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世界は一度終わっている  作者: 小松ちゃん
第二章世界樹 7節木獣とマルテトフ
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第110話 災害と再会


土から生えたタコの足のような木の根が伸びたが戦慄が走るが大木へと姿を変える光景に呆気を取られて呆然とするサキ達。


そこへ一人が突然と現れてアカネを治し終わったその人がサキ達に微笑む。

「頑張って~~。」

それだけ言い残してその人は消え去った。


「ありがとうです。」

「あの人はここでなにを見たのでしょう、サキ様。」

「ここにいたんすね。」

その人が消え去った方を見ながら三人は呟いた。

「彼女は誰なのね皆さん。」

アカネはサキ達に彼女が誰か聞く。


「「「アキリン。」」」

「アキリンさん。ありがとうございますなのね。」

アカネの感謝をお辞儀して伝える姿に釣られるように他の三人もお辞儀する。

アキリンに感謝の気持ちを伝えるために。


・・・


「ナタレちゃんはどう思う~~。」

「なにがね。」

いつものように突然と現れたアキリンに驚きながらも呆れているナタレは唐突な質問に質問で返した。

「この行動~~。」

「成長してるね、そう思うだけね。」

誰がですね、主語がないとわからないのね。

でもね、それだけは全員に言えるのね。

一人知らない人がいるけどね。

そこにいないのが不自然に思うのは筋違いよね。


「やっぱり~~ナタレもそう感じる~~。成長したよね~~みんな~~。でも~~ナタレは~~成長したのかな~~。」

「そんなことを言うためにワザワザ愛しのサキちゃんの元からここへやってきたのねアキリン。」


「意外~~もっと心配してると思ったのに~~。」

「それはこっちの台詞ね、アキリン。そんなに心配してるのね。」

「当たり前~~。」

「サキ様じゃないからね、アキリン。あなたは世界のことを心配してるね。それも壊してほしくないタイミングを計ってるようにね。」


「そんなわけないじゃな~~い。」

「そうなのね、じゃあね。アキリン。」

「ナタレ、頑張って~~。」

頑張ってるのね。

そう思いながらナタレは自分の国であるペルマム王国へと帰ってきた。


「ナタレさん、アキリンはなにしに来たの。」

「そうね、サキちゃん達は元気にしてるって教えに来てくれたのね。」

「なるほど。あの気さくな感じはアビールってこと。」

そうだけどね。

ミズキがアキリンに変わった人と印象付けた瞬間だった。


「ナタレさんはなんでここにいるのかって聞くために来たと言うこと。」

「そうかも知れないわね。」

確認には来たかもしれないわね。この道を進んで行くのかね。抜け目ないわねアキリンは。

「そうでしょうか。それより今どこへ向かってるんです。」

「パルマム王国ね。もう着くのね。」

「あれがペルマム王国。それでなにしに来たのナタレさん。」


「ここにいる貴族の一人が目的ね。」

「どんな方なのですか。」

「気さくな風貌なのに気が荒くて喧嘩腰でね、腹が出てるね。」

「そんな人がこの家に住んでるってこと。」

「そうね。」


やってること間違ってないわよね。

監獄にいたゾイフィア信者数名を抹殺。

聖王国にいた信者はギドの大群で死んだと思えるね。

この国の防衛を任されているミネンを殺す。

でもこれは私がそうだと思ってる人なだけなのよね。


レインやタヒリキオが誰かに聞いたらいいって言ったね、名前なんて言ってたのね。


「ミズキ、本当にここにあるのね。」

「あるです、教えたです。」

そうよね、ここにあるはずよね。

ゾイフィアの兵器がね。


・・・


「久しぶりに会ったのに挨拶もなしかいナタレ。」

普通に玄関から招かれたため挨拶はしましたね、そう思うナタレ。

ミズキにあそこですと言われたために相手を睨み付けるナタレ。

「ミネン、あなたそれどこで手にいれたのね。」

「どれのことだい、ナタレ。」

「あんたが座ってる椅子の空間にいるそれね。」

あそこにミズキがゾイフィアの兵器があるっていってるのね。真実かどうか実物を見て確認したいのね。

「もらいもんさ。大丈夫動きはしない。」


嘘ね、動くことのないものをそこに置いておく意味がないのね。部屋か倉庫にでも置いておくに決まってるね。


「嘘ね。」

「嘘じゃない。これはもう動かない不良品さ。」

「ならなんであるね、捨てるか燃やせばいいね。」


「研究するためにある。」

「研究施設になんで渡さなかったね。」

ナタレはもしかしたら動き出して襲われる可能性を危惧して実力行使ができなかった。


そんな中ミズキが言う。

「ナタレさん、もういいんじゃないのですか。」

その言葉にナタレはもう実力行使がいいねと思いたった。


「そうね、証拠があるから仕方ないわね。ミネン、言い残すことはないね。」

でもあるかもだから証拠はないね。

「おい、ナタレ。俺をこの俺を殺すのか。」

その反応は当然ねミネン。でも、あなたは自分の言ってる意味とそれがあることの危険性を理解してないね。


「当然ね、こんな見え見えなゾイフィアとの関わりがある証拠があるね。殺すに決まってるね。」

「ふざけるな。俺は本当にゾイフィアの研究のためにあれがあるんだ。あいつらがあんなに強い理由を知るためだ。」

ミネン、あなたはこの国を守るためでもそれは動いてないというだけでは危険ね。

