第14話 ルビアの異常な面
「うあ~~~ん!うあ~~~ん。」
「大丈夫よ!サキちゃん。ルビアが自動う、ん、て、・・・。」
言いながら青ざめていくアサナだった。
アサナが青ざめるとなにかを察したのナタレが死んでると思うほど青ざめていた。
「うぅ、うあ~~~ん!うあ~~~ん!もう遅いよ~~~、アサナ~~~!うあ~~~ん!」
「どういうことね。まったくわからないのね。」
「この、じゃなくてルビアは、」
首を横に振ってから、
「自動運転になるとアクロバット飛行するんだよ。パラレ。」
「・・・」
「な、に、そ、れ、意、味、わ、か、ん、な、い、ね。」
「そうだけど。なぜそんなふうになっちゃてるのね。」
「大丈夫、大丈夫。どうせ・・・。」
急上昇急降下するだけに決まってる。
と呟いたのが聞こえたが気にしないことにしたね。
「「「「安全バー下ろして、寝る」」ね。」」
「「「zzz。」」」
「zzz、寝れない。」
「当たり前です。アサナ様、二人、三人は寝てるのではなく気絶しています。」
「ウソ~、でしょ。ルディエル。」
「ホント。」
と言ってルディエルはそっぽをむいた。羨ましいと呟き泣きながら。
「羨ましいけど、ナタレちゃんゼッッタイ!起きるわよ。」
「ほんとにね、アサナ。」
「ええ、本当に。」
「可愛そう、ナタレ様。もう起きたんですか。」
「そうね。もうね、起きちゃったから、まだ寝てる二人が……二人が羨ましいよね~~。」
「羨ましいって思ってないよね!ナタレちゃん!」
「もうすぐ来るからね、安全バー下ろした方がいいねアサナちゃん。」
「もう来るの。」
グルングルンシューーーン
回りなながら大型なのにすっっっごいスピードで落ちていく飛行機。
「ぎぁああああああああああーーーーー!」
「zzz。」
「イエーーーイたっっっのしー~~ね。」
「「zzz。」」
「どこがーーーー!」
「ショッぐゅで」
しゃべるのもいいけどした噛むからね。注意してね。って言おうと思ったけどもう遅いね。
いったっ、ナタレ教ええくれたら良かったのに、ルディエルは落下のショックで気絶しちゃったよ。
ーーーーッゴインッ
ドッ
「ッイター!」
「おおーー!もっ一回!もう一回!」
「もういやーーーーー!」
「物凄いスピードで落ちていく飛行機が平行にしようとするだけでも物凄いパワーが必要。だからもう無理!」
「よかっったーーーーー!助かったーーー!」
「もう終わりーーー、つまらないのね。」
「もう、エンジンのあれがないです。ナタレ様。」
「もう終わったのーー!」
「この飛行機何で動いてるの。」
「エンジン。」
「それはわかってるから。」
「エンジンの動力源。はなんなのかなって。」
「それは……………。」
「それは……………。」
「それは……………。」
「ただの……………。」
「ただの……………。」
「水ね!」
「・・・」
「みずーーーーーーー!」
「嘘だよね!ううん、うそって言ってナタレちゃん!」
「嘘だね~!」
「よかっったーーーーー!」
「ナタレ様。嘘ではなく本当ですよね。」
「みずーーーーーーー!みずなのーーーーー!」
「はい、アサナ様。水です!」
「なんで水で動いてるの。」
「効率がいいからだそうね。」
「どういうこと。」
「水が一番効率が良いそうね。」
「なんで効率がいいの。」
「なんでね。効率がいいいのね。」
ナタレもわからないんだとアサナは思った。
ナタレもわからないんだ。ってアサナちゃんは思ってるだろうけど、いちよう知ってるのね。
効率がいいのは外の空気を使えばどんどん取れるし燃やしたときのエネルギーと移動の時で使えるからね。でももう一回それを使うから効率が良いかって聞かれるとう~んって感じなのよね。
そこがよくわからないのよね。
「一番効率が良いのは……なぜか水が枯渇しないからです。」
「なんで枯渇しないんですか。」
「空気中からずっと……頑張って取ってるからだよ。」
「ねぇ、サキ様。」
「なに、パラレ。」
「どこ行くのか、ナタレ様に聞きましたよね。」
「ノーコメントだそうです!」
「答えが帰って来ないんだね。」
「そうです。はぐらかされます。」
「そうでしたね。サキ様。」
「帰ってきた答えは、帰国とフリースの故郷の国に行くという2つ。でも、嘘っぽかった。」
「ホントにどこに行くのでしょうか。」
「えっ!ぎぁあああああああああーーーーー!」
「どうしたの……ぎぁあああああああああーーーーー!」
「フン♪フン♪フン♪フフン♪フン♪フフン♪………ッ!……うぎぁあああああああああーーーーー!」
パラレは恥ずかしくなったのか赤くなって出ていった!
