第18話 ロダランぺラトル荘興国 到着
いやーーとかギャーーと言っているのをしりめにサキ様とアキリンは眠っていたのね。
地面に触れるギリギリの所で植物に丸い巨大な口が開いた。
「いやーー!」「ギャーー!」「いやーー!」
パクン・・・シュドンっとシュパンッっと音をたてていた植物の触手のようなものがゾイフィオ帝国の国旗が描かれた飛行機に攻撃しているのだった。
「いやーー!」「ギャーー!」「いやーー!」
ゴンッ
「「「うわぁ!」」」
『ピコリン!着きました。』
「疲れた休ませて。」
「なんでサキ様とアキリンちゃんはまだ、寝てるのよ。」
『外で待ってるかたがいますから、出てあげてください。』
「そうね、ハッチ開けてね。」
『はい、開けます』
プシューー
『開けました。』
「サキちゃんとアキリンちゃんを連れてがないとね。」
「来ましたか。全員牢へ連れていけ!」
「まあね、そうなるよね。」
「案内人はだれなの。」
「私だ!」
「えっ!あなたが案内人。」
「男じゃないの。」
「男は殺されたよ。」
「全員あいつらに。」
「いや、殺されたのはここのあの植物だよ。」
「・・・」
疑うような目で殺されたと言った人物を疑うように見る。
「疑問に思うのも無理はないよ。」
「だってここは男が女になるところだから。」
「・・・」
よりわけがわからない。
男がいないのはあの大きい口を開けた植物のせいって。なんなのそれ、なんで男が女になるの。なんで女は男にならないのかも気になる。
「・・・、なんでね。」
「ここから出ても女のままなのですか。」
「それがよ、おもしろいことに男に戻ってんだよ。」
面白いことにって、ほっとはしたけど。
「あの、ナタレ様。ルディエルはどうったのね。」
「ルディならまだルビアの中ね。」
「そうなのね。ルビアどこに持っていったのね。」
「ルビアなら、倉庫があるからそこにおいた方がいいって言ってたよ。」
「倉庫になのね。」
じとっと目で見ている、なにか言いたいことがあるのかな。
「語尾どうなってるんだ。」
「ねとかのねって言ってるだけだよ。」
「そうなんだけどなんか気になってな。直せないか。」
「そうねぇ、どうすれば直るかしらね。」
「前に一回普通に言ってたときなかった。ほら、えっと、あっ!無理だと思うよ。」
なにに気づいたのだろうと思った。ナタレちゃんはそれがなんだかわかってるのか怒ったような目をしているナタレちゃんが怒ったように見えたことは一度もなかったからアサナがなにに気づいたのか聞きたいけどそれを言わなかったのはナタレちゃんの目つきと関係あるだろうからやめておこうと思った。
「無理か。まあそうだよな。」
「あのまだつかないのね。」
「すまん。牢まで連れていく、なんて今までなかったから道がよくわからくて。」
「そうなの、なぜ牢に連れていかれるの。」
「アキリン様がいるって聞いたからきたけど、アキリン様は。」
「えっ! なに~~いってんのよ~~ここにいるじゃな~~い。」
サキ様に体を預けている人がアキリンだとは思わなかったみたいね。
「……ア…キ………リン…様、ですか。」
「そう~~だよ~~、アキリンですよ~~。」
「アキリンさん疲れるので離れてくれませんかあと嫌みのようですから。」
なんでそんなに胸でかいの、しかもなんでこんなにくっついてくるの、意味わかんないわ。アキリンさん。
「な~~に~~もう~~可愛いんだから~~サキちゃんは~~ほ~~んとう~~可愛いわ~~サキちゃん。」
「えっと、アキリン様。」
っと確証がほしいようで聞いてきた。
「そうです。この方がアキリンさんです。」
今すぐ離れてください。と本当に嫌そうな顔してるのね。
「こんにちは!」
「「「「こんにちは!」」」」
「こんに~~ちは~~」
「アキリン様、あのアキリン様はここからこの二人に案内させてもらいますので。」
「えっ!」「は!」
「「なんでアキリン様を俺らが案内しないと行けないんですか!」」
「え~~!サキちゃんと~~離れたくないから~~嫌~~!」
「離れてほしい。」
アキリンさんを案内してっと言われた二人はアキリンさんが言った言葉を聞くとキラキラしてたけどサキ様が言った言葉を聞くとそこだけ雨が降ったのっと思うほどじめじめしていた。
「だ~~か~~ら~~このままよろしく~~。サキちゃん。」
「はぁ、このままでも良いですけど離れてください。」
「え~~!サキちゃんが~~言うなら~~仕方ないね~~。」
そう言うとアキリンさんは離れてくれた
「いや、このままだと牢に行きますが。」
「・・・、それが~~どうしたの~~。」
「アキリンさんいいの、牢に入るんだよ。」
「なに~~言ってるの~~、サキちゃん~~。」
「いいみたいですよ。」
「そうだな。」
アキリン様だよなでもどこか雰囲気が違うんだよなっと思っているのが顔と態度でわかるほどのであった。
