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世界は一度終わっている  作者: 小松ちゃん
第二章世界樹 7節木獣とマルテトフ
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第101話 1歩目と2歩目のマルテトフ


テンギネトラの後ろをレイン様がついて行っているからその後をついていくのです。


向かった先にいたのはザムゴシトとサキ達と一緒にいたはずの人間がいたのです、クラノスです。


彼の額と右手の甲に七芒星の宝石を嵌め込み、右手の甲にある七芒星から木の触手群が出ているのです。


「どういうことです、ホエド。」


「体、深刻なダメージ。宿主にクラノスを指定、その運び。タヒリキオさん。」

なるほどです。

これは斬新ですが、クラノスという人の話し方と噛み合ってないですけど、これはどういった効果があるのです。


「ダメージとは言ってもホエドは触手は体じゃなくてそっちの石の方だったと思うんです。」

石が体で触手は一万強あったそうです。石が体であるけどなぜ宿主をたてたのですホエド。


「そうですのね。ならホエド、そういうことは早く言ってほしいのね。」

「そうです、体が必要なら早く言ってくれれば提供したんです。」


提供できる体は多いです。

この国、ナスターク帝国の国民の三割は手中にあるですけど、どうです。

「必要ありません。今、趣味のようなもの。」

趣味とはいうです。

「どういうことですのね、ホエド。」


「宿主、必要する。核だけになってしまった場合。意味がありません。」

核の状態だけっていうのはいいすぎと思うです。

そうだとしても教えていいのですか。

「そうなんですか。でも宿主がいた方が便利だと思うんです。」

核だけだからこそ宿主がほしいというのはわかるです。


「タヒリキオ、わかる。一理ある。でも、触手、扱えない。なってしまうです。」

宿主ができたから便利になったのに触手が使えないってどういうことです。

「どうしてなのね。」

そうです、どうしてです。

それではホエドの特徴がなくなるです。


「宿主、動かすこと。それだけ、精一杯。宿主、いる。触手、併用できない。そのため……。」

その……ここいる、意味。

マルテトフ。その意味が、ない。そう考えます。


・・・


レイン様を見ると見つけあってしまいます。

レイン様が微笑まれましたがレイン様の言動を見ているので無視して見つめ続けますけどホエドに対して言動がなかったのでホエドに声をかけます。

少し心配です、レイン様。


「存在感がなくなるから嫌ってことですか、ホエドはそう思うのですか。」

「そうです。」

レイン様の言動を見るために見つめるとホエドも見ていたのです。

「そんなことのために宿主を使わなかったというのね。」


・・・レイン様……。


「レイン様、その言い方はホエドに失礼です。少しは遠慮してくださいです。」


かわいそうになります。


「なんですのね、いいじゃないのね。そんなことはあなたには関係ないじゃないのね。」

そんなにいいます。

それとテンギネトラが腹抱えて笑って過呼吸になってるのは悲しくなるからやめてです。


「関係はあります。もし、テンギネトラが誰かに敗北して自ら命をたったとき負けただけでここまでのことしたのね。と言うということです。」

どうです、汲み取ってくれます。

例えが長かったですか。


「タヒリキオ、テンギネトラならそうなると思うのね。あなたも大変なのね。頑張るのね。」


わかってないような気がします・・・レイン様……。

わかっていないです、レイン様。


もう少し配慮をしてくださいです。自分のことだけじゃなくて相手のことももっと考えてくださいです。


「レイン様、ありがたきお言葉ありがとうございます。」

わかってくださり感謝です、レイン様。

それに、テンギネトラが呆けているので感謝します。

しかし、レイン様。それではいけないと思います。

レイン様はマルテトフの長なのです。

なのでもう少し人間を理解してくださいです。相手を考えて欲しいです。


「お礼なんていいのね。テンギネトラのことしばらくよろしくなのね。」


「はい、すぐ隣にいますがわかりましたです。」

テンギネトラのこと忘れてそうなので名前を出してみます。こんなこと言われているので……かわいそうです。


「あ、テンギネトラここにいたのね。忘れていたのね。ホエドのことに夢中になっていたのね。」


「気にしていませんの。」


気を使っているようですテンギネトラ。

そして、すみません。そんな気はないと言うと嘘ですがそこまで考えていないのです


「ホエドがあまり心配無さそうで安心したのですけどレイン様。」


「どうしたのね。」

レイン様に声をかけられたのです。


この救護室内にはホエドとザムゴシトの二人。

入ってきたのはテンギネトラとレインとタヒリキオの三人。それ以外の二人がいないです。後ナタレさん。

