第96話 ナタレとレインの対談
各国に攻めこむという会議をするマルテトフ。
「レイン、聞きたいことがあるのね。」
「なんなのね、ナタレさん。」
「あの大木から出た木の化物達ってなんて呼ぶね。気を悪くしたらごめんなさいね。でもね、呼び方がマルテトフの野良達だとね。マルテトフ達がかわいそうなのね。」
「ギドってどこかでと呼ばれてるから野良ギドでいいと思います。ナタレさん、レイン様。」
「ミズキちゃん、ちょっと聞きたいのね。」
「どうしましたか、ナタレさん。」
「野良ギド達ってね、どれくらいまだ残っているね。」
「今残ってる数は分からないです。千体はいると思います。ナタレさん。」
そうなのね、そうなのね。
「そうなのね、それでねレイン。野良ギドでいいのよね。」
ミズキちゃんがそういってるけどね。レインはどう思うね。
「なんでもいいと思ってるからいいのね。あれのねことはそんなに気にしてないのね。ミズキの言った野良ギドでいいと思うのね。」
「ならね、野良ギドって言うね。それでね、あれってなにねってことね。」
「あれはね、私たちのね元なのね。そうなのね。」
「そうだったのねレイン。聞きたいことがね、今回、各国に攻める訳じゃないね、それでね、あのーね、マルテトフのことなんだけどね。あなたたちはねなんなのね。」
「マルテトフはマルテトフなのね、レインと言う私も含めてマルテトフなのね。」
そういうことじゃないね。
レインに言われて別室に向かうナタレ。
「マルテトフっていうのね、彼らは部下なのね。関係性からもなんとなくナタレさんもわかったと思うのね、それはなのね。」
そうね、主従関係があるんだなって言うのは見てて思ったことね。
「あとね、マルテトフのことよく知っておかないと作戦として支障があると思うから教えてほしいのよね。今もソクキナレがいきなり扉を突き破ってきそうで怖いけどね。」
「そうなのね、あの子はそういう所があるのね。なんていえばいいのね。あのね、あのこは私のね息子みたいなものね、そのせいなのかも知れないのね、ヤバイのね。」
「そうね。」
そんなソクキナレに悪く言う二人の所にコンコンとノックがされた。
「誰だと思うね、レインはね。」
「あのね、だと思うのね。」
「レインね、こっちから言ってってことね。」
「違うのね、ごめんなのね。ナタレに言って欲しいとは思うのね、でもなのね、言ってた子だと思うのね。」
「そうね、そうだと思うね。」
「呼んでいいと思うのね。いいのね。」
「いいね、誰か考えなくてもいいと思うね。」
その二人の話している間に二回ノックがあった。
それにたいられなくなったナタレがもう開けようね。と思ったために扉の前にやってきた。
「レインね、開けていいよね。あの子だよね。」
「うんそうだと思うのね、いいのね。ナタレさん。ごめんなのね、やっぱり開けるのは待って欲しいのね。」
レインがナタレのいる扉の前にやってきた。
どうしたねと言うナタレ。
「ナタレさんが開けたらあの子は怒ると思うのね。開けるからそっちに座っていてなのね。」
「わかったね。」
そういわれても納得はできないけどね、絶対に利用するなって言うと思うのよね。
それとね、あのこはね。あのーね、今のレインが開けたら開けたらで言うと思うのよね。
本当にめんどうな子がいるわよね。
椅子に座るナタレ。
・・・
椅子に座るのを見送ったレインが扉を半開きにして誰が来たのか確認してるのね。
そこにはノックした子がいるね。
「どうしたのね。」
「レイン様、開けてくださいませんか。」
「どうしてなのね、今の状況で言っても大丈夫なのね。」
声を聞く限りね、話をしていたあの子ね。ちょっと忠誠心が強いあの子ね。
「そうでありますかレイン様。かしこまりました。」
そうなのね。そう言ってね扉を閉めるのねレイン。いいと思うね。
閉められてまたコンコンとノックされる。
「レイン様、開けてください。会議の続きをしたいのです。皆さんお待ちしておりますので開けていただけますか。」
そういう用事ねソクキナレ。
「ナタレさん、会議の続きをしようって言われてるのね。もう少し二人で話し合ってから会議室に戻るのとね、会議室にもう戻るのねどっちがいいと思うのね。」
それを聞かないでねレインね。それ聞かれたらね、行くとしか言うしかなくなるからね。
「わかったね、もう少し待ってもらうね。」
なにも決まってないからもう少し話したいね。
「そうなのね、ナタレさん。わかったのね。」
コンコンとノックが聞こえる。
レインが扉を半開きに開ける。
「待っててなのね、もう少し話し合ってから行くのね。」
「わかりました、伝えてきます。終わりましたらお戻りください。」
「お願いするのね。」
