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世界は一度終わっている  作者: 小松ちゃん
 第一章サキ様 2節 三か国の変化
20/239

20話 次へ進む

・・・


「まだ起きないね。」

「起きないよ。サキ様だから。」

「サキさん。可愛い~~。」

「二人とも寝ちゃったみたい~~。」

「そうみたいね。」


「いつやる~~。」


「今日やらないの。」

「今日~~。いいの~~。」

「いいと思いますのね。」

「起きてたの。」

「疲れたから横になってただけなのね。」

「今日やるでいいの~~。」

「そうね。」

「そうよ。」

「いいのね。」




「もう~~一回聞くよ~~、いいの~~。」

「いいね。」

「サキ様はちょっと・・・て思うと思うよ。でもいいと思うよ。」

「不安なのね。でも、でも、でもいいのね。」


「不安要素しか~~ないけど~~いい~~てことか~~うん。やるから~~みんな寝てて~~。」

「ハイこれ~~。スープの残りに眠り薬が~~。もうだれも起きてな~~い。」

ガッカリ。サキさんと一緒にしようと思ったのに~~。


「何で寝たの~~。」

「もう夜も深いからです。アキリンさん。」

「そう~~もう夜中か~~。」

アキリンさんわかってて言っていましたのにそんなに悲しそうな顔よくできますと思いますよ。


「アキリンさん。いえ、アキリン様と言ったほうがよろしいでしょうか。」

「なに言ってるの~~アキリンさん。で十分嫌なのに~~アキリン様なんかもっといや~~。」

「すみません。アキリンさん。」

「いいよ~~!」


「サキさん。なかなか起きません。どうします。アキリンさん。」

「起きてくれないとな~~。」


「ほんとうに起きないとダメなの。」

驚愕と言いたげの顔の二人。ちょっと可笑しい。


「アサナさん。もう起きてきましたがよろしいのですか。」

「サキ様に従う者として一緒に行きたいのです!」

「ふ~~ん。サキさんに~~裏切られたのに~~。裏切られたから~~クラス落とすぐらいなのに~~。サキさんは裏切られても~~心配だから~~一緒に行きたいの~~。」

だんだんと小さくなって見える~~。


サキさんがそんなに心配なんだ~~。クラスには死ねって思ってたけど~~。サキさんには心配で心配で仕方なかったから抱きしめたいけどできない~~ていう気持ちは見てて面白いわ~~。

でも、アサナさんと一緒か~~いいかもだけど、う~~ん。アサナさんはダメな気がする~~。聞くだけ聞こう~~と。


「アサナさん。サキさんが心配なのはわかるよ~~。でも~~、見守るだけだよ~~。いいの~~。」

ムリってもう顔に出てるよ~~アサナさん。

「行きたいです。」

小さい~~声が小さい~~。アサナさん。なのに~~。いつもは普通だけど~~、今のは~~声を出したのか怪しい~~ぐらい小さい声~~。


「サキ様と一緒に行かせてください!」

「いいよ~~~~。」

やった!とガッツポーズまでしてしまった。

えっ!いいの嬉しいとは思うよ。でも………

「アサナさん。アサナさん。約束を守ってこれが条件。い~~い。」

「はい!ありがとうございます!アキリンさん。それともアキリンでいい。」

「ありがとう。アサナ。でもアキリンさんのほうがいいな~~。」

「そうよね。アサナってアキリンさんに言われるのは悪寒で凍え死にそうだからいやよ。」


「そ~~、アサナさん。それは~~ちょっとショック~~悪寒で死にそうは言い過ぎだよ~~。いいけど~~。でも~~アキリンなんて何かしら飲み物飲んでたら吹くに決まってること言わないでね~~。」


「汚い。でも、アサナってアキリンさんに言われたら飲んでるもの吹くよ。だから汚いなんて言えない。」

「だよね~~。もう二回言ってるけど~~。」

うっごまかそうと思ったけど誤魔化せてなかった。アキリンさんはいつも通りだけど。話変えておこう。このままだとなにか変なこと言いそう。


「まだ起きないのサキ様。」

「アサナさん。起きないとダメなの~~の続き~~続き~~早く~~早く~~。」


「あっはい、起きなくてもいいと言うのは起こすと大変なことになると思いますよ。でも、起こさないならその大変さがなくていいと思います。」


なに言ってるのこの人と言う目でアサナを見るアキリンとイレンの二人。


「なんでそんな当たり前のことを言ってるの変な人とか言う目で見ないでよ。」

「だって~~当たり前~~だから~~。」

「あの、アキリンさん。アサナさんが可哀想なのでやめてあげてください。」

空に向かってお祈りを始めているアサナを度々見て残念な人を見る目をしながら言われた。

「・・・。」

「やめてあげてください。」

「イレン君!そんなにアサナ見ながら話したら説得力ない!」

アキリンの宣言が終えたのを聞くと泣き出したアサナ。

「アキリンさん。アサナさん泣いちゃったじゃないですか。」

「イレン君の~~せいも~~あると思うよ~~。」

「だれ"の"せ"い"って"い"っだら"ふ"た"り"ども"だよ"」

と何とか聞きとれたのが~~だがれいったら二人だど~~。とよく意味がわからなくて二人とも笑うのを我慢している。

「ぶだり"ども"わ"ら"わ"な"い"でよ"!」

「ぶだろどばらぶな~~って笑って言ってるの~~。ぷっぱあはははは~~あははははは~~。」

「ぢょっど!」

「はは・・、アサナさん、あはは、笑って欲しくあはは、なかったらぷっあはは、しゃべんないで、あはは、なんでそんなぐちゃぐちゃになるのってすごいです。ぷっあはははははは・・。」


