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世界は一度終わっている  作者: 小松ちゃん
第三章世界大戦 1節戦闘と討論
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第8話 ゾイフィアと幹部



王政のため王子から王となったバゼブトは政治をするためゾイフィア帝国にいた。


しかし、牢獄の中で過ごしている。



早速アルブトが暴走してるな。また変なやつに危険な薬渡されないか不安だな。牢獄で考えているとドンドンと足音が聞こえた。


「よかった兄さんいる。」


アルブトであった。


「ここから出してくれよな。」


「ダメ決まってる。兄さんここいないとダメ、絶対。」

頑固だなアルブト、カリィナのやつがいつも来てるのになに言ってるのかな。


「参謀のカリィナが来るからな。それならここから出てた方が楽じゃないかな。」

カリィナさんがかわいそうって思わないのかな。

お前一人だと色々考えること多くなるしカリィナさんが辛そうだな。


「う、うるさい兄さん。兄さん助言聞きたい時あるけどそんな多くない。」


そうかな。と返すバゼブト。

そうだから帰ると言ってまたドンドンと足音を立てながら出ていくアルブト。


こんな所に閉じ込められてたら嫌になるけどな。

早く出たいものだな、アルブト。それと心配だな。

はぁ、一人は嫌だな誰か来ないかな、アルブトはもういいな。

カリィナさん今日は来てないな。


・・・


夜になりまた足音が聞こえた。

誰が来たのかな、カリィナさんかな。


逃げよう。ってキルトさんが言いに来るなんて珍しいな。どうしたんだろうな。


「なんでキルトがここにいるだよな。」


キルトが来るぐらいならセレナが来てほしかったな。

それにもうここにいなくていいのかなそれはよかったな。


「セレナ姫がよかった。でも今これないから私が来たわけ。」


話ながらなにをしているか気になるバゼブト。

開いたと言って扉を開けた。


「ほら逃げようバゼブト。」


キルトが言うがバゼブトはキルトを見て呆然としていた。

前とは立場が逆だな、キルト。よくこれでここに居続けようとしたな。

驚きだな、でももっと驚きだよな。


「立場が逆になってることより開けられることに驚きだな。」

「だから言ったじゃない、ほっといてって。」


そうだったな。と思い立ち上がろうとしたがドッと体が動かないバゼブト。

体が動かないってことは足かせの効果が鎖を仕掛けたな。

部屋を見渡すバゼブト。ないな、まさか鍵穴はそうだな。

アルブトが仕掛けたな、牢から出て逃げたいのにな。

やってくれるな。


「どうしたの、早く行こうバゼブト。アルブトが来るかもしれない。」

「キルトさん、外に行くの手伝ってくれないかな。」


は!ふざけてるの。とキルトは思ったが震えている手足を見てバゼブトを外へと連れていく。


「ありがとうな、仕掛けに気づけなかったな。」


「ごめん。でも意外、アルブトがこないなんて。」


そうかな、あいつ基本は動きたくないだろうからな。

それにどこに行くかなんてあいつにはわかってるだろうからな。


「そうでもないな。あいつはああ見えてまだ体は弱いままだからな。今は動けなくても追っては来るな。」



・・・



キルトがバゼブトを連れだした翌朝。

アルサマはがバゼブト様がいるはずの牢獄に行きましたが居ないと言って私の元へやってきました。

そしてなぜか6つの馬車を走らせてナスターク帝国へと向かうと言い出したアルサマ。

それについて問いただしました。


「アルサマ、なぜ六つも馬車を走らせたのですか。」


聞いたことに少しだけ後悔しました。


「護衛なら国反逆されても攻めて奪い返せるから。」


「それがここにいる人達だったらどうするつもりアルサマ。」


「どうしよう考えてなかったカリィナが厳選したから考える意味ない思った。」


信用してるのねとカリィナは思った。

そんなのがいるかは微妙ね。反逆者になりえる筆頭は三つの都市だからそこがまとまったらやられるわね。

今が好機よね、どうするつもりか気になるあの人達。


それと今日の会議楽しそう。

今日は私とアルサマの代わりに軍部の代表と王代理としてポログ様がいるはずです。

彼は無口な寡黙人だからどうなるか気になる。


マグス様とコアクマ様とベアード様の四人での会議をするわけですがなんの話するのか気になります。

誰が反逆するかでも話し合うでしょうか。

それとも会議に出ている中にウノーラ神との繋がりがあると考えられます。

誰だかの推測はありますが確認できていないの状態です。

それをあぶりだすために会議しているかもしれませんね。


ポログ様以外のベアード様とマグス様とコアクマ様の三名はバゼブト様を崇拝してます。

その三名の中にいるでしょうからどうなるのでしょうか。

もしかしたらウノーラ神者が襲ってくるかもしれませんね。

などとカリィナが考えていると襲われることなくナスターク帝国にやって来たアルブト一行。


