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世界は一度終わっている  作者: 小松ちゃん
第二章世界樹 9節暗き世界
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第144話 努力の上の奇跡

ウノーラを励ますこと30分。

「ごめんなさいなのーー、説明するのーー。」

やっと泣き止んでくれたです。

疲れるの、ウノーラ。


「この青い線が光る白い石をここに投げ込むのーー。」

ここにというウノーラの前には穴がありその奥にはマグマがグツグツと燃えていた。


「ここに投げ込むのですか。」

「そうなのーー、投げ込むのーー。この石をマグマに投げ込むのーー。」

「そうすれば次の宝を得られるの、ウノーラ。」

「そうなのーー。」

ウノーラは石をマグマに投げ込む。

その石の名は白青線石。その石をマグマに投げ込む。

マグマは水色に変え光る。


「あれ取るのーー。」

ウノーラ、マグマが水色に光ってるからって取れないです。

「なに言ってるの、ウノーラ。そんなの不可能なの。」

「そうです、ウノーラ。それは無理です。」

どうやって取ればいいのかわからないのーー。

「そうなのーー。どうにかしないとなのーー。」

「知らないですかウノーラ。」

「え、知らないの、ウノーラ。」

「知らないのーー。これはあきらめて次行くのーー。」


次に行くのーー。


最後の白赤目魚を探しにクウェア山脈の一番高い山レノプス山にやって来た。


「これ登るですか。」

「これ登るのウノーラ。」

「登っていくのーー。山頂に行くのーー。」


山頂に登るですか。嘘です、高いです。大変そうです。


山頂に行くの、ウノーラ。結構高いの。


「二人ともなにしてるのーー、早く行くのーー。」

「わかったです。行くです。」

「わかったの、一緒に行くのウノーラ。」


そうしてクウェア山脈最高峰の山、ミスティアを登ることになったサキ達。


最初は意気揚々と楽しそうな顔をして登っていた三人。しかし、標高500mに達したときから徐々に口先が少なくなっていくサキとアンの二人。

ウノーラはいまだに意気揚々と楽しそうにして登っていっている。

見る人が見れば走っているように見えるかも知れない。


そんなウノーラの背中を追いかけつつ登っていくサキとアン。ついにはウノーラの姿が見えなくなり日が傾き始めた。


「ここで野営とするのサキ。」

「はいです。」

テントや寝袋を取り出し焚き火を作りそこに鍋を置きスープを作るアン。手早い作業でサキは感心しながらアンを作業を見ていた。


「恥ずかしいからあまり見ないでくださいサキ。それよりできましたの。」

「ありがとうですアン。アンは作る早いのに美味しいから尊敬するです。」

「誉めてくれてありがとうなの、サキ。」

たまにはサキが作るのもいいんじゃないのというアンにわかったです、やってみるですと言うサキ。


そこへウノーラがやって来た。

「ごめんなのーー駆け足で先に行ってたのーー待ったなのーー。」

「早すぎです。」

「ウノーラは早いの。」

ごめんなのーーといいなからウノーラはアンの作ったスープをお皿に入れて飲んだ。

「美味しいのーー、さすがはアンなのーー。」


翌日、サキ達は標高1500mまでやって来ていた。

先は恐ろしく長くこの山のは8815mあるのだ。


ウノーラにこのままだと後4日はかかるのーー。と言った。

「そんなにかかるの、ウノーラ。」

「4日間山登りはきついです。」

一日でこんなに疲れるのに後4日登るですか。大変です。ウノーラ。早く行く裏技とかないですか。

「後二日で着かないのウノーラ。」


「二人を抱えて行くとしても4日はかかるのーー。」

どんだけ体力と力あるのウノーラ。

「すごいですウノーラ。でも4日かかるなら歩くです。」

そうなるの、ウノーラ。なんとかして一番上まで早く行けないの。

「裏技はなくもないのーー。」

「本当ですか、ウノーラ。」

「なるほどそうするの、ウノーラ。」

「わかったですかアン。」

「サキの植物を操る力で雲の上まで連れていってもらうの。そうなんじゃないのウノーラ。」

「正解なのーー。アンは優秀なのーー。」

やっぱり無茶苦茶言うの、ウノーラ。


雲の上まで連れていくですか。

「それは厳しいです。」

「どうしてなのーー、サキ。」

「エネルギーが足りないです。」

「なるほどそこまでのものを作るとするとそれ相応の素材が必要なの。どうするの、ウノーラ。」

「それなら木をくっつけて一本の木にするのーー。」

そらなら大丈夫かもです。

巨大な木を一本作りその中にエレベーターのような箱を作り登っていくサキ達。


その日一日で4888m進み、6388m進んだ。

明日には頂上につける小屋を見つけそこで過ごすことにするサキ達。

翌日、頂上へと向かうとするサキ達だったがサキが高山病で動けそうにない。


「ここからは一人で行ってくるのーー。」

「ごめんなさいです。一緒に行きたかったです。」

「仕方ないの、サキ。」

「サキ仕方ないのーー。行ってくるのーー。」


