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世界は一度終わっている  作者: 小松ちゃん
第二章世界樹 6節それぞれの旅路と幕開け、始まり
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第88話 クラスFと洞窟の人たち②


サキはわからないことがあった。


わからないことがあるです。でもです、それでもいいです。

友達がいなくなってしまったときに水をさすのは悪いです。


でもです、気になるです。


「どうしたのですアサナ、それはです。」

アサナが持っているものが気になるです。

アサナがやってきたのも気になることですけどです。


「子供達と稽古してるときに服を剥ぎ取られて裸になったのよ。そのせいで縛られて跡が残ったのよ。」

なにを言っているです、アサナ。

縛られた跡なんて見えないです。ビンタされた跡と殴られた跡があるだけです。


「そうじゃないです。」

どうみても縛られた跡じゃないです。

人に殴られて死にそうになってる人です。

ビンタだけで顔が顔とかいろんな所が腫れ上がってるです。アサナ怖いです。


アサナは、やっぱり怒ると怖いと思ったサキであった。


「アサナは嘘つきです。アサナがクラノスをそこまで痛めつけたです。」

「えーと……それはよそうよ、やったわよ。でもよ、サキ様。元々ひどい怪我だったのよ。」

アサナはいいわけを考えたがそのいいわけが自分が考えている通りだとわかりゾッとしたのであった。


近くにいた人に聞いてみようと思うです。


・・・


「それならそれでいいです。」

「それで服はどうしたですクラノス。」

「失くなったそうよ。それでわざわざ買ってあげたのにそれも失くしたのよ。酷いと思わないサキ様。」


・・・失くなったですか。

それで服をアサナが買ったですか、なるほどです。

クラノス、女装させられたから脱いだですか。

アサナ、ズボン買わないです。スカートしか買わないです。


「それで聞くですけどですアサナ。どうして髪が逆立ってるです。」


髪の毛が全部上に向かってるです。怖いです。

オールバックの人より怖いです。スキンヘッドも怖いですけどです。


「髪色見て分かってくださいよサキ様。」

「わからないです。アサナはいつ見てもきれいです。」

アサナはクラノスを見た。そして、そうなのよね。

と思ったのだった。


「本当にぃ、きぃ、きれい!に、見えるわけないじゃないのよ。変なこと言わないでよね。サキ様。」

まんざらでもないならよかったです。


「それはいいですけど服着せてくださいです。やっぱりおかしいです。」

クラノスが気になるです。

見たくないものも見えるです、気持ち悪いです。


「・・・そうよね、分かったわよ。着替えさせるわよ。でも手持ちにないのよね。クラノスに着せるような服なんてよ。」

「それなら誰かに聞けばいいです。」


「すみませんです。」

・・・しばらくして、子供達に剥ぎ取られたクラノスの服をもらってきたサキ。


「汚いから洗濯してあげたそうです。」


「そうだったわよ。」

クラノスはそういう人だったわよ。


「お風呂入ってないですかクラノス。」

サキはクラノスのことを見ながら言った。


クラノスの服は(かご)の中に入っていた、服を剥ぎ取った子供の親たちがわざわざ服を籠においてくれたのだ。

その時にアサナがクラノスにしたことと子供たちがしたことを聞いたサキ。


「大丈夫よ、来る途中に人に頼んで入らせてもらってきたのよ。」

その時にこうなったのよ。


「お風呂に入る時になにか頼まれなかったですか、アサナがです。」

「頼まれたけどよ、全員なぎ飛ばしたから大丈夫でしたわよ。サキ様。」

弱いものいじめです。

思うところはあるけど仕方がないと思うです。


「そうですか。クラノスもですか。」

「そうよ、一緒に入ろう。なんて言うからなぎ飛ばしたのよ。」

「そうですか、なるほどです。」

クラノス以外にも稽古つけられた人がいたかもです。

それはです……それはです。


「サキ様、こいつを連れて来たわよ。ムラサキさんとの話はまとまったのよね。」

・・・あ!です、忘れてたです。


「まだ……です……。そういう空気じゃなかったです。まだ話が終わってないです。」

アカネが辛そうだったです。そんなときにクラノスの話はできなかったです。


「そうなら仕方ないわよね。クラノスを埋めておきましょう。なにしでかすかわからないものをよ。」

「アサナ、それだけはやめてあげてです。後で面倒なことになるです。」


色々言われるにきまってるです。


