第17話 突然の襲撃
「ソリタゴ聖王国が貴族の思い通りなのはわかったのね。なら、なんで・・・。」
「スラムにいる全員を殺さないって言いたいの。」
「変なこと言わないでなのね。サキ様。」
「そうよね、なんでスラム街なんて不便の象徴があるのね。」
「それは、その象徴が貴族たちにとっては滑降の狩り場で、雇うのにももってこいだからよ。」
「そういうことね。」
「なら、なんでソリタゴ聖王国は帝国にまでいかなかったの。」
「「「えっ!」」」
「あのどういうことですのね。サキ様。」
「そうよ、なんで、こんな便利な人形があるのに帝国と呼ばれてないのよ。」
「それはね、聖王国と呼ばれるからね。」
「聖王国って呼ばれるのが帝国までいかなかったってどういうことなのね。ナタレ様。」
「聖王国はアキリン神と呼ばれるね、少し変わった神から授かった力がミーレフォリウムね。奇跡と呼ばれる傷を治す力ね。アキリン神が一人の親族だけなのはうざいって言うかね、こいつうざいって言ってね、そのせいで帝国にはなれなかったわけなんだよね。」
「なんかかわいそうなのね。」
「普通なんだけどね。だってね、その王って言うのがハーレム作りたいから国中の女をあつめてこいって言うような人だったらしいからね。」
「いやだ、そんな王様。」
「そうね、いやだからね、聖人か聖女が王になるよう言ったのね。だからね、聖王国って言われる王国で帝国にはなれなかったと言うわけね。」
「でも、今は貴族が牛耳ってるはいいの。」
「そうね、国の王まで行ったらね、満足なのよね。他国に戦争しようまでは考えてないのよね。」
まぁね、そうよね。他国に比べれば確かにね、科学力はすごいと思うね。でもね、他国と戦争するって考えると話は違って戦力にはならないのよね。あの人形ね。
「ああ、聖人と聖女の力は回復させるためそれを踏まえて攻撃側が強ければ絶対に負けないだろうけど、軍隊が弱いってとこか。」
「そうよ、サキ様。軍隊が強ければ永遠に攻撃できる部隊って言えるかも知れないけど、普通より弱いから聖人や聖女がいるせいで甘えてるから。」
「回復すれば攻撃の手はとまらいから大丈夫って思って甘えてるってこと。」
「そうよ。サキ様。」
「そうね、軍事力が低いから帝国と呼ばれるほどのね、大国にはならなかったのね。でもね、聖王国は回復できる力を使ってね、軍事力を高めて交渉すればね、大帝国って呼ばれるには十分になったかもしれないけどね、……アキリン神は帝国って言葉が嫌いだからね、それが一番帝国って言われなかった理由かもね。」
「へぇ~~、そうなんだ~~。」
「・・・」
「なんでアキリンちゃんがいるの。」
「それよりね~~、ナタレちゃ~~ん。あの大荷物はなんなの~~。」
「あれは装備品ですね。」
「ふぇ~~、なんの話してたの~~。ナ~~タ~~レ~~ちゃ~~ん。」
「酔ってるのね、アキリンちゃん。」
「そ~~お~~、酔ってる~~、脂で~~。」
「肉食べたのはねアキリンちゃん、だったのですね。ル……パラレちゃん。水持ってきてくれる。」
「あっ、はい。」
「はい、持ってきましたのね。」
「ありがとうね。パラレちゃん。」
「はい、アキリンちゃん。水ね。」
「ありが~~十人で~~ありがとう~~。」
「水飲んでくださいね。」
「は~~い、ははいでも~~ハイ~~のはい~~。」
「吹っ飛んでるね、どうするね、アサナちゃん。」
「どうするってナタレちゃんがどうにかしてくださいよ。」
「いやだね。」
「アキリンさん、こちらお供い物です。」
「供え物か~~ありがとう~~の~~こんな可愛い~~子に~~もらえる~~なんて~~いい~~気分~~。」
ゴクゴクゴクン
「・・・」
アキリンさん、水をお供い物だと思って飲んで寝てる、いいな。
「アキリンさん、寝たよ。アサナ。」
「ありがとう、サ……キ……サ……マ……………って、なんで添い寝してるんですか。」
「ムニャムニャ、いいじゃないにゃ。」
「なんで語尾ににゃって言ったの。」
「いい夢見てるからだと思うね。」
「アキリンちゃんに何があったか聞きたいけどね、無理ね。」
「無理ね。こんな可愛い寝顔見て起こそうとはなかなか思わないだろうね。」
可愛いと呟くアサナ。
「アサナ様、もダメみたいなにね。」
可愛いと心の中で呟いた。
この二人は可愛いものにはまったく目がないのはどうにかしてほしいね。
「・・・」
「!!!……あのね、なんでアキリン様は・・・あのね、ナタレ様。まだ飛行機飛んでますよね。なのになんでアキリン様乗れたのね。それと、いつになったら飛行機降りるの。」
「えーとね、………カルディオス王国とソリタゴ聖王国、ロダランぺラトル荘興国とタスキセレア海国、リリウム大聖国の5か国でね7ヶ所行くね。でもね、あとソリタゴ聖王国とロダランぺラトル荘興国にある品があればね、カバンが光ると思うね。」
「ソリタゴ聖王国は無理なのね、ロダランぺラトル荘興国に行くってことなのね。」
「そうね。ソリタゴ聖王国はあんなだからね、ロダランぺラトル荘興国に行ってね、………行ってね………。」
