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世界は一度終わっている  作者: 小松ちゃん
第二章世界樹 7節木獣とマルテトフ
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第99話 収容所のバース


少しさかのぼり、タヒリキオがホエドが掘った収容所の穴からホエドの後にやってきた。


三人の男がホエドとタヒリキオを見て殺されるかもしれないと思い、攻撃しようとする。


そんな三人を見てタヒリキオがホエドに言う。

「ホエド、全員殺れ(やれ)です。」


『わかりました、タヒリキオさん。』

ホエドはテレパシーでタヒリキオに送った。

送った後にホエドは三人の男を天井のシミとした。


「この収容所のトップだと思うやつとバースの二人を教えるです。これだけは生かしてくれです。それ以外は興味がないです。殺れです。」


『頑張ります、タヒリキオさん。』


そうして、バースとクレイシアの二人だけを残して全員やった。


終わったためザムゴシトに連絡したが返信が帰ってこなかった。この時サキ達に会ったためだ。

少しの時を過ぎザムゴシトからの連絡を受けて、平地を絶壁にホエドが変えてザムゴシトと二人でサキ達と戦った。


そんな中、タヒリキオがホエドにどいつがトップでどいつがバースか教えてホエドがテンギネトラに送った。

しかし、トップであるネフィラは残した。責任者として。


バースはテンギネトラが拘束しある場所へと連れていった。

テンギネトラがやって来たのはナスターク帝国の地下。


そこにナタレがやってきた。


「あなたがバースね。」


「お前!こんなことしてどうなるのかわかってるのかい!こんなことが知れたら外交問題になるぞい。それもお前らペルマム王国が進めている各国との策略もパーになるぞい。」


椅子に座って縛られてるのにね、そんなに怒らなくてもいいじゃないね。


「軍事同盟なんて無意味ね、そんなことするよりゾイフィア帝国がしていたように統治する方が手っとり早いと思ったね。」


「お前の独断ってことか。」


「そうね、色々考えた結果これが一番最適なことね。今後のことを考えるとこれがいいね。」


・・・


ふざけているのか、ナタレ。そんなことが許されるとお前は本当に思っているのか、信じているのか。


今後のことを考えたならどうなるかわかるだろ。

お前の進んでいった先になにがあるのか、ゾイフィア帝国を知っているお前ならわかるだろ。

なのになぜ、こんなことをするナタレ。


・・・


バースはこんなことする意味ないって思ってるわね。

そうかもしれないけどね。

これはただのワガママなのね。

そんなワガママに付き合ってくれてる人もいるからね。

どんな結末になっても後悔なんてしないからね。


でもね、このままやってるとねサキちゃんと敵対することは絶対だからそれだけは気がかりね。



睨みあうナタレとバース。

二人の沈黙の間に扉が開き開けた者がナタレに問うた。

「どうです、ナタレさん。」


「タヒリキオ。ちょっと待っててね。」

まだまだね、本題にも入ってないね。

よく考えたらなにやってたのね、さっきまでね。


「あまり時間がないんです、手短に頼むですナタレさん。」

タヒリキオはそうってね部屋に入ってきたね。

扉に背中を預けてその立ってるのね。居座るつもりね。


タヒリキオ、はいねわかりましたね。


「タヒリキオがああいうから本題に入るねバース。」

「なんで収容所に入ったのね。」

沈黙が少しの間続いた。


「ナタレさん。手短に頼むです。」


「わかっているね。でもね、これだけは聞きたかったのね。あの海戦で戦績をあげた者がなぜ収容されているのか気になるのね。」


タヒリキオはそうですかと言って扉に背中を預けて目をつむった。


「それは捕虜監視システムっていう世界平和条約の一つとしてだな。もし戦争になったら戦争を仕掛けた捕虜は殺されるか、敵対勢力の一員として駆り出されるがこれは現実的ではないと思ってる。

それ意外にはただの収容人だ。毎日死と戦争が始まらないことを祈る生活さ、なぜなら俺はゾイフィアとの戦争で戦果をあげたはずだからな。それなのにあんなところで罪人共と一緒に穴蔵生活だ。まるで俺まで罪人になった気分さ。まったくな。」


