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世界は一度終わっている  作者: 小松ちゃん
第二章世界樹 8節侵略者
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第126話 ウノーラとローザ


北に行きロダラン荘興国に戻ってきたローザ。

その理由はアスモワトを倒した直後に遡る。


どうしたものだわ。

丸太の家に入るローザ。


「すみません、やり過ぎてしまって村を壊してしまいましたわ。」


「な、なんてことをしてくれた。」

「ありがとうありがとう。」

ローザを感謝してくれる人が三割、今後が不安な人が二割。ローザに激怒したり睨む人も三割。

そして無邪気に遊んだり寝ているのが二割。


これだけの人々を守りきったわ。

これで少しは許してほしいわ、イレン。


アサナも大変なことしてるわ。


「憎き仇の三人を討ち滅ぼしてくださり感謝します。」

村長らしき人物に言われて罰が悪そうな顔をするローザ。


そして二人を逃がしたことを正直に話す。


その結果、さっきまで感謝していた人達も一斉に怒りを露にしたためローザは他の二人を倒すために足を進めた。


・・・


ここにいたわ。

「やっと見つけたわ。」

「なぜここがわかった。」

不思議そうにローザを見つめる二人。

「簡単だわ、君に葉っぱをポケットに入れていたわ。」

そう言うとバエルザトのスーツのポケットから葉っぱが自分からローザの元にやってきた。

自分の元にやってきた葉っぱを手に握るローザ。

「これで方法は理解してもらえたと思うわ。」


「アスモワトをあなたが殺したというのか。」

「その通りだわ。」

そう言うとローザはアスモワトの死体を投げ置いた。


フォルトトがアスモワトに寄り添うも死んでいることがわかったらしい。


蟻の姿へと変わっていく。蟻人になったフォルトト。


そんなフォルトトの前にバエルザトが立ちふさがった。


「お嬢様、ここは任せてください。お嬢様はお逃げください。」


「君、無茶を言うわ。彼にそれはできないわ。」

「そうか、バエル。ごめんなさい。」

「逃げれるなんて意外だわ。」

あのこはアスモワトを残していったからできないと思ったけどそうでもないのかもしれないわ。


でもここに来た意味がなくなるわ。


丸太の家に入った後、外の惨状を見て怒られたわ。

自分達に危害を加えていた人物達を殺したからいいって納得されたわ。でもだわ、本当のことをテンギネトラが言ったから残りの二人に復讐を仇を取るように言われたから来たわ。


