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世界は一度終わっている  作者: 小松ちゃん
第三章世界大戦 1節戦闘と討論
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第2話 アウルの悪行と会議

アウルの家で死体が発見された。


犯人はアウル。


アウルの家で待ち伏せしてアウルを殺そうとしたが返り討ちにあったと一人がアウルの家で言った。

しかし、件の本人であるアウルがいない。


アウルを探そうと話が出たがその前にやりたいことがあるとキルドは言う。


キルドは柵を村の周囲に作ろるんだ。そして見張りをおかないと彼らに皆殺しにされる。


村人達からは罵倒の嵐だ。

残ったあいつらを放置したのは俺だ。

それで攻め込まれるから柵を作ろうと言えばもっと早くどうにかすべきだったと声が出るのも必然だった。


キルドは軽率だったと謝ったがこうなったのもアウルのせいだと矛先が変わった。

そんなことより早く柵を作るのが先なんだ。

キルドは言ったが村人達は森を燃やしたアウルを探しに向かう。


しかしアウルは1日経っても誰にも見つけられない。


柵よりアウルを探すべきと村人が言ってから翌日に見つからないことを嘆く村人達を見たキルドは見つからないのかと尋ね見つかってないと知りアウルの家に向かい床を叩く。玄関にあったためその場所を剥がせるか試し剥がせなかったため強制的に剥がした。

ノコと金槌を使って石の床に穴を開けるキルド。

すると通路を見つけ通路の抜ける道をランタンを持って進んでいく。

アウルが眠っているベットを見つけた。

キルドはベットを蹴り飛ばしアウルを起こす。

ドン!と言う音に反応してツサキクの声が聞こえた。

つまりここがキルドの家の下であることがわかった。


なんとなくそうだろうと考えていたキルドはアウルのベットを腹いせに蹴り飛ばしたのだ。


「痛い。」

「ふざけるけんな、アウル。ここは俺の家の下だろ。」


「なぜわかった。」

「当たり前だ。」

わかるに決まってるだろ、お前が俺の家に来るときタイミングがよすぎるんだ。どうせ盗聴機が付いてるだろうと思ってたが地下にあるとは気づかなかった。


それを利用して今はここに住んでるんだろ。村人に襲われたからだ。

どうせ、繋がってるのは神殿の地下だ。そこから食料や水を盗んだんだふざけやがって。

キルドがアウルを殴っていると村人達から声が聞こえた。

「おい、キルド。そいつをよこせ。」

その声で我に帰ったキルド。

「賛成するが今は人手は多い方がいい……。今誰もいないんだ。今すぐ戻るんだあいつらが攻めてくるぞ。」

冷静になって考えると今の状況は村を攻めるには絶好の機会だとわかったキルド。


アウルはキルドに殴られたがいたがる素振りもなく立ち上がりお前らラプオビ村を滅ぼしたいのかと思い言う。

「本当に困ったな村が死ぬな、ついてこい。武器がある場所に案内する。」


待て。村人の一人がアウルの肩に手を置き、両手を他の村人が掴む。

「なにをする。早くしないとツサキクが死ぬでしまう。」

アウルは本心を叫んだ。


村人達も本心を叫んだ。

「うるせぇ!」

「全部お前のせいだ!」

「それもお前が悪い!」

「村に柵を建てろってキルドが言ったのもお前があんなことをしたせいだ!」


村人達の叫びを制止しようと叫ぶキルド。

「やめるんだ。そんなことして意味はないだぞ。」


「みんななにをしてるの。こんな穴蔵で覗いていたの。話し合いとか会議って言って、キルドも知ってたの。」

そんな怒声があがるなか優しい声でサキを抱いたツサキクがそういいながらやってきた。



「そうだ。今はこんなことするより村を守らないといけないだろ。アウルのことは一時許してやるんだ。それでこいつは前線に置いてやるだけでいいんだ。わかったらここからみんなでるんだ。」

