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世界は一度終わっている  作者: 小松ちゃん
 第一章サキ様 2節 三か国の変化
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第16話 ナタレの大荷物


「ねぇ、ルディエル。」

「なんですか、サキ様。」

「違う王国に行ってない。」

「ここは………帝国です。サキ様。」



「ナタレちゃん。ここどこ。」

「ルディのお陰でナスターク帝国に来れたね。」

「ナスターク帝国って。」

「なんで寝てないのね。サキちゃん。」


「聖王国に足を踏み入れたくないから。」

「ソリタゴ聖王国にね。」

「もう行きたくない。」


「ん!、そういえばなんだけどナタレちゃん。」

「なにね。サキちゃん。」

「ソリタゴ聖王国に行きたかったのってナタレちゃんじゃなかった。」


「そうね。………でも、ソリタゴ聖王国にあるツギル洞窟にあるあの白い空間に行って・・・会いたかったね。」

「誰に。」

「誰でもいいと思うよ。サキ様。」


「きになったから聞いただけじゃん。」

「ほんとにそうでした。サキ様。」


「サキちゃん。教えないからね。」

「教えて欲しかったな、積み荷もきになるから。」


「積み荷。」


「積み荷、積み荷。」

「ああね、あれね。積み荷ってあれのことね。あれね、神器が入ってるらしいね。」


「らしいってナタレちゃんの積み荷じゃないの。」

「そうだけどね、全部集まらないと大変なこと………疲れるからね、中に何が入ってるか確認してないんだよね。」


「なんで確認してないのに全部集めてないって………なんで疲れるの。」

「全部集めるとね、あの積み荷の箱が緑色に光るから全部集めたことがわかるんだよね。」

「そうなんだ、なんで光るって知ってるの。」


「一回どれくらいあるんだろうと思ってね、開いてみたんだよね。そしたらね、そしたらね、なんとね、白い壁紙にオレンジ色に光るひっっろい空間に出てね。それでね、それでね、そこにはね、池があったんだよね。」


「なんで広い空間に出たの。」

「えーーとね、宝探しってあるよね。」

「宝探しって、広い空間でなんの手がかりなしにっって……むりじゃん。」

「そうね。だからね、すっっごく疲れてね、すっっごく大変なんだよね。」


「でもね、空間に出たときにね、コインが落ちてたから拾ったんだよね。ひっっろい空間を探してる途中で仙人みたいな老人が出てきたんだよね。その老人に地図をもらえたんだよね。その地図を頼りに探してたらね、緑に光る武器とか防具を見つけてそれを数えたって訳ね。」


本当に大変だったのかなと聞き直したいけど、大変だったんだろうな~。


「なんか言いたいことあるよね、サキちゃん。」

「疲れた。だけかな。」

「疲れたね。」

「ねぇ、ナタレちゃん。ソリタゴ聖王国のツギル洞窟ってどこにあるの。」

「あの湿原を8キロメートルぐらい行ったところにあるって地図に書いてあると思うけどね。」


「・・・。地図……。」

「そうね。地図ね。地図は誰が書いたかは読めないけどどんなものがあるかは誰かが解説みたいな本を書いてくれてたからわかるんだよね。」


なにそれ、絶対にラプオビから持ってきたんだろうけどどうなのそれ。………!


「ねぇ、ナタレちゃん。」


「コインはなんなの。」

「コインは最初に手に入れたものだから、ずっと一緒にいてくれるの。」



「ねぇ、ナタレちゃん。全部で何ヵ所行くの。」

「えっっとね。………………えっとね、7ヶ所ぐらいだったけどね、3ヶ所になってね、今は2か所になったんだよね。すごいよね。2ヶ所だからね、すぎね。」

「すごすぎを短くしてもすごいって言うのと同じだからあんまり使わない方が良いと思うよ。ナタレちゃん。」

「人それぞれで良いと思うけどね。」

だいたいアサナちゃんはいつもの清楚さはどこに行っちゃったのね。と心のなかで呟いた。


「ナタレちゃん。本当にあと2ヵ所なの。あと3ヶ所だったりしない。」


「しないよ。」

「3ヶ所なわけないね。」

5ヶ所ならありえるけどね。


「どこ行くのか知りたいのですが、ナタレ様。」

「ルディ一つ聞きたいんだけどね。いい、それともダメどっちか教えてね。」


「いいですが、質問はなんですか。」

「ルディ、あなたはサカイル、ルディ、どっち。」

「ルディエルです。ナタレ様。」


「そう、なら……なんで違う場所に着陸して、ルビアがああなったのか教えてね。ルディ。」


「・・・」


「それは……その………。」


「クラノスを落としたのが誰だかは知ってるからクラノスのことは聞かないけどね、なんでここ帝国に来たのかは教えてね。」


「ここに来たのは……」

バンッ


「なんの音ね。」

「なんの音。」

「「・・・」」


「嘘でしょ、なんでルディエルの髪が爆発するのよ。おかしいでしょ。」

「そうね、なんでルディの髪が爆発するのね。変ね。」


カチカチパチパチパチパチ


ゴクンと唾を飲んだ。なにが起きるのかがわからないのが怖くて。


ピカーーーン


・・・・・・


目を見開いた。

「私は……あん……だい…ばくの………ザガギル………バング…ズ……ル…ダイ……ザ…でず。………あ……な……た…たたちを………ピカピカ……私は…案内………役の……ザギ……エ…ル………マナ……グズ……がなた…だち………ベルバム……ゴウ…ゴグ…を………ボロボズダベニ作られました。」