はいと言う言葉を聞いてレインが扉を閉めてね。少しの間ね、ソクキナレが行ったのか確認するようにね扉の前にいたのね。
・・・
「行ったのね、ナタレさん。どうするのね。」
「あのーね、レインね。会議室行かないね。」
「それもいいのね。でもナタレさんは色々考えてることがあると思うからもうすこしここで話をしていたいのね。」
「そうね、もう少しここで二人で話をしようね。」
・・・
「それでなのね、ナタレさん。ナスターク帝国ってどうなったのね。」
「今は秋穂がいると思うけどね、マルテトフが来たのもあってね。革命したね。王権が復活したね。」
「そうなのね。それでなのね、ナスターク帝国の地下を占拠してるのはそういうことなのね。」
「そうね、それでジンファクトをそこに送り返すのもいいかもしれないけどね。」
「自室に戻したらなにしでかすかわからないのね、今のままにした方がいいのね。」
「ついでにミズキに頼んで洗脳でもしてもらおうね。」
「それもいいかもしれないのね。」
「それで細かく決めていくかね。それともミズキに頼むかね。後は野良ギドを操れるならね決めたところを攻めに行くにしてもどれくらいをどうするかとかね。細かくどっちにしろ決めないとね。レインね。」
「そうなのね。ミズキだけ呼べば良かったかもしれないのね。」
「そうね、あんまりレインがマルテトフの情報教えたくなさそうだからね。」
「そうなのね、ナタレさん。ナタレさんに教えたらいろんな人に情報がバレて私が怒って世界を滅ぼしそうで怖いのね。後ソクキナレもなのね。」
「そうね。」
その二人が危険分子ではあるね。
ホエドとレインとソクキナレの三人が一番怖いね。
それ以外はなんとかなると思うね。
レインが殲滅を始めたとしたらね。
「ナタレさん、わかってるのね。」
「わかってるね、レイン。でもね、マルテトフのこと教えて欲しいのね。」
・・・
ソクキナレがナタレとレインがいた会議室を後にしてから10分後。
ナタレとレイン以外の隣の会議室にいた面々とザムゴシトにレインからテレパシーが送られてきた。
ナタレ以外のマルテトフ達は仲間内でテレパシーが使うことができるのだ。
レインからテレパシーが届いた。
『ナタレにマルテトフの情報を教えていいかなのね。』
レインのテレパシーが届きタヒリキオが話し出した。
「レイン様のいうナタレさんに話してもいいと思うか、思わないか。少し考えてくれ。」
「情報ってなんのことなの、タヒリキオ。ナタレさん知ってるじゃないの。」
「能力については知らないだろう。それを教えるべきかどうかということだろう。」
「なるほどなの。」
ホエドが文字を浮かべる。
『決めました、どうですか。』
「ザムゴシトのヤツにも聞かないとか。ミズキ、聞こえてるのか。」
「それは大丈夫だと思いますけど聞こえてないかも知れないです。」
「そうか……。」
「まぁいいんじゃない、タヒリキオ。ここにいる全員で決めて最後にザムゴシトに聞けばいいと思う。」
「いや、話しに流されるだろうから最初に聞きたかったんだ。」
「教えなければいいだけじゃない、タヒリキオ。考えすぎじゃない。」
「ミズキのいうと通りだな、わかった。ザムゴシトには教えずに最後に聞くとしよう。それではナタレに能力を開示することに賛成の者は賛成と言ってくれ。」
「賛成します。」「賛成するの。」『賛成。』
「他はどうだ。俺も賛成する。それでは反対の者は反対と言ってくれ。」
「反対する。」
「ソクキナレだけが反対すると。それ以外は賛成でいいんだな。」
タヒリキオの言葉に頷く面々。
「最後にザムゴシトに聞くとしよう。」
ザムゴシトにタヒリキオが七回程テレパシーを送ると返答があり、ザムゴシトも賛成であると伝えられた。
「ザムゴシトも賛成だそうだ。ソクキナレ以外はみんな賛成と言うことだが、ソクキナレ。反対するでいいのか。」
「かまわない。」
「そうか。ならソクキナレだけ反対してたとレイン様に伝えよう。」
・・・
「待たせてごめんなのねナタレさん。マルテトフの能力をナタレさんは知りたいのね。」
「そうね、今まであなた達マルテトフを見てきたからね、少しはわかってるつもりだけどね。」
「それで聞きたいのか聞きたくないのかどっちなのね。」
「レイン、教えて欲しいね。」
「わかったのね、教えるのね。みんなの声も聞いての結論なのね。」
『ソクキナレ、ごめんなさいなのね。でも理解して欲しいのね。ナタレさんには必要な情報なのね。』
『レイン様がよろしいのでしたらワタクシは従います。』
『みんなもいいのね。』
『いいの。』『はい。』『大丈夫です。』
『それでお願いします、レイン様。』
『・・・』
ザムゴシトはわからなかったけどいいのね。なら教えるのね。
会議室にあった数枚の紙にマルテトフについて書き上げるレイン。
ナタレも何か書き上げていた。




