィア対策会議が開かれた。


「ゾイフィア帝国への対応会議を始める。」

ペルマム王国のコラル王。ゾイフィア以外の六国が集まり高らかに声を上げる。

誰も反応しなかった。小国に指示されるのが嫌だからだ。


「小国のお前が仕切るのか。」

ミスティカ国のカンショウ議長が仕切りたそうに言った。

カンショウも大概よねと思うローザ。

他の面々もそう思っていた。


「そう言わないの、カンショウ。」

ロダランペラトル荘興国のローザが悲しそうに言った。


「ローザさんはあの大穴から出てこれたのか。」

カザカリ共和国のカザカリが嫌味をローザに言ったのだった。芸術家でいつも引きこもっているのに。


「なんでもええ思うで。」

ロキシマニア連邦のユアがヒラヒラと手を振りながら言う。

ニヤリとタスキセレアが笑みを浮かべ、シアと目線を合わせシアが話し始めた。


「我々の切り札には誰も逆らえないと言えるだろう。よって我々はこの会議に参加はしたが帰らせてもらう。」

リリウム大聖国のシアが自国こそ最強と言いたそうなほどの高慢さで言う。


「そうか、それなら我々タスキセレア海国にリリウムの切り札が欲しい限りだ。陸戦は不安で仕方ないからな。」

脳筋集団だと思っていたタスキセレア海国のタスキセレアの考えている一面に驚く一同。


「タスキセレアさんそりゃないな、そないな切り札もろたらロキシマニアはあんたらに侵略されて支配されてまうわ。」

ロキシマリアのユアがこっちがほしいくらいやと言いたそうに言うのだった。

タスキセレアとユアが睨み会っているのを横目で見るシアはここまではタスキセレアの計画通りですがどうなるのでしょうと思っていた。


「そういうことでリリウムは最終兵器とも言えるので私達的に君たちにもいてほしい。ダメか。」

ここであなた達に孤立されては我々が連合を組む意味がなくなるためどうしても協力してほしい限りです。

ゾイフィア帝国の驚異は我々だけでは押さえられないでしょうから。


「カンショウさんのお考えわかりました。ご参加します。」

ちょろいと思うカンショウとローザの二人。


「最初に我々に軍を派遣していただきたい。」

そういうカルディオス王国の王、ハルコート。


「そうだな、しかし王自らここに来てよかったのかハルコート。」

ゾイフィア帝国の軍隊に攻められ壊滅的被害を受けているカルディオスを案じて言うカンショウ。


「他国が一同に集まりゾイフィア帝国と戦う連合を立ち上げようというのに我以外が出てどうするといえよう。」

ハルコートは国営のためにと言うがそれは本当に国営のためかと疑問に思った会議の面々。


「始まよう。ゾイフィアのためにカルディオスに派遣するか皆が決めよ。」

コラルがもう一度言った。


「そんなことよりコラル、まずはここにいる皆がゾイフィアにどう対応するか決めてからだ。どうするかお前が最初に言えコラル。」

コラルの気持ちだけで走るなと思いながらもその真意を探るカンショウ。


「我々ペルマム王国はかの国を国敵と定め滅ぼすと誓おう。」

コラルの言葉に沈黙が走った。


「大きく出たものだ世界最小国がよく言える。」

そう言ったのはゾイフィアのハルコートだった。


「仕方ないであろう。これぐらい盛大にせねば我々は弱者のままだ。」

最小だからこそ最強を目指してなにが悪いハルコート。


「笑わせるな、コラル。貴様らにやつらが倒せるわけないだろう。

我々との演習で負けているのによく言えるものだ。」

ハルコートの言う通りと納得するコラルの他の面々。


「英雄姫の復活も近い。もう少しで我々は記憶を失い世界の手駒となるのだ。」

始まりの姫とはおとぎ話に出てくる最後の四人でこの世界は四人の夢が現実となった世界。

そのため夢から現実へと戻すことができるのが英雄姫様である。


「世界の姫君なんておとぎ話だろう。コラルいつまで信じている。」

そういうカザカリ。