それで逃がしたら元もこもないわ。


「君は早く殺してあのこを殺しに行くわ。」

「や、やれるものならやってみろ。」

当たり前だわ。


ローザはバエルザトに向かって葉っぱを20枚放つ。

10枚ずつバエルザトの体に間接に送るローザ。

当たったように見えて上手に避けるバエルザト。


ローザは当たる前に避けるバエルザトにイラついていたため、扇子で殴りに行く。


扇子でバエルザトの右に叩きにいくが当たらず、葉っぱを20枚四方八方に与える。


バエルザトは避けることが出来ず葉っぱ全てに当たり死んだ。


ローザはフォルトトを追いかけに向かう。


しかし、今回は何も細工をしていないため闇雲に探すローザ。


ロダラン荘興国から少し北に進んだ場所。

そこは光輝くウノーラとレインとソクキナレの三人が戦うタスキセレア海国がある場所。


光が飛ぶ場所へとやって来たフォルトトは目の前の二人に絶句した。


二人の剣技と気迫に飲み込まれてしまい、呆然と立ち尽くしていたフォルトトだったがすぐに我に帰りさらに北へと歩を進める。

光輝きその光を見るフォルトト、見た瞬間ゴンという何かの当たるものすごい音と共にレインがフォルトトにある木に打ち付けた。

すぐさまウノーラが斬りかかり、レインはそれを受け止めた。

キーンと金属音が辺りを包み込む。

そのまま戻っていくウノーラ達。


そこへ強い気配を感じたのと光を見てローザがウノーラ達がいる場所へとやってきた。


立ち尽くすフォルトトの口を抑えて体を自分の方に向けさせるローザ。

「見つけましたわ、お嬢様。」

期待に満ちた顔で振り返ったフォルトトだったがそこにいたのがローザであったため叫び声をあべる。

「ん、んんーー!」

フォルトトの叫び声はなにを言っているかわかららずじまいたち。

フォルトトに静かにと人差し指を口元に置いて話すローザ。

「静かにしなさいだわ。」


フォルトトは静かになりはしたがローザを睨みつける目は変わらなかった。


反抗的だわ、君達の愚行がそうさせたのに反抗的だわ。

そう思いながらフォルトトを掴んでいるとウノーラ達が戦う手を止めた。


「誰か来たね。」

「来てたーー来てたーー。」

「そうね。隠れてるなら出てきなさいね。」


フォルトトを離してウノーラ達の元へと向かうローザ。


「二人が元気そうでよかったわ。」

ローザの登場に驚く二人。


「ローザさん。」

「ローザタン、ローザタン。久しぶりーー、元気してたーー。」

剣を片手にローザの元へ近づいてくるウノーラ。

剣をもって迫ってくるウノーラに怖いわと思うローザ。

「元気にしてませんわ。」

「そんなーー。」

「はい、色々ありまして死んでいましたわ。」

「そうなのーー。ローザタン。」

「ローザさん、生き返って早々で悪いのだけど手伝ってね。」

「ウノーラとやるのはキツいわ、レイン。一人で遊んであげてだわ。」

ウノーラと一戦交えることはいいですわ。

しかし、レインとウノーラの二人が戦い合う姿を観戦したいわ。


「そんなこと言わずに手伝ってくださいね。」

「レイン様の言う通りだ。」

ビックリして飛び上がったローザ。

「ビックリしたわ。えっと誰ですわ。」

「ソクキナレね。」

驚きはしたが冷静に名前を言うレイン。

キラキラと輝いた瞳でソクキナレを抱きつきに来たウノーラ。

「ソクキナレだーー。やっと出てきたーー。」


「ソクキナレわかったわ。」

「よろしく頼むから手伝ってくださいローザさん。」

そう言ってくの字に体を曲げるソクキナレ。

それを見てまた驚くローザ。


「それでどれぐらいウノーラと戦っていたか聞きたいわ。」


「一時間は戦っているね。」

「一時間ウノーラとやりやっていたのはすごいわ。」

でももう一時間経過した二時間経ったらレインに勝ち目はないわ。


ウノーラは一人に対して合計で二時間もあれば負けることはないって自負してるわ。


そのためより三人の対戦を見たいと思うローザ。


「ローザ、一緒に戦ってくださいね。」

「ローザさん、一緒にお願いします。」

「わかったわ、レインと一緒に戦うわ。」


「やったーー!ローザとレインと戦えるーー。」

ジャンプしてはしゃぐウノーラ。


ウノーラに向かって葉っぱを飛ばすローザ。

「行くわ。」

ウノーラを葉っぱで光を遮り完全に閉じ込めたローザ。


そこにレインが突っ込んで行く。

レインが斬り込んだ刹那閉じ込めていた葉っぱが弾け飛んだ。


レインは葉っぱを切って対処しながらウノーラが自分へと矛先を向けるのを待っていた。


しかし、ウノーラは一直線にローザの元に向かいローザに一撃を加えた。その間にソクキナレが光線を放ったが余裕でかわされた。


光を見てやって来たベビロトが巨大になってやってきた。


「ふざけるなーー!」

その巨腕を地面に叩きつける。

すると地面は割れながら盛り上がりローザ達に襲いかかる。


隠れていたフォルトトは顔を出してベビロトを応援する。

「ベビロト、カッコいい。そいつら全員殺せ。」

フォルトトが連れてきたと疑うウノーラ。

「あいつがこいつを連れてきたのかなーー。」

ウノーラの考えを否定するローザ。

「あのこはないわ、そういうのを使っていた風に見えなかったわ。」


「あれはほっとくね。」

フォルトトなど見向きもせずベビロトを見るローザ。

「あのこより今はデカイ方の対処が先だわ。」

じっとフォルトトを見続けるウノーラ。

それよりローザを見てローザが言うベビロトを見る。

「そうなのーー。」

「そうね。」

三人が話している間ソクキナレはフォルトトの元へやって来ていた。しかし、レインのほっとくと言う言葉と共にどこかへ消えたソクキナレ。


三人の話を聞き地団駄を踏むベビロト。

「無視するなーー!」


地団駄を踏むベビロトを睨みつけるウノーラ。

「お前うるさいーー!」

「そうだわ、うるさいわ。」

「倒すね。」

「倒すわ。」

「殺してやるーー!」


三人はそう言うとベビロトに一斉に右足に向けて向かって行く。


ウノーラは太ももを刀で斬り込み、レインは膝下を炎を包んだ剣で斬り込み、ローザは踝を扇子を広げ横に切りつける。

膝下から切り取られたためウノーラ達に殴りつけるベビロト。しかし、ウノーラに腕をまるごと斬り取られる。


そしてローザが放った突風もと共にやって来た葉っぱとローザの一撃に倒れるベビロト。


追撃を食らわせようとするウノーラ。

「覚悟することーー。」

ウノーラは笑みを浮かべた。

「止めてください。」

フォルトトがベビロトに抱きつき叫んだ。

腕を組みやる気をなくしたウノーラ。

「邪魔しないでどきーー。」

フォルトトはやって来た自分に驚き、自分のした行動に涙が出そうなほど後悔していた。

「お願いします。」


フォルトトに冷めた目を向けるウノーラ。


「こいつは殺すのがいいね。」

「本当ですか、レイン様。」

「そうね。」


「待ってほしいわ。この娘は私が倒すわ。」


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