「止まれ!ここはナスターク帝国だぞ。ゾイフィア帝国の者がなんの用だ。」


ゾイフィア帝国の国旗が記されているためバレてしまうカリィナ一行。

予想通りね。バゼブト様に会えるかわかりませんがアルサマがなにを言うか心配です。


「申し訳ありません。バゼブト様にお会いしたくて参った所存ですが難しいでしょうか。」


「ああ、そうだな。確認はしてみるが隊長の名前は。」


「カリィナです。」


アルブトではなく自分の名前を言うカリィナ。

アルブト様は敵国の王様ですから入れられないてしょうね。


「おい、カリィナ。」


やっぱり声かけてきましたアルブト様。今はアルサマが適切ですね。


「静かにしていてください、アルサマ。」


「わかった、黙ってる。」


アルサマで伝わったようでうれしい限りですアルサマ。


「どうかしたか。」


「いいえ、なんでもありません。お騒がせしました。」


ホッとしているときに声をかけられ驚きのあまり声が裏返ったカリィナ。


「カリィナさんは通すようにと言われている。もう一人同行者をして良いと言われている。」


え、同行者許すのですか。わかりました。


「わかりました、アルサマ一緒に行きましょう。」


「はい。」


そうしてアルブトにフードを被らせ他の護衛達には待っててもらい城へ向かう。

城につき最初にキルトを見かけて走り出すアルブト様。それを見て驚くカリィナ。


「兄さんいる、キルト。」


「遅い到着でアルブト。カリィナも来たの。ちょっと待っててくださる。」


お辞儀するカリィナ。


「承知しましたキルト様、待っていませんかアルブト様。」


「わかった。」


キルトが連れて来た案内人に導かれやって来た応接室にて待つアルブトとカリィナの二人。

カリィナは心配でアルを気づかう。


「大丈夫ですかアルサマ。」


「心配しなくて大丈夫、キルト心配だったからここに連れて来てくれた。」


それはキルト様を心配したとは限らないと思います。


「そうですか、アルサマ。バゼブト様達になにか理由があるからではないですか。」


「そうかも、それでなんで兄様バゼブト様なのに僕アルサマなの。」


今さらですか、アルサマ。


「アルサマがそうしてほしいと学園時代に言ってましたよ。バゼブト様は気にしていませんでしたが。」


「そう忘れてた。知れてよかった。」


「アルブト様の方がいいですか。」


「アルでいい。」


「わかりました。」


そう言って微笑むカリィナ。

その顔を見て少し顔を赤くするアルブト。それを見て可愛いと思うカリィナ。


・・・


「あの二人仲が良くてあっちの国も安心。」


と言って少し開いた扉を閉めようと後ろを向くキルトは驚いた。


「そうだな、キルト。」


「そうなの、それはよかったの」


そう反応するバゼブトとセレナの二人がいたのだ。


「二人共もういい。もう少し寝ていてもよかったのに。」


キルトは少し嫌そうな顔をしてそう言った。

それはあまり関わりがなければ気づかないほどの変化だったが二人には通用しなかった。


「そうすれば一人で鍛錬できるからかな、キルト。」


「そうなの、私と一緒にいるとできないもの。」


二人には見透かされていて申し訳なく思うキルト。


「すみません、そういう意味ではなくただ二人ももう少し一緒にいる時間長い方がいいと思ったので。」


二人は目を見合わせて笑い合う。


「なに言ってるのキルト。心配されなくても二人の時間はしっかり楽しんでいますの。あなたに心配されなくてもなの。」


二回いったセレナ姫。


「あつくなること聞かせるな、キルト。」


「悪かったな、バゼブト。」


「赤くなってるな。」


顔を触って熱くなっていることを確認し恥ずかしくなるキルト。


「もういいかなセレナ。」


「イイと思いますの。」


そう言って私が恥ずかしがっている間にバゼブトとセレナ姫は応接室の扉を開けた。


「カリィナ久しぶり元気そうだな。」


「こんにちはなの。カリィナさん、アルブトさん。」


突然開いた扉に驚く二人それ以上にセレナの腕に抱かれているものに驚いた。


「赤ちゃんいる。なんでなんで兄さん。」


驚きを露にするアルブト。


「子供ですか、バゼブト様、セレナ様。」


冷静に対応するカリィナ、しかし頬には涙が流れていた。

それは双子が誕生した時から双子に仕えることとなったカリィナの母性からくるものだった。


「そうなの、子供が産まれるからバゼブトをゾイフィアから連れ出したの。」


「いつ切り出されるか心配だったけどやばくなったら連れてくるつもりだったけど言ってくれて安心したよ。」


「俺はただただ驚きだったけどな。こっちに来たらすぐに陣痛来て出産だからな。かわいい子供ができてうれしかったよりもいろいろ驚いて疲れたな。あんな風にな。」


アルブトとカリィナは驚きのあまり話を聞いていないのが見て取れた。


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