「・・・」


「冗談はもういいよ。ルディエル。」


「は……い………わ…か…り…ま……じ……た。アサナ……ザマ。」

「少し静かにしてて。ルディエル。」

「は……い。───。」

「ツーーツーーツーー・・・・・・」


「なんでこれがあるのね、アサナちゃん。」


「えーーーーーと………これは、……その…………あれよあれ、……えーーーと、その、奇跡の子を拐ったときにもらった。」

「うそよね。そんなの持ってなかったよね。」

「そうよ、持ってなかった。ナタレちゃんと会う前に隠しておいたから。」


「どこに隠してたのね。」


「教会の地下に、隠しました。すみません。ナタレ様。」


「ふー、・・・。」

「ちょっと待ってね。あれはなんなのね、奇跡の子って誰なのね。」

「ごめんね。パラレちゃん。教えるね。ま……ず・・・ごめんなんでもない。」

後ろからの殺気で話せないね、これじゃあね。

「キャーー!怖い怖いのね。怖いのね。怖いのね

怖いのねーーーー!」

と言いながら走り出したいけど二つの邪魔が入って走れないんだろうね。


一つ目、怖すぎて腰が抜けて動けないんだろうね。

二つ目、飛行機の中で走ったら堕ちるからね。


この二つが邪魔して走れないからね、うずくまって震えてるね。なんか可愛く思える。

クラノスのときはかわいそうに思えたのは一瞬だったけど、かわいそうには見えないのがかわいそうね。


「大丈夫、怖くなんかないから、大丈夫大丈夫だよ。パラレ。」

と言って背中をさすっているね、サキ様。でもね、下の括弧が本当にサキ様が言っているぶんなのね。

「だい………じょ………う………ぶ、怖く……ない……から……だい……じょうぶ、だから、パラレ。」

と言うね、サキ様。

自分が大丈夫なのかね怪しいのにね。気遣ってくれてるのね。嬉しいけどね、おかしい。


「ぷっははははは…………はははははははははは。おっかしいのね、サキ様。自分もびびってるのに他人の心配するなんてね。うっ、うわ~~ん。っうわ~~ん。」


「なんで、おかしいっていってから、笑うの。」

「ふふ、「はははははははははは。」」

「二人まで笑ってって、笑ってないで助けて。」



「・・・」



涙を拭うパラレ。


「ごめんなさい。泣いちゃって。」

「大丈夫。ふふ、でも、お仕置きは必要かな。」

「えっ!なにするきなのね、サキ様。やめてくださいね。」


「やめない!こちょこちょこちょ、こちょこちょこちょ。」

「や、やめてね、ははははは。や、ははははは……ははははは……はぁはー、わ、わかりましたから……ははははは……はははははや、やめて、やめてくださいなのね。」

「うん、謝ったね。これで許してあげる。」

「やっと終わった。」


「へぇー、パラレって脇腹と足が弱いんだーそうんだ~、ふ~~ん。」

「そうなんだね。脇腹と足か~」


ゾワーっとなんか知られては不味いことを知られて背中から冷や汗が流れるパラレとサキであった。


「あのね、アサナ様。そのね、奇跡の子を拐ったときにって言うのとね、ルディエルがなんなのか教えてほしいのね。」


「いいわよ、良いもの見れたから。」

「えーーーーーと、まだ、ナタレちゃんが大賢者立ったときの話なんだけど、同僚がソリタゴ聖王国ですごいことを聞いたって言ってて、だから、聖王国に行って調べようって思ったの。」


「その、同僚っていうのがデンビューね。」


「調べに行ったら、すぐに目的のものは見つかった。それは、旧時代の遺物でロバンって言って等身大の人形に声が吹き込まれたものだった。それがルディエル。」


「!、どういうことなのね。」


「ロバンって言うのは等身大の人形が人と同じように話をするって言うもの。わかった。」


「うん、人形が人って言うのね。」


「そう、ちょっと違う気もするけどね。次の拐った奇跡の子っていうのはその人形を市場で売ってたから買ってナタレちゃんに会いに戻った。」


「!」


「ちょっと待って、ナタレちゃんに会う前に教会の地下に行ったんじゃないの。」


「ごめん、言い間違えた。教会の裏に置いてきたはダメよね、その、家の地下に置いといたの。」

「なんでそこに置いといたのね。」

「行けば大量にあったからと、誰にも見せたくなかったから。」


「なんで。」

「その人形が、奇跡の子って言ったらどう思う。」

「沈黙が流れると思う。アサナ。」

「だから、見せたくなかったの。でも、その奇跡の子は力は何かに力を授けないといけないの。」

「聖人と聖女がいないとダメなのに、そんな人形が聖人か聖女なのはおかしい。」


「だから、その子を消そうとしたの。」

「女の子だよ、ナタレちゃんから聞いたのは。でも、これは、男だよ、なんで。」


「いろいろ変えられるからもあるけど。市場の帰りにスラム街を見たら、少女が手を向け続けたら背中の傷が治ったの。」

「その子がナタレちゃんに会わせた奇跡の子。なら、今の会話は。」

「奇跡の子は男にしたい。それは、貴族が教会で行う会議の時に自分達のいいようにできるから。」


「それが理由ってこと。それで、ロバンが男なのは・・・。」

「聖人をロバンで作るから。」


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