「リリス様に会う。」
「その名前を言わないでよねーー!」
「ナタレ様・・・。」
口を塞がれてしゃべれないのね。助けてなのねアサナ様。
「ナタレちゃん、それだとパラレが死んじゃう。」
「えっ!…あ!ごめんね、パラレ。」
「はぁはぁはぁはぁ、大丈夫…はぁ…なのね。」
「いつロダランぺラトル荘興国に着くのね。」
「あとね、…三時間くらいね。」
「飛行機で三時間って嘘だと思うのね。」
「うん、嘘、あと3分で着くと思うよ。」
「嫌ね~~会いたくないね~~、いやいやいやいやいやね。」
「ナタレちゃん、いやいや期になったの。」
「そう。サキ様起きましたか。寝ないで……アキリン様はどうしました。」
「寝てる。」
「そうもう着くから寝ないでくださいよ。」
「ねぇ、アサナ。なんで床で夢見てたのに椅子に座ってたの。」
「二人とも床で寝てると危ないですから。移動しました。ダメでしたか。」
「ふ~ん、そうなんだ。アサナがアキリンさん踏んだから場所変えたんだと思ったけど………図星……アサナ。」
アサナはそっぽを向いた図星なんだろうな。
「ナタレ様、……………なんでもないのね。」
「なでなで~~なでなで~~。おやすみ~~。」
「ちょっ!アキリンちゃん!手当たってるから………寝ないでよね。」
「眠い~~。寝る。おやすみ~~。」
「サキ様は寝ないでください。」
ボコッ
「痛っ、・・・。」
「寝ちゃったのね。なんで痛いのに寝れるのか不思議なのね。」
椅子に座って寝てるサキを見てパラレが言った。
「アサナちゃん。サキちゃんはいいからねアキリンちゃんをねなんとかしてほしいね。」
「いや、今までいやいやうるさかった子にはそういうのでこりてくれないとだから。」
「わかったね。自分でなんとか・・・・・・起こしても大変なのに・・・ってね、起こしたらね、怒られるにきまってるからね起こさないんだよね。」
「そうよ、悪い。」
「悪いね。パラレ!アサナに攻撃!」
「なんでなのね。」
「うん。それ~。」
とサキ様がアサナ様の頬を引っ張ってるのね。
「サキ様が代わりにやってくれてるのね。」
「そうね、サキちゃんがなにかしてるならいいね。」
「サキ様寝たんだじゃないんですか。」
「寝ようと思ったけど、アサナが変なこと言うから寝れなかった。」
「なにを言ったのね。」
「アキリンさんがヤバイ人かもって。」
「なにね。絶対に違うからね。」
「アキリンちゃんが・・・ないね。アキリンちゃん椅子に寝かしておくね。」
「うん、そうだよ。アサナが言ったのはクラノスは今なに考えてるんだろうだから。」
「そうね、クラノスどこで落ちたんだろうね。」
「クラノスのことだから自分で落ちたんだと思う。」
「なんでなのね、サキ様。」
「簡単だよ、一人になりたかったんだよ。」
「一人にって。」
ドンッドドドドンッ
『そこの飛行機着陸しなさい。』
「パラレ、着陸。」
「あっ!はい!」
パラレがコックピットで着陸体制に入れるように動かしている。
「ナタレちゃん。これってまさか。」
「そうだと思うね。まさかまだ、機能してたとは思わなかったね。」
「・・・」
「どうかしましたサキ様。」
「おかしい。」
「なんでサキちゃん。」
「なんで今きたの。だって、一回降りたときに会えばよかったのになんで今なの。」
「そう言われるとそうですね。」
ピューー
「ちょっと、誰ですかハッチを開けたのは!今すぐ閉めてください!」
ドドッドドッドッ
「・・・!、今閉める。」
ドッドッドンッ
「なんの音なのね。」
「大丈夫!アサナ!」
「大丈夫。ミサイルだった。しかも人が自ら打ってた。」
「えっ!それってね。」
「好戦的で、下地が黒で四角い枠が真ん中にあって下から順に緑、赤、白で下に向かって剣が刺さった国旗だから。・・・。」
「「ゾイフィオ帝国。」」
「えっ!あそこはもうなくなったって聞いた。」
「国はなくなったね。でもまだね、その一族は生きてるから。」
「どうする。」
「降りて逃げるよ。」
「今から言うのを送ってねパラレ。」
「はい!」
「アキリンを連れてきた、救助してお願いね。って送ってねパラレ。」
「はい、アキリンを連れてきた、救助してお願いね。アキリンを連れてきた、救助してお願いね。っとこれでいいのね。」
パラレはモールス信号で送った。
「大丈夫だと思うね。」
「返事が来ました。今助けるそうです。」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴッシュパンッ
シュパンッシュパンッシュパンッ
「シュパンッシュパンッって何してるのね。」
「ここどこ。」
「ロダランぺラトル荘興国。」
「もう着いてたんだ。荘興国。」
シュパンッ
バギバギピキピキ
「ヤバイのね、このままだとつぶれるのね。」
「ルビアちゃん、お願い下に向かって。」
ペチペチと顔を叩くロープ。
「痛いからね、やめてお願い。」
ロープが全員を縛り始めた。
少したって、全員縛ると機首を下に向けて落ちていった。