あれ。
「まだ着かないの。」
「あと少しだから。」
「ここだと思うんだけど……。」
「・・・」
「言っていいかな。」
「いいよ~~。」
「ここ食堂なんですけどーー!」
「そうだな。食堂だな。」
「なんでここにきたのね。」
「飯の時間になるとここ通れないからな。」
「食堂を通る。なんで。」
「ここ通って少しだから。」
「そこじゃないから。」
「じゃあなんだ。」
「なんで食堂通らないと行けないのかを聞いてるの。」
「食堂通るのはあそこにタタって書いてあるだろ。」
「タタってかいてあるね。」
「あそこを進むと牢だから。」
はぁ、とため息ついて疲れたと言いたそうなサキちゃんである。
「牢に行く道にわざわざ食堂があるのはどうかと思うのね。」
「それは食堂を作ったあとに牢を作ったら牢に行くのに食堂を通る道もあったてわけ。」
「え~~!そうだったけ~~。たしかさ~~私が~~食堂をまっすぐ行くのがいいんじゃない~~て言ったから~~じゃなかった~~。」
「はい、アキリン様が言ったからです。」
「ねぇ、アキリンさん。飽きられてるよ。いいの。」
「いいの~~いいの~~。」
「なら良いですけど。」
「ねぇ~~、ちょっと聞きたいんだけど~~聞いて良~~い。」
「なんで~~牢に連れていくの~~。」
「それは・・・。」
アキリン様と話したくないからと心の中で呟いた。
「それはなんなの。」
「それは………その………」
アキリンさんをチラチラ見る案内人の人。
「それは……なにね。」
「それはどうなのね。」
「それで~~な~~に~~。」
「それでなんでなの。」
案内人の次の言葉を聞きたくて聞きたくてうずうずしていた。
「それはあなたたちがなんかを倒す英雄になるみたいだから。」
「・・・」
なにそれなんかってなに。
「!、倒すまでは見てないけどなにか来るのだったら見た。でも倒せるかって聞かれたら無理だよ。」
「そうか。無理か。」
「うん。無理。」
シーンと沈黙がなぜかはしる。
「牢に入るのはもうひとつある。それはあのロバンだ。」
「禁止ってことね。」
「いいや、上がどうなってるかは知ってるか。」
「街があるのに人がいないことだけは知ってる。」
「誰もいないのはここに避難してるからだ。」
「避難。」
「そうだ、避難だ。それがロバンがあるソリタゴ聖王国が大湿原になったのは知ってるか。」
「知ってる。ソリタゴ聖王国はヘドロの湿原に変わってた。」
「湿原は湿原でもヘドロの湿原!そんな湿原あるのか。いや、今はそこじゃないな。ホントにあるのか。」
「もういきたくないね。」
代表してナタレが言った。
それ以外のヘドロの湿原に変わったソリタゴ聖王国を見た全員は激しく頷いた。
「ソリタゴ聖王国のロバンがいきなり暴走を始めたから使者を送った。帰ってきた者の話によると街が所々なにもない湿原に変わってたそうだ。」
「それでなんで牢に入るのね。」
「ロバンを暴走させたのがお前らである可能性と情報を聞き出すためだ。」
「そうなのね。」
「そうだ。」
会話が終わり、牢にも着いた。こいつらといなくてすむ。よっし。
「ねぇ、ナタレちゃん。言ってもいい。」
「顔に出てるね。」
「言いたかったのに。」
「なら気かないで言えばいいね。」
「だって、だって、ナタレちゃんが近くにいるから気になるんだもん。」
「なにがね。」
「あの人男だよね。女性に見えるっていうかボーイシュなサッカーか女子ソフトボールの選手って言われても全く染色ないと思うみんなは思わない。」
「そうね。何かしらの運動競技やってそうな顔ね。」
「・・・、入って。」
「牢屋に。」
「そうだ。」
「入りたくない。」
「そうか。……これでいいだろ。」
実力行使である押して牢屋にいれる案内人。
「おやすみ~~。ふぁーあ。」
「よく寝ようと思えますね。アキリンさん。」
と言ったけどね。見て瞬時にわかったのね。アキリンさんはサキちゃんの膝枕で寝ようとしていた。それならね、寝ようと思うね。うんうん。
「ナタレちゃん。ひとりで頷いてるなら理由がわかったよね。少しの間で理由がわかるなら言わないようにしようよ。」
「そうね、ごめんね。サキちゃん。」
「うん。謝ってくれるのは嬉しいよ。ならアキリンさんを何とかして。お願い。」
「サキ~~ちゃ~~ん、可愛い~~!」
キャー!って黄色い声をあげるアキリンさん。ちょっと異常。
サキ様の肩に手を置い頑張ってね。と言うアサナとナタレの二人。
助けようって思わないんじゃなくて思っても助けられないのはわかるけど………!…助けられない。ない!はぁ、なんで気づくの遅いけどアサナとナタレちゃんの二人、どうすればいいかの対処法知ってたってことは助けようと思えば助けられるよね。なんで助けないの。ムカついてきた!
「あーーー!あああーーー!あああぁ!」