「ウノーラ行ったの、こう言うと意地悪なっちゃうかもだけど来なくても変わらなかったの。」

「アン、それで3日間どうするです。」

「そんなのここら辺にあるものでも食べているの。」

「それもそうです。」


ウノーラは頂上の8815mにやって来た。


そこに定食屋や泊まれる施設がありそこに桶を買うウノーラ。


山頂には池がありそこにいる魚を桶を買った人は一匹だけもらえる。そのため桶を買い一匹桶で掬い上げ、施設の人に桶の中身を見せて下山していくウノーラ。

泊まっていかないのかいと言われたが早くサキを楽にしてあげたかったウノーラは聞く耳を持たず下山した。


扉をあけるウノーラ。

「ウノーラ帰って来たです。」

「ほんとなの、帰って来たのウノーラ。食べる。」

「もらうのーー。」

そう言って食べ飽きつつあるアンの料理を食べるウノーラ。


「それでウノーラ、目的の物はあったの。」

「そうです、ウノーラ。あったですか。」

「あったのーー。」

ウノーラは桶を見せる。

桶の中には怪しく目が赤く光る魚が一匹だけいた。


「一匹だけなの、ウノーラ。」

「食べたかったです。」

「そういう目的で持ってきてないのーー。」

そうだったです。そうなの。と言った反応で残念がる二人。


「これが三つ目の石なのーー。」

「魚です。」

「魚なの、ウノーラ。」

「!わかってるのーー、でもこの魚が最後の一個なのーー。」

「それなら次はなにをいれるの、ウノーラ。」

「そうです、なに入れるです。」

まだ信じてはなさそうなのーー。

いいのーー、やるのーー。

ウノーラは道すがら取ってきた葉っぱをサキタチニ見せる。

この小屋にはサキ達以外にももう一組いた。その人たちはウノーラを見ていた。


「それでこの葉っぱを砕いて水に入れるのーー。」


すると魚が葉っぱを食べ始めて光だした。


葉っぱをすべて食べた魚は徐々に消えていった。

姿が見えなくなると水は紫色になっていた。


「紫になってるです。」

「不思議、なんで紫になるの。」

「わからないのーー。」


「バイバイです。」

「失礼します。」

「お邪魔しましたなのーー。」

と言って小屋を後にして下山するサキ達。


「おい、あれって。」

「そうだ3宝石の一つだ。」

「王からの命令はあれを取ってくることだろ盗んでこよう。」

「そうだ、盗むんだ。行くぞ。」


サキ達の後ろに距離を置きながらも3宝石を盗るためについていく三人。


サキ達は休憩をしながらある場所へと向かう。


サキ達がやって来たのは占い師キニアのいる場所、その名もキニアの占い館。


そこに入っていくサキ達。サキ達を追っていた3宝石を盗もうとする三人は顔を見合わせ頷き動き出す。


「もう嫌になるの、なんなのふざけないでなの。」

「面倒なのーー。」

二人は迷惑そうに話す。

「なんの話です。ウノーラ、アン。」

サキは二人の言っている意味がわからなかった。

「なんでもないのーー。」

「そうそうなんでもないの、サキ」

二人はサキにその事を伝えなかった。


「どうするです。」

「少し行けばキニアがいるのーー。」

「わかったの。」


キニアは水晶を見ながらよくきましたと言う。

「なにを占う。」

「白青線石の抽出方法が知りたいのーー。それと3石の使用法を教えてほしいのーー。」

それだと二つだけど大丈夫なの、ウノーラ。

「了解。白青線石の水光の抽出と3石の使用法も教える。水光は黄石をマグマに沈めるとランタンになる。水光のランタンに当たって黄石の茶碗で紫水を飲む。

身体中が黒くなって白くなっていく、元に戻ったら生き返ることができる。これで占いは終わり。早く出ていって。」

占い師は払うものは払ってと言って看板を出す。そこにはしっかりと値段がかかれておりウノーラが払い一言言って出ていく。

「ありがとうなのーー。」


「ありがとうございます占い師キニア。」

アンは頭を下げてウノーラの後をついていく。

「ありがとうです。」

サキは占い師の手を掴み感謝を述べた。


「サキ、あなたに一つだけ言いたいことある。これ気まぐれ。奇跡は突然くるものじゃない作るもの。奇跡は努力の成果、諦めるのダメ。」


「ありがとうです、占い師のキニアさん。」

「ただの気まぐれ。出ていって。」

占い師のキニアは垂れくさそうにそういった。

「本当にありがとうです。感謝です。」

サキは感謝を言って外に出る。


そこには山小屋にいた三人組がウノーラ達に絡んでいた。

「こうすれば考えが変わるか。」

それはサキを人質にとること。


「やめるの、その子だけはダメなの。わたしはどうなってもいいからその子を話すの。」

その子は誰かにとって大切なもの、それを殺したらその人にあなた達が復習されるの。そんなのみたくないの。


「なに言ってるのーーアン。」

ウノーラはサキを人質にとった男の腕を切り落とした。


「て、てめえなにしやがる。やってることの意味わかってるのか。」

腕痛くないですか。腕痛くないの。サキとアンの心配をよそにウノーラは逃げるのーー。と言って逃げた。

二人も一緒に逃げる。

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