「嘘ね、それを使って反乱でも起こして国の長になりたかっただけよね、ミネン。」

「違うっていっるだろナタレ。俺はそんなことしようとしてたわけじゃない。」

「どう思うミズキ。」

「嘘です。こんな書状がありました。ナタレさん。」

「誰と話をしている、ナタレ。」

突然の声に驚くミネン。

ナタレはミズキについてはなにも言わなかった。それよりも興味が湧く物が出てきたからだ。


「書状ね。」

ナタレはミズキの言う書状と言われる紙を見る。

書状にはゾイフィアからこの国、ペルマム王国をある時になったら兵器を使えと書いてあった。


ゾイフィアの信者確定ね、それにこの国の転覆が狙いね。

納得ね、それなら燃やさないし研究にも出さないわよね。奇襲作戦なら誰かに教えたりしないわよね。


こんな物が出てきてもなんでそんなに平然としてるね、ミネン。


「ナタレ、君ならあの時の恐ろしさを分かってくれると思っていた。理解してくれると。」

一緒にあの戦場にいたから分かってくれるね。

それは同じね、あれを知ってるならこんなことはしないね。

でもそれは個人的な感想よね。知りたい人からすればどんな手を使ってもそれを知りたいのは当然ね。

でもね、ミネン。


「あなたは間違ってるね。それを今からでもやり直せるね。床の中を見せてね。」


ミネンは沈黙した。


「ミネンお願いね。研究のためならね見せれるはずね。見せてね、ミネンお願いね。」


ミネンは沈黙を貫いた。


ミズキが呆れてナタレに渇を入れる。

ナタレはまだ証拠が足りないねの一点張りだった。


「ミネン、このナタレ・ペルマムの名前において命ずる。床を開けなさい。」


ミネンは机の下に手をかける。

ミズキがその行為を見てナタレに声をかける。

ナタレはミズキをいさめてミネンの行動を見守っていた。

机が移動して床が開き、床に穴が空いた。

その穴から棺桶が昇ってくる。


これね、中身を見るとやはりあのゾイフィアの兵器だった。


「やっぱりね。」

ナタレはそう言うとミズキに壊すように命令する。

棺桶はミズキにより破壊され、全てが燃えてしまった。

しかし、屋敷が燃えることはなかった。


「ナタレなにをしてくれた。なにをしたのか分かっているのか。」


「時限爆弾を破壊したのね、感謝してね。明日にはミネンは死んでいたね。」


「ナタレさん、笑顔でそんなこと言うと怖いし嘘っぽい。」

ミズキ、わざとじゃないのね、そんなこと言わないでね。

ナタレはそう思っていた。

「ナタレ、誰と話している。」

ミネンはやっとミズキのことを言及した。


「ミネン、そんなことより本物はどこにあるね。」


ミネンは一瞬驚いた顔をした。

ミズキは静かにことの歩みを見ていた。


「なにをバカなことを言ってる。幻聴だけでなく幻覚すら見えるようになったのかナタレ。」


この書状にはファブンを授けると書いてある。

ファブンは決戦兵器。

戦うために生まれてくる改造人間のこと。

しかし、ここにあったのはレーシュと呼ばれるただの爆弾。

レーシュの特徴は棺桶であること。

棺桶なのは人間の死体が材料であるのだ。


蓋が開いたら爆弾にスイッチが起動して着火させる。すると中の死体を食らう。そして爆発する百倍くらい爆発力が増す。


そんな全く違う両者なのにも関わらず書状にはしっかりとファブンを渡すと書かれており2日前に解放するという書状しか見つかっていない。

レーシュがなぜここにあったのかはナタレにはわからなかった

しかし、あったものは仕方ないとレーシュではなくファブンについてミネンに問いたということである。

「幻覚も幻聴もないね、それでねミネン。レーシュじゃなくてファブンをどこに隠したのね。」


「さあな。」

この態度を考えるとやっぱりもう解き放たれてるね。


「残念ね、ミネン。やっぱりあなたはコゾフね。」

コゾフとはゾイフィア帝国の信者のことである。


「コゾフ、ナタレそれはどういう意味だ。」

知ってるわよね。

「ゾイフィアの信者って意味ね。」


「俺はそんなんじゃない。信じてくれナタレ。」

「無理ね、書状と棺桶があなたをコゾフだと示してるね。」

書状と跡形も無くなった棺桶を指差してそう言うナタレ。


しばらくの沈黙の後ミネンが口を開く。

「そうだ、コゾフだ。しかし、仕方なかったんだ。ペルマム王国はゾイフィア帝国などの列強と比べると小国だ。だからこそゾイフィア帝国のような力を手に入れたかった。ナタレ、わかるだろう。」

気持ちはわかるね、ミネン。

この国が小国ということも、他国に攻められたらどうなるかもわかるね。

でもね、力はね戦争はねなにも解決しないね。

ただ憎悪や因縁が残るだけね。

それに他国に恐怖を与えてより強大になって攻められる可能性が増すだけね。意味ないね。


「そんな意味の無いことのためにゾイフィアを信じたのね。」

「なにが悪い、強いものを信じてなにが悪い。」

「悪いね、ゾイフィアの強かった理由は国力や国民を信じていたからね。傲慢すぎる部分はあったけどね。」


「俺は信じていないといいたいのか。」

「そうね、今のこの国の力ならゾイフィアは倒せるね。」

「フハハハ。笑い事は大概にしろよ。」

「大丈夫ね、負けやしないね。」


「寝ぼけたこというのもいいが俺の疑惑は晴らしてもらう。」

「殺すのね、あなたに殺せるのね。ミネン。」


壁に立て掛けてある剣を手に取る二人。


前に出し睨み合いをする。


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