第141話 シン国とサキを探せ
一方ウノーラ達は海で遊んでいた気づいたら白い椅子に座らせていたサキがどこかへ行ってしまった。
「ウノーラどうするの、サキいなくなったわよ。」
「大丈夫なのーー、サキには発信器が着いてるのーー。だからわかるのーー。」
買っておいてよかったのーー。こんなこともあるかもしれなから買っておいたのーー。
「その道具はどこにあるのウノーラ。
「サキがいた椅子には置いてないはずたから大丈夫なのー。」
「でも近くにあった机に置いてたと思うのウノーラ。」
「そうだったのーー、でもおかしいのーー。机もないのーー、どうしようなのーー。」
ウノーラ、どうするのね。
「サキがどこにいるかわからないわよウノーラ。どうするの。」
「どうしようなのーー。」
嘘でしょ、ウノーラ。なにも考えないの。
「嘘でしょ考えないの。」
「あるのーー。でも発信器がないとわからないのーー。」
「町があったと思うからそこで白い椅子と机を作るのがどこか聞こうウノーラ。」
「それでわかるのーー。」
そうかもしれないって話ウノーラ。
「わからないかもだけどなにも手がかりないよりはましでしょ。」
「そうなのーー。」
町に戻ってきて情報を集めたウノーラとアン。
「シン国にサキがいるみたいね、ウノーラ。」
「そうみたいなのーー。シン国にいるみたいなのーー。」
「それでウノーラ、シン国って場所わかる。」
「うーーんわからないのーー。シン国って言ってもいろいろあるのーー。」
「どういうことね。」
「シン国の一つ目はシン・エット共和国なのーー。それとシンカソク国とシンティコサ賊国と最後にカシン王国があるのーー。」
「四ヶ国ね、それならサキの特徴を聞けばわかるわね。」
「それがなのーー、シンカソク国とカシン王国は入れないのーー。」
ウノーラが話を続けようとするのを遮るアン。
「入れないってどう言うことなの。ウノーラ。」
「シンカソク国は科学知識と技術の流出を防ぐために入国も出国も禁止な鎖国国家なのーー。それとカシン王国は戦争中なのーー。」
シンカソク国の科学や技術見たいのーー。でも入れないし出国もできないから誰かから教えてもらえないのーー。
カシン国は内戦中で行きたくないのーー。
シンカソク国は、科学と技術を自国で一人占めにしてる国ね。
カシン国は内戦中の国なら行きたくない、ウノーラ。
「シンティコサ賊国とシン・エット共和国には行けるのね。」
「行けるのーー。」
「どこから行く、ウノーラ。」
探しだして復活をしないと姉さんに怒られるのーー。
種族の皆全員から怒られるそうなのーー。
「怖いのーー。」
「どうしたのよウノーラ。」
「なにがなのーー。」
「怖いって言ってたよ。」
声に出てたのーー。
「なんでもないのーー。早くサキを探さないとなのーー。」
四か国あるのよね。
「どこを探すのよ。」
「それが問題なのーー、サキを拉致した国はカシン王国かシンティコサ賊国のどちらかだと思うのーー。」
四か国から二か国に狭まったわ。
「どちらかに行きましょうよ。」
本心を言うと二つの国両方とも行きたくないのーー。
「でも問題があって行きたくないのーー。」
「なんでよ。」
「シンティコサ賊国は海賊の島の集まりで列島なのーー。交流は少しはあるからシンカソク国よりは交流はあるのーー。
でもなのーーそのほとんどが奴隷とか危ない薬とかなのーー。それに女はその島に行くと奴隷にされるのーー。」
それは行きたくはないわね。でも......。
「それは問題だけどサキが心配ね。」
「そうなのーー。もう一つがさっきも言ったけど戦争中なのーー。」
シンカソク国とカシン国とシンティコサ賊国とシン・エット共和国の四つの国よね。
ウノーラ、三国はわかったから残りの一つを教えて。
「そうなのね、それであと一国のシン・エット共和国に行けばいいじゃないの。どうなのウノーラ。」
シン・エット共和国は世界なのーー。
「シン・エット共和国は広いのーー。広大過ぎて世界が見れるって言われるぐらい広いのーー。」
そんな広いなら人より動物の方が拉致されると思うのね。
「それならシン・エット共和国は拉致しないわね。」
「そうなのーー。」
「シンカソク国もないわよね。鎖国で出国できないものね。」
「そうなのーー。」
「シンティコサ賊国は可能性あるけどカシン王国に与えるためかもね。」
「なるほどなのーー。カシン王国にサキ居るかもなのーー。」
シンティコサ賊国に聞きに行ったら大変なことになると思うけど行きたいかもなのーー。
「そう思うのウノーラ。カシン国に探しに行こう。」
「アン、その前にシン・エット共和国にいる占い師に会いに行こうなのーー。」
決めた答えが違った二人。