「ん、どうしたの。」

え!っと三人ともサキ見たのだが寝顔のサキがいるだけだった。

「・・・。」

「アサナさん。」

「ばに。」

「まだダメですか。」


「何って聞いてるんだけど・・・。」

「「「えーーーー」」」

「起きたのサキ様。」

「うん、起きたよ。どうかしたの。」

「「「なんでもない。」」」

全力で首を振る。


「・・・」






「え!」


「どうかした~~サキさん。」

「ううん、なんでもない。」

「そう~~ありがとう~~サキさん。」

「アキリンさん。なんでみんな寝ちゃったの。」

「眠ってもらったから。」


・・・………。


「なんのために。」

「サキ様と~~話がしたかったから~~。」


「・・・。なんのために。」


「サキ様と話をしたかったからです!」


営業スマイルで照れてると誰だが全くわからないアキリンさん。

「元に戻してください。アキリン。寒気がします!!」

「そ~~なら戻すわ~~ほんとは~~寒気がしたって言うほうが普通なんだけど~~。」

普通はしっかりしてるんだ。よかった。

「なんでかな。」

「何が~~。」

「そっちだと恐怖を感じる。から普通の方にして。」

「そうですか。それでしたらこちらで話させていただきます。」


寒気がする。アキリンさんになにをいわれるんだろう。いいことじゃないのはわかるけど……。


「どうかいたしましたか。サキさん。」

「なんで二人だけで話すの。」

「それはサキさんが選ばれたから。」

「選ばれた。なにに。」


「これ!」

と言って紙を取り出したアキリンさん。

「えーーと、ジャスミンコレクト。・・・。」

「そうです。ジャスミンコレクトです。」

「・・・なにそれ。」

「ジャスミンコレクトっていうのは十つの品を集めて舞王と呼ばれる者を倒すというものです。」

「そうですか。おやすみなさい。」


「起きて~~。サキさん。」


ゾクゾク ゾクゾク

ギャーー!いやーー!


「起きます!起きましたから。」

「おはようございます。サキさん」

「起きました!起きました!起きました!」

「それでですが、大丈夫ですか。」

「起きました!起きました!起きました!大丈体調は大丈夫。体調はいいよ。」

「ダメみたいですから。少し休みましょう。サキさん。」

「起きました!体調はいいよ。体調はいいよ。」


どうしよう~~。どうしよう~~。サキさん。ダメだと思う~~。どうしよう~~。






「大丈夫。だから。いいよ。教えて。下さい。」


「なにか食べる。サキさん。」

「いらないです。」

最後の晩餐って言葉がはまりきそうですから。


バタンッ


サキさん。気絶しちゃった~~どうしよう~~。

「サキさん。サキさん。」






「サキさん。」

「なんのようですか。アキリンさん。」

「サキさんにちょっと聞きたいんだけど、強くなりたい。」

「なりたいかもしれないです。」

「そう、よかった。でもゴメンサキさん。」

笑顔で言うアキリンさん。


「大丈夫ですか、アキリンさん。」

やつれているアキリンさんに聞く。

「大丈夫よ。サキさん。温泉行かない。」

「温泉いいですけど、あるんですか。」

「あるよ。行く。」

「アキリンさんは行く。」

「行かない。」「なら、行かない。」

「じゃあいいね。」

「温泉はいいや。」






「・・・」

「アキリンさん。」

「ゴメンサキさん。」

「何がですか。」

「ゴメン。サキさん」




えっ!

なんで体が縦になってるの。えっ!横から景色見えるのに。

これで、死んじゃうんだ。あっけなかったな。本当にあっけなかったな。ヘデラ街で見た人とミサイル撃ってきた飛行機は知りたかった。あれはなにかよくないことしか連れてきなそう。いや、よくないものを連れてきそうだからなんなのかしりたかったな。


アキリンさん。なんでこんなことを。

「サキさん。ゴメンなさい。でも大丈夫。」


・・・


「サキさん。温泉帰ってきたら行きましょう。」


はぁーー、もしかしてここで終わり。

いや。いや、まだ、なにもしてないいや、いやーー。

死にたくない。いや、いや、いやーー。ぐすん。


一筋の涙を流すサキさん。

「バイバイ。サキさん。」


アキリンさんを見ると覚悟を決めて牢の奥をずっっと見ていた。

笑って大丈夫だよサキさん。とだけ言って…。


そこで意識が落ちた。

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