キルドがそういうとアウルは両手首を縛られ神殿へとやって来た。武器を持つために。


武器を持ちラプオビ村の家々を周り神殿に来るんだと言って回った。


神殿へと女子供含め全員が集まり、見張りはアウルと他にアウルをヒモで繋いだ三人が一緒にいる。


「話し合いをするぞ。」

「なにを話す必要があるキルド。逃げればいい。」

「そうだ、逃亡すればいい。」

「それだけじゃダメだ、あいつらに村を与えたくはないんだ。俺はここに籠城して戦うのがいいと思うんだ。」


反対する、攻めろ。ってアウルが言ってたと見張りの一人が伝言を言うと見張りへ戻った。


アウルは相変わらずだとキルドを含めて村人は思った。


「どう思うんだ。逃走するか、籠城するか、戦うか。」

「決まってる、アウルを殺すんだよ。」

アウルを殺すことに賛成の声が多数あがる。

「それは却下だ。今は一人でも戦力が必要だ。」


声をあげたものもいたがキルドは三択を言うことを貫いた。


しかし、このままでは進まないと思った村長代理のシロが先にもう一つの村長代理でもあるアウルをどうするか決めないと始まりません。とキルドに言った。


「そうだな、アウルの処遇をどうするかだが、聞いた限り三択だな。」

そういってアウルの話へと進む。

「まず、アウルは殺した方がいいと思うやつは手をあげてくれ。」

半分近くが手をあげた。

なるほどだな、あいつがどれくらい嫌われてたかがよくわかるってものだな。人殺したから仕方ないが。


「次に追放すべきと思うやつは手をあげてくれ。」

3、4人だな、これは殺人をしたから追放すべきってことだな。殺されたやつの家族と掟に忠実なやつが手をあげたってとこだな。


「次に保留として、牢に閉じ込めるべきと考えるものは手をあげてくれ。」

これで残り半分。


なるほどだな、アウルを殺したい派閥が多いってところだな。


「なるほどな、アウルは排除すべきが多くしめるって訳か。」

こんなに多いんだな。森を燃やしたのは子供達のためとはいえやりすぎだってことだな。


アウルみたいな好戦的な人は必用だ。

あいつらが攻めてくると考えられるんだ。

そういうやつは頼もしいがアウルはその趣向が激しい。


どうするべきだ、追放なんてしたらあいつらの仲間になる。殺したらみせしめになるだけだ。

牢に閉じ込めるのが妥当といったところだな。

後はどうやって説得するかだ。


「アウルの件だが殺しは許されないかもしれないが今は俺の顔に免じて牢獄だけに留めてはくれないか。」

頼むとキルドは頭を下げる。


村人達は相談する。殺すには牢に入れるのもいい、確実なのは今殺す方。それならキルドに賛成すべきか。

それともアウルをキルドのお願いってことで不問にすべきか。


「頭をあげてくれ、キルド。お前にそんなことされても俺たちの意見は変わらない。そうだろみんな。」


顔を見合わせたり顔を伏せたりしてその男の声を聞かないものがいた。

アウルに殺されたやつの親友か、気持ちはわからなくもないがそういうもんじゃないだろ。

それ以上に貴重な食料源でもある森を焼いたことが理由だろ。それでそんなことを持ち込むな。


「アウルの件は一時保留として牢に閉じ込めておく。それでどうだ。」

賛成がほとんどになったな。

「次にあいつらをどうするかだ。柵を作ってあいつらの侵入を防ぐのがいいと思ったんだが、皆はどう思うんだ。」

今まで通りでいいでいいのにわざわざ柵を作る手間はいるのかって反応だな。

アウルの一件があるからそうしないとって思うんだけどな。


「アウルが森を焼いたからあいらが攻めてくるかもしれない。そのためにも柵くらいは必用だと思うんだ。」


こういったらまたアウルの話に戻るかもしれないが今はわからせることが大切だ。


またアウルは殺すべきって話が出ているが村の今後については考えてくれてるみたいで安心だ。


パンと手を叩き話し始める男。

「どうするか、今一度確認しよう。」

「柵を作っての籠城するか、戦うか。それとも逃げたして新天地を探すか。アウルへの処刑は後で決めましょう。」

「シロ、後は頼む。俺はアウルを牢に閉じ込めてくる。」

「承知しましたキルドさん。後は私が進行します。」

「ああ、頼むシロ。」

「よかった。任された。それでは三択からどうするか。挙手してもらいます。」


ラプオビ村の二人の副村長であるアウルとシロ。

その一人である、シロに司会を任せて村長のキルドは神殿の外にいるアウルのところへ向かう。


アウルを見つけて牢に閉じ込めて見張りをしていた二人には引き続きアウルの見張り兼護衛をしてもらう。


会議をしているの神殿に戻ってくるキルド。


そこには覚悟を決めたもの達がいた。

そのためキルドはシロに聞く。

アウルを殺すのか。


シロから帰ってきた言葉に驚いて唖然としてしまうキルド。

「森に隠れているあいつらを皆殺しとしましょう、キルドさん。」


「それならアウルは牢に入れず最前線に立たせるのが良さそうだな。」

怖いだが、あいつらへの報復はよくてもアウルの出所はダメってなんでだ。


それにシロのやつはこう言うのがわかってたような顔してんだが、墓穴を掘ったかもだな。


「やはり、キルドさんはアウルに肩入れする。二人ともツサキクの手下であっていた。みんなキルドがアウルを擁護するのはそういうこと。キルドとツサキクも悲しいが牢にいれようじゃないか。」


・・・


ツサキクとアウルとキルドは神殿の地下牢に入れられた。


「なんで私まで入らないと行けないの。子供はサキは大丈夫なの。」

心配で顔が真っ青になるツサキク。

「そうだ、サキは無事なのか。」

「さぁどうだかな。どこかでのたれ死んでるかもな。」

そう言って高笑いをしながら去って行くシロ。


「あいつ、あんなに性悪だったのか。あいつが俺と同じ役職とかどうかしてる。」


「まったくだ。」

「キルド、あんたが任命したんじゃない。」

「そうそう、お前の見る目がなかった証拠。」

「わかってんだよ。それくらいでもいいだろ。誰がやったって変わらないと思ったんだよ。それにあいつが一番場を収めるのはうまいだろ。」

「今回はそれが裏目に出たのはどうするの。」


「どうするもなにも脱出してサキを助けるに決まってるだろ。」


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