「ソクキナレと一緒じゃないのですかレイン様。」

一緒にいると思ってたのにです。


「ソクキナレはラプオビにだれが入ってきたのか探るために一本花を植えるそうですのね。」

そんなことする意味があるのですかソクキナレ。


「そんな意味わからないことしてるの。あいつ。」

テンギネトラのいう通りです。なに考えてるのです。

「そうですのね、一度ここにホエドの様子見にきたら怖い顔してそんなこと言うのね。意味わからないのね。」


「そんなソクキナレの奇妙な行動は無視してもう一人のミズキはどこにいるのですか、レイン様。」


レイン様にミズキのことを聞くとホエドと三人してミズキ。と名前を呼ぶ。

これってもしかして、テンギネトラに怒られ損ですか。


「ミズキはナタレさんとデートに行ってますのね。」


そういう嘘はやめてくださいです。


「誰となの、ミズキは誰とデートなの。」

目が輝いて見えるテンギネトラ。

「ナタレさんとデートってテンギネトラは聞いてないかったのですか。」


「聞いてたのタヒリキオ。」


ごめんなさいであります。

意味わからないことでありますか。


「今どうしてです、レイン様。」


「タヒリキオ、それは今だからこそだと思うの。」

なんでそれはわかるんです。テンギネトラ。

でもそれもそうです、でも気になるです。


「なるほどです。ナタレさんとミズキはわかったです。」

「それでもレイン様と一緒にいる方が当たり前のソクキナレがラプオビに人が来るか警戒するために花を置きに行ったのはおかしいです。」


ミズキのことも気になるけど本当はどうでもいいです。

それよりソクキナレの方が気になるのです。

絶対にレイン様と一緒に行動するはずです。

それなのにラプオビで花を置きに行ったっていうのはどうしてです。


「ソクキナレがラプオビに行ってるのは人がラプオビの外にでないようするためですのね。」

それなのにどうして一緒にいないのです、レイン様。

「ラプオビの中であの子はあそこの人間を殺しに行ってますのね。」

そんな命令を出してもあれは素直に聞くとは思えないのです。


「それでもあれはレイン様のこと気にすると思うの。」

「テンギネトラのいう通りです、なぜソクキナレはラプオビに行ったのですか。」

「ラプオビになにがあるか覚えてないのね。」


それは結界とアウルがいるです。後はです。


「自分の本体がいますが関係ありますか。」


「それはごめんない関係ないのね。」


そうですか、よかったです。


「そうだったの。」

そんなに驚かなくてもいくないです、テンギネトラ。


「テンギネトラはタヒリキオの本体のことしらなかったのね。」

意外そうに言わなくてもよくないです、レイン様。


「それではなにが理由なのですか。」


「あそこの住民と結界ですのね。それとね、外に出ない結界を私が作ったのね。」

その結界を外せる人は出きるだけ少なくていいのね。


「ソクキナレでは役不足ではないです、レイン様。」「それもそうなの、あれでは結界のことわからないと思うの。」


そうです、そう言う面で役不足ですレイン様。


「いいのね、結界のことはナタレさんに教えてもらうのね。これなら完璧なのね。あなた達もそう思わないのね。」


それならやり過ぎではないですか、レイン様。

テンギネトラも疑問がありそうです。


「それはやりすぎであると思います。あの人は兵器です。ヒリカと同じ程にです。」


「なにいってるのね、ヒリカより残忍なのね。」


・・・


両手足がなくそのままでは重心を保てず立っていられないその人は地面に倒れていながら目の前の存在に頼む。

「頼、む。助けて、くれ。お願、いだ。頼、む。」

「それで、助けをこう行為と言えるのか。そもそもどうやって助ければいい。もう家が流れすぎて死ぬ一歩手前だろう。声が途切れ途切れだぞ。」


「殺して、や、る。」


殺すか。そっか。サヨナラ。

お前にもうようはない。次に進むとしよう。


爆発が起き、助けを懇願していた男は吹き飛んだ。


キャーや助けてくれ。や神様と叫ぶ声がその男を殺した物に向けられる。


それはどこにでもある植物のような大きさ。

その姿からは男を爆殺したとは考えられない。

しかし、現実としてその植物のソクキナレが男を爆殺したのだ。


「次は誰がいい。」


そう植物が言うと植物の前に手を後ろに縛られた姿で横に並べられた20人が一人の名前を叫ぶ。


「ララだ。」「そうよ、ララにして。」

「ララが元凶だ、こいつのせいで村長が死んだんだ。」

「ああ、神よ。ララに救いを。死という救いをお与えください。」


「ララはどこにいる。」


「一番右です。」

「向こうです。」


一番右に行きそこにいる涙を流しながらごめんなさいと連呼する女に問う。

「お前がララか。」


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