しゃべるわね。

平和条約で収容所に収容されているのはわかるけどね。

そうなのね、それは大変ね。家族はいないのね。


「そうなのね。それでねバースは家族はいないのね。」

いるわけないだろ。

「いない、家族がいたらここにはいない。」


それもそうね。そんな国を恨まないのね。

国に貢献したはずなのにね、そんな罪人のようなね穴蔵生活なんてしてたらね、国を恨むのね。


こんなことをすることに決めた国々にもね、ただここを見ている人にもね。


「そうなのね。」


「ナタレさん。」

背中を扉に預けていたタヒリキオが目を見開き睨み付けながらナタレを呼んだ。分かっているのですかと訴えるように。


改めて思うとこんな扱いをする国、やめて欲しいよな。

でもまぁわからないな、お前はどうなんだ。ナタレ。


そうね、タヒリキオ。

「バースは同盟と統治どっちがいいと思うね。」


「同盟に決まってるな。」

即答なのね、バース。


そうね、その方がいいわね。

でももしね。ゾイフィア帝国がもう一度攻めてきたらねこの星の全員死ぬからね。


ゾイフィアは統一しようとしたけど途中で逃げたのね。

でもね、逃げただけでねまだ世界を統一するって目的はあるのね。またね、攻めてくるはずね。


それにね、ゾイフィア帝国と似たような国や組織が現れると思うね。

そういう組織に対応したりね、資源を独占したりね、紛争とかね。それでね格差ができると思うね。


それでねどこかの国が強い力を持ってね、統治しようとするね、ゾイフィア帝国みたいにね。

同盟組んでいると発展しづらいと思うのよね、同盟組んでる同士で探りあうと思うのね。


「同盟は甘いね。そんな考えじゃダメなのね。そんなんじゃね、もしねゾイフィア帝国が強大になってね攻めてくるかもしれないからね。」


ゾイフィア帝国はね、先の大戦で世界のほぼ全てと敵対していてね、統治してたね。武器を使ってね。


そんなゾイフィア帝国はね、この星をほぼ統治したのね。でもね、ある植物でねゾイフィアは窮地にたってね星の外に逃げたのね。

逃げるみたいなね、ことになるのを期待してるかも知れないけどね。そうなることはないのね、対策してくるからね。


「ゾイフィア帝国が攻めてくるなんてありえないな。」

「ゾイフィア帝国に似た組織とかね国がね攻めてくるかもしれないっていうのはね……ね。」

「そうだな、今そうだもんな。」

うんそうね、言っててそう思ったのね。


「そうね。それでねもしゾイフィア帝国が攻めてきて統治されるのを阻止するのが目的ね、だからねバース。協力してね。」


・・・


「ナタレ、そんなこと考えるだけ無駄だ。ゾイフィア帝国の連中は攻めてはこないからな。」


彼らが大戦でほぼ全世界と敵対してたね、そしてナスターク帝国と何ヵ国かを残してねほとんどの国を統治してたね。もちろん力を使ってね。

そんな時にある植物によってゾイフィアはこの国を離れなくてはならなくなった。


そうなるから大丈夫ねと思ってるだろうけどね。

そうなるのはね多くの人命とね占領地を持つことが条件ね。

そんな犯罪集団は現れないね犯罪集団が多くの領地なんて要らないからね。そんなことするなら星を破壊すると思うのね。


「それには条件があるのね。多くの人死にと広い領地が必要なのね。その条件をクリアするとね天敵が現れるのね。」


それなら、ゾイフィア帝国はその条件を満たしてるから攻めてなんてこないな。


「その天敵をね、全て駆除するかそれに触れない限りねなんとでもなるのね。だからね、ゾイフィア帝国が攻めてくる可能性は十分にあるのね。」


「ナタレさん。」

タヒリキオが呼ぶ声を聞いてハッとするナタレ。


「もういいです、こいつは手駒にした方がよくないですか。」

そうね、そうかもしれないのね。でもね。

「本当に最後にこれだけ聞かせてねタヒリキオ。」

「そうかわかった。」

こいつにそんな利用価値なんてないです。

ナタレはなぜ我々より上の立場の人間なんですレイン様。レイン様が決めたことだから仕方ないですが、わからないです。


聞かせてくれるのねタヒリキオ。いいならいいけどね。


「バース、命令されるのとね操られるのとね自死するのねどれがいいね。」

これに答えないよねバース。これが正解なんだけどね。

でもね、正解は存在するのね。


「お前の目的はなんなんだ。」

怒らないのね、それが一番いいと思うけどね。

自由がなくなるのが一番大変なことだからね。

でもね、命令されるのはただ聞いてるだけだからいいと思うのね。

命令違反したらどうなるかね、それだけが気がかりだけどね。


「強さを求めてるのね。誰にも死んで欲しくないからね。」


「そうかい。」

甘い人間だとは思われたくないが理解できるな。


俺はナタレに賛同できるな。

しかしわからない。ナタレはなぜ俺だけをあの収容所から出した。


「仕事はなんだ、収容所から一人だけ助けた理由があるだろ。」

「ナタレ、こいつはいいのではないか。」

タヒリキオの気持ちも分かるのね。

でもね、でもね、でもね・・・まぁね、いいかもね。


「タヒリキオに協力することそれがあなたの仕事ね。」

ナタレは扉を開けてタヒリキオとバースを二人きりにした。

さようならね、バース。

また会えたら会いましょうね。


この後、どうしようね。


・・・


テンギネトラにご褒美あげないと怒られるわよね。

なにか気に入るものってないのね。


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