「zzz。」
「みなさん!どうしまし………た……えっ!……はっはぁーーーーー!」
「忘れてたね。」
「最悪よ。」
「もうイヤね。もうイヤね。もうイヤね。もうイヤね。・・・・・・。」
「・・・」
「はぁ~!」
「みんな、なにを落ち込んでいるんだ。」
「「「「あんたのせいだろうがーーーーー!」」せいなのね!」」
「えっ!なになになにかあったの。ねぇ、ナタレ…。」
なにか聞いちゃいけないことみたいだから聞くのをやめた。
「なにしたか記憶にないから教えてほしいです!」
「あれを。」「あれをね。」「あれをですか。」
「どうする。」
「サキ様は知らないから教えるために教えるといいと思いますよ。」
「寝る。」
「「それはないから。」ね。」
「なにして……どこにいたの。」
「「「「脱衣場」」」」
「うそー!」
「「「「ほんと。」なのね。」ね。」だよ。」
「ねぇ、ルビア。ううん、忘れて。」
「あの~、サキ様。それ……無理です!」
「忘れて、ではなく真実かどうか聞くべきだったと思いますよ、サキ様。」
アサナに賛同するナタレとルディエル。
「サキ様、なにを言おうとしたのですね。」
「なにをしていたのか、教えてくれーーーーーー!」
「クラノスは、ただただ、人形に可愛いって言ってただけ。」
「なっ、なんだ。そんなことか。」
「男の子の人形に。」
「・・・」
「ぎ、ぎゃあああああああーーーーー!」
「クラノスは無視して。それでサキ様、なにを言おうとしたの。」
「ねぇ、アサナ。」
「あっ!はい!なんですか。」
「クラノス、あんなことを部屋でしてたのサキ様はって言いながら。」
「はい、サキ様可愛いって言いながら男の子の人形に抱きついて。」
たまにキスまでしてと言ったように思ったけど気のせい、気のせい。忘れよう忘れよう。うんうん。激しく頷いていた。
「サキ様、嫌なのはわかりますが、出来れば早く立ち直ってください。」
「うん、そうだね。」
クラノスがマジ泣きしているのを見て気分が悪くなっていくと言うとクラノスはどこかに連れていかれた。
「なんでクラノスは、そんなところでそんな危ないこと言ってたの。」
「本気。サキ様。」
「あれはわかる。ルビアの暴走もひとつあるのはわかる。でも…。」
「危ないこと言ったのか分からないとね。」
「そう!」
「サキ様がいるからだよ!」
「それだけ。」
「あとは、あれよ。」
「娘がいたって言ってた。」
「うそにしか思えないよ。でも、嘘じゃない。その娘はあいつの姉のかあれなのよ。」
「クラノスの娘ね~かわいいよね~。」
「クラノスに娘、娘娘娘娘娘娘娘。」
紅茶を飲みながらぶつぶつを言っているルディエル。あれはあれで怖い。
「ルディエルー。クラノスの娘はねーあれだからね~。」
ナタレの慰めかた。ダメでしょ。
「本当か!本当にあれなのか。」
「そう、あれだよ、あれ。」
「そうね、あれだね。」
「フッハハハハハーー。」
元気よくなっちゃた。
あっそうだ!
「ルディエルー!操縦お願いー。」
「はい、サキ様!今すぐやって来ます!っと言いたいのですが……。」
「もちろん今すぐ。」
「イヤ、しかし……。」
「今すぐ。」
「イヤ、でも……。」
「紅茶を飲んでまた………。」
「嫌だ。」
「だからよろしぅね!ルディエル!」
愛想よく見えるように笑顔でルディエルに言った。
「ルディエルもかわいそうね。」
「なに言ってるのよ。あの紅茶は王国でも一ヶ所しかない畑で取れた最高級品よ。」
「うそ!」
「うそじゃないよ。」
「ルディエルの紅茶も可愛そうって思うよ。それよりも、可愛そうよ、ララ。」
「ララがどうかした。」
「あんたのせいでララちゃんが可哀想で泣きそうって話よ。」
「クラノス。どこにつれていかれたの。」
「言いたくありません。その話はしないでくれますようお願いいたします。あの事を思い出したく思いません。」
ひくわー。クラノスがここまでやばくなるほどってなにが・・・。
「ララにやらせたの。」
「そうよ。ララちゃんに頼みたいことがあったから頼んだら、ああなっちゃった。」
「なにを頼んだのか聞いていい。アサナ。」
「言いたいことなんでもいっていいよって言ったの。もちろん、クラノスがやってたこと言って。」
「それなら、あんなふうにクラノスがなるのもわかる。ララ絶対!!容赦しないだろうから。」
「容赦なんかなかったよ。ほんと。」
三角座りから正座に座り直したクラノスを見て腹を抱えて笑った。
「・・・」
「さすがだねララ。」
「でも、ララちゃん。ねぇー。」
「アサナらしくないよ。どうしたの。」
「ララちゃん。ずっと、彼女ができないのは~って言ったのよ。」
「なんでだろう、さっきまでうわーって思ってたのにかわいそうに思えてきた。」
「そーお。」
あの正座でなにか唱えてるのを見てると……
「「ひくわー!!」」
「かわいそうと思う部分あるのかなクラノスって思えてきた。」
「ほんとに。」
「でも、だよね。」
「そう。」
「クラノスにかわいそうにおもうことはない!」