アサナはクラノスを埋めるための穴を掘ろうとしていたがそれをやめて近くにあった木にクラノスを縛った。


これでいいわよね、どうせなら手だけでもいいわよね。


木には縛って置いてもいいです。


「わかったわよ、それでムラサキさん。話してもいいわよね。」

「大丈夫なのじゃが、大丈夫なのじゃの。」


アカネはクラノスが色々やられたこととアサナを見て笑っていた。

それを見てアカネは大丈夫そうだから大丈夫だといったムラサキだが、本当に大丈夫なのか見ていて怖すぎてわからなくなっていた。


アサナがひかれているです。なんとかしないとです。

「アサナは強いのです。クラノス以上に強い人がいるのにわたしの護衛が彼なのが理解できないのです。」


「なるほどなのじゃ、理解できるのじゃ。しかしじゃクラノスはサキを守るだけの力はあるのではないかの。」


・・・どうなのかわからないです。

クラノスに守ってもらったことより迷惑をかけられたことの方が多かったです。


「それはわからないです。嘘でもあるとは言えないです。」

それがクラノスです。

「そうなのじゃの。……それでじゃの、話というのはなんなのじゃの。」

「それはクラノスの上役に伝えたいことについてよ。」


今はサキと話すと言う雰囲気だったのじゃの。

「アサナ。」

「ごめんなさいよ、サキ様。ハハハ・・・。」

「もうーです、アサナ。」

口聞かなくていいかもです。


サキとアサナのやり取りをみてムラサキは仲がいいようで安心なのじゃの。

「それでじゃの、上と言うのはクラノスの上役にではないの。ここは地下なのじゃの、上にいる地上のもの達にここから離れることを伝えてほしいのじゃの。」


そんなことする意味あるのかです。そんな意味ないです。誰かが地上の人にもう伝えているかもです。

「・・・わかったです、でもです。それは誰かが伝えに言っているのではないです。」


「その可能性はあるかもしれないのじゃの。しかしじゃの、クラノスも一緒に行った方が確実だと思うのじゃの。」


その通りです、そうするです。でもわからないです。

「わかったです。まずは地上に出る方法を教えてです。」


「その道を上がれば行けるのじゃの、そして分かれ道があるのじゃの、その一つは上にもう一つはラプオビの近くまで行けるのじゃの。」


・・・それだけだとわからないです。もっと教えてです。


「その分かれ道のどっちがどっちなのです。」


「右が上への道、左がラプオビへの道じゃの。しかしじゃの、片方は塞がってるかもしれないじゃの。」


なんか面倒くさがれたです。

「そうですか。わかったです。アサナ、行くです。」


「はい、わかりましたわよ。少し準備をするので待っていてくださいよ、サキ様。」

なにしてるですアサナ。手を縛ったままにするだけでも十分です。わざわざ


「クラノスは歩かせればいいです。この後のことを考えると重要なのはクラノスなのです。」

クラノスがそれだとです……でもです、もう遅いです。

アサナがあそこまで痛め付けたです。


「サキ様が言うならわかったです。」


「アカネさんも一緒に行くです。」

「お願いしますの。サキ様。」

「様呼びはやめてです。サキと呼んでくださいです。」

「わかりましたの、サキ。」


首をかしげてアカネを疑問に思うサキであった。


疑問に思っているのはサキだけでなかった。

もう一人、ムラサキも疑問に思っていた。

「どうかしたの、サキ。」

「いえ、なんでもないです。早く行くです。」


そうして一行は大木を後にした。


アサナは少し進むと食料もらうの忘れたからと大木に戻ってきた。

「やっぱりそういうことよね。」

そこには誰もいなかった。大木もなくなっていた。


しかし、枝から生まれたパキパキ族がいた。

「あなたがここの住人を見送ったのよね。ありがとう同行者の代わりに礼を言うわよ。」


後食べ物と明かりがほしいのよ。教えてもらえないでしょうか。


パキパキ。とだけしかいわないためよくわからなかったが食料と明かりをもらったアサナ。


パキパキ族にお願いを聞いてもらうとパキパキは消え去った。


 ・ ・ ・


一方、船を無断で操縦して旅立っていった二人。


サカイルとパラレは逃げ回っていた。


「どうしてこうなった。」

サカイル、その事もう二度と言わないでなのね。


「それはあなたのせいだと思うなのね、サカイル。」

「そんなことで言い争ってる暇はない。早く船に戻ってナタレ様に伝えなければ。」

あんたが聞いたなのね。

早く逃げるなのね、サカイル。


申し訳ないなのね。サキ、そしてナタレ様方。


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