「なにを言う、彼女は実在する知らないのかアキリン様をウノーラ様をそしてユモコ様を。」

それが最後の四人内の三人。もう一人は名前すら誰かそれは今の世界にはわからない。ユモコは異霊館の主である。


「ユモコって誰だ。コラル。」

「俺が信じてる姫君の女神様。」

「姫君のおとぎ話にお熱なのコラル。」

そのおとぎ話が真実であることを知っていながらもそう言うローザ。


「仕方ないだろう、なにかに頼らなければ生き辛いからな。」

そういうのはカザカリだった。


「あんたもそう言うの好きでコラルと同じでお熱になって誰かと話す時間は創作の邪魔なだけだとか言って籠ってるものね。」

ローザがニコニコ笑いながらそう言うので会議の他の面々はたまってるんだな。とローザによりそうかたちでいた。


ふざけるな。とカザカリは言いそうになり立ち上がったがグッと堪えて座り直す。

ローザが笑みを浮かべているためどうなるか心配だったがカザカリに感謝する会議の他の面々。


「コラル、英雄姫の復活って本当の話。」

シアがあごに人指し指を当て考えながらそう聞く。

ローザが何かあるのと疑問に思った。

「そうだ、おれは信頼あるやつからそう聞いてる。」

「ふーん、そう……。」

その返事で質問してきたのはそっちなのになんだよそのそっけない態度と思うコラル。


「なに考えてるのよ。」

気になったためローザはシアに質問した。

「いえ、英雄姫って復活してた様な気がするだけです。」

「それはあなた達リリウム大聖国にとってはよね。」

「そうでしたね。」

祝福者と英雄姫は違うわよシア。


「英雄姫の話はそれくらいにしてコラルはカルディオス王国に協力すると言っているがゾイフィア帝国との戦争するときは私も参加しようと思っている。皆はどうする。」

カンショウがそう尋ねると英雄姫の審議について話をしていた会議の面々も顔つきが変わった。


「私達リリウム大聖国はコラルが決心したら協力します。私達もゾイフィア帝国の残虐性は不快だからです。」

よく言うわよシアあんたはアキリン教じゃくてウノーラ教が存在するゾイフィア帝国って強国が存在することが許せないのよ。それにこのままいったら自分達の教団の参加者が少なくなるからよね。

「私は自分達が危機に陥ったら協力するわよ。それまでは待機してるわよ。」

シアとローザは考えが違うようだがシアは意外とゾイフィア帝国と好戦的のようだとカンショウは思った。


「ロキシマニア連邦は協力はしなはりますがそないな力ないさかい力になれんと。」

「そうだよな、お前らロキシマニアは俺らタスキセレアに負けるぐらいだものなぁ。」

うるさいわ、そないなこと言うて調子に乗りと上陸してコテンパンにやられとるおまんらに言われたないわ。


「そないなこと言うならタスキセレアは協力するちゅうことやな。」

「は、ふざけたこというなユア。そんな挑発に乗るわけないだろ。」

「そないなこと言うて本当は怖いんやろ。自分が誰かの支配国になるんかもしらんからな。」

「当たり前だろ。お前だってそれでここにいるんだろうが。」

「そないなこと言うなら協力したらええやないか。最強の軍艦もってるやさかい余裕やろ。」

「お前本当に九国にして滅ぼしてやろか」

パン!と机に手を叩き立ち上がった者がおり二人は喧嘩をやめ、静まり返ったそんな原因を作った人物を見る

「二人とも熱くなるのもいいのよ、でもよタスキセレア。このどこかの国を滅ぼそうとするなら私は許さないわよ。私は平和主義なのよ。それでそんなこと言う国があるならどうなるかわかってるわよね。」

「わかった、悪かったローザさん。」

「言いすぎやったなすまんなタスキセレアさん、ローザさん。」


「わかってくれたならいいのよ。それじゃ続きを話しましょうよ。ねぇカンショウ君。」

この世界で一番怖いのはローザさんかもしれないと会議の面々は思った。


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