カシン内紛国に行くことに決めたアンとシン・エット共和国に行くことに決めたウノーラ。
「占い師に聞いた方が正確かもねウノーラ。」
「行こうなのーー。」
シン・エット共和国にやって来たウノーラとアン。
二人は湖や砂漠や山や森を越えてやって来た。キニアという占い店にやって来た。
「ここのキニアに行くのね、ウノーラ。」
「そうなのーー、このキニアって占い店に行くのーー。」
「あら、新規のお客さん。そっちのあなたはよくないものがあるわよ。それで今日はどんなことを占ってほしいの。いや待って当てるわ。」
水晶にを少し手を当てた後に水晶を見るキニアの占い師。
「わかったわ。あなた達にはもう一人女の子がいたわね。その娘を探してほしいって依頼ね。」
すごい、なんでわかったの。と占い師に驚くアン。
ウノーラは疑いの目をしている。
「その娘がどこにいるのか教えてほしいのーー。」
「探すのが目的だったのわかったわ。」
また水晶に手を当てた後に水晶を見る。
「わかったけどちょっと意外だわ。」
「なにが意外なのーー。」
「あなた達とシンティコサ賊国の女幹部が知り合いみたいよ。後はその女幹部に聞きな。」
これあげとく。これがあれば通れるから。
そう言われて渡されたのは封筒。
開けてはいけないといわれたため隠して開けないようにする。
二人は占い師に教えてもらった女幹部に遭うために船を走らせる。この船は占い師が手配してくれたものだ。
シンティコサ賊国の一つの島へとやってきたウノーラとアン。
そこでウノーラとアンは縛られて牢に入れられた。
連れてきた船頭が賄賂を渡してアン達を売ったのだ。
それからしばらく時間が経ちウノーラとの知り合いに牢で見かけて会えたためここの長がやってきた。
ここの長は占い師が言っていた通りウノーラの知り合いだった。
「久しぶりじゃのぅ元気にしとったかの。ウノーラ。」
「元気にしてないのーー早くだしてなのーー。」
「あの悪魔と言われたウノーラが命乞いをのぅ、とんだ傑作というものじゃのぅ。ハハハッハ。」
「……。」
アンはウノーラ印象悪いのね。と思い、ここから出してはくれないわねとたかをくくっていた。
「ムラサキ女王様、こいつらで遊んでもいいですかい。」
そのために10人ほどが集まっていた。
「ダメじゃのぅ、あんた死にたいのかのぅ。」
アンとウノーラの二人と遊ぶために集まった人々はムラサキを爪先から髪まで舐めるように見つめた。その目と奥には怒りもあった。
「どうしてだよムラサキ女王。」
「この二人はあんたより強いのじゃ。この二人だけでもこの島の全兵力より強いと言っても言い過ぎじゃないないのじゃ。そのようなもの達と殺し合いの遊びをしたいかのぅ。」
ムラサキ女王が周りを見る。
「それはいやだ。」
そう言ってムラサキ女王の側近以外は自分の仕事へと戻っていった。
「ムラサキ、そんな風に言ってくれてありがたいのーー。」
言い過ぎよ、島の人たち全員には勝てないのよ。何百人いるかしらないからね。
「それでなにしにここに来たのじゃ。」
「この娘を見なかったなのーー。」
占いが本当か気になるのーー。
「この似顔絵の人を探しに来たのかのぅ。」
「そうなのーー。」
サキってわかったか心配なのーー。
「この娘ならカシン王国に嫁として連れていかれたのじゃ。」
「「・・・」」
ウノーラとアンは理解できない言葉を飲み込むのに時間がかかり沈黙が流れる。
「え!冗談よね。」
「変なのーー。」
「そんなに意外かのぅ。」
「超絶美人でもないのーー、才女でもないのーー。」
「そうじゃのう。わからないのぅ。」
「ムラサキ女王、あなた何を知っているのよ。」
突然のアンの発言にウノーラは驚いたが質問の答えも気になったためムラサキを見る。
「サキはかわいくて子供っぽいのじゃ。」
「それで嫁にしたっていうの、信じられないわよ。」
「そうなのーー信じられないのーー。」
子供みたいでかわいいからってだけで嫁にするなんて信じられないのーー。
「星占いでもバレたのじゃ、ウノーラ。」
「バレたってどういう意味なの、ウノーラ。」
「意味はなのーー。」
サキが来たことがバレたって意味なのーー。
「この世界に変わり者が来たってことがバレたのじゃ。」
「つまりどういうこと、ウノーラ。」
希望が訪れたってことなのーー。あの国は紛争中なのーー。
その紛争に勝利して統一者になるってことなのーー。
「サキが来たことがバレたのーー。それは夢が来たって意味なのーー。」
「それってサキが希望ってことよね、ウノーラ。」
「そうなのーー。サキが統率者って意味なのーー。」
「それじゃ、来てもらうの。一緒に来るのじゃ。」
そういうとムラサキは牢を開けてウノーラとアンを連れて行く。




