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世界は一度終わっている  作者: 小松ちゃん
第二章世界樹 6節それぞれの旅路と幕開け、始まり
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第84話 それぞれの旅路その2 ナタレの選択


神殿で騎士団の劇を観終えたレバナとサキ。

その二人が神殿の応接間で待っていると見知った顔の三人がやってきた。


そして神殿でレバナとハレンに別れを告げた三人。


サキとアサナとナタレの三人はラプオビに向かうため飛行船へとやってきたがそこに飛行船はなかった。

驚くサキをしりめにアサナは車を探すと行ってしまう。

ナタレはそんなアサナの行動に疑問に思い、サキにその

思いを告げる。

するとサキはアサナを追いかけていった。


一人になったねと呟くナタレ。


一人の行動になるために行動をとったアサナとナタレの二人。

そして、サキ。

この三人の行く末はいったい・・・。


人目につかない路地へと向かうナタレ。

そこでコンパクトをとり出すナタレ。

「ごめんね~~ナタレ。変なこと頼んだわ~~。」

コンパクトからアキリンの声が出る。

コンパクトが携帯電話になっていたのだ。


「それより、シェリフの件を詳しく教えてね。」

「頼んだのは~~わたしだけど~~なんで~~この国のこと~~そんなに~~気にしてるのね~~。」

「弟子の母親に頼まれたのね。もう少し暮らしやすい国にしてほしいってね。」

ローザさんに頼まれたのね。まさかね、こんなときに世代交代なんてね。


「そうだったの~~それなら~~理解するわ~~。あの娘が~~この国の~~現状は~~気に食わないだろうから~~。」

「気になったんだけどね、ローザさんはねこの国のことなんでそんに気にしてたのね。自分とは関係ないことよね。」

「それは~~後継者に関係してるから~~。」

「後継者にってどういうことね。」


・・・


「ゼウト、どうしてジアがここにいるのよ。」

気になる二人に声をかけたアサナ。


「心配だったらしい。」

なにが心配だったのよ。船がないのは心配よ。

「船がないことよね。」


「それもあるがちがう。それより話がある。」

「船がないことよね。」

アサナ、それは後にしてくれ。


「ローザの件だ。」

「ローザの件ってどういうことね。」

ローザ、母様がどうしたのよ。

「それは……。」

「久しぶりアサナ様。」

「ええ、久しぶりよジアさん。なにしに来たのよ。」

覇気がなかったと思ったら案外元気そうで安心したわよ。

「それは、この人が心配だったからよ。」


なるほど、夫婦仲がよくてなによりよ。

そういえば父はなにやってるのよ、母様があんなことになったのによ。

気にしてもしょうがないこと。あの二人は別れたのよ。


「……そういうこと。それで母様の話ってなによ。」

「ローザさんはキースに世代交代したのよ、その理由は多分だけどある場所に起因してると思うのよ。」

「ある場所ってなによ。ジアさん。」


場所になんて起因してない。

理由はサキに殺されるならキースがいいと言うことだけ。でも、その理由がわからない。

理由があるとしたらラプオビか大木(空操樹)。

後はあれよね。


「それは、詳しくはわかりません。しかし、サキさんに関係してることです。」


「そう……サキ様!」

サキ様に関係してることとはどういうことよ。

と聞こうとした矢先にサキ様が目に入ったです。


「ごめんなさいです。アサナが不自然な行動とったから後をついてきたです。」


「.そうでしたの。」

車を探しに行くのは少々強引でしたか。


「それでよ、話は終わりでいいわよね。」

「はい大丈夫よ、アサナさん。」

「大丈夫だ。」

アサナさん、怖いからもういいわよ。


「サキ様、ゼウトを見つけましたから声をかけに来たのよ。サキ様に秘密にしたのは申し訳ありませんでしたのよ。」


「そうですか、気にしてないです。」

「ありがとうございます、サキ様。」


「それでですアサナ、ゼウトの隣のゼウトと親しい人は誰です。」


「この人はゼウトの妻よ、サキ様。」

「そうですか、意外です。」

子供もいるのよ。というアサナ。

子供もいるですか。と沈黙したサキ。


・・・


「キースが~~後継者なのよ~~。その母親が~~この国の元王女~~、ジア・ナスターク。この国の~~元女王であり~~魔女の妹よ~~。」

「ジアさんは魔女じゃないのね。」

「そうね~~。事情があるみた~~い。」

事情ね。


「それで、シェリフはなにを企んでるのね。」

「もちろん~~国の~~監視システムの排除~~。」

「そんなのがあったのね。」

所々に目があるのはね、気づいてたけどね。


「それで~~監視システムはね~~、暴力行為の禁止が~~目的なの~~。そうしないと~~国として~~ままならないから~~。」

その通りね。

疑問はそれだけで国が回ることに驚きね。


「なにかね、この国キナ臭いね。」

「ええ~~色々やってるみた~~い。それで~~国を変える手伝いを~~ナタレはするの~~。」


「それをね、今考えてるのね。」

その相談も含めてアキリンと話をしてるのね。


「ナタレ、嫌ならやめていいのよ~~。ローザも~~気にしないわ~~。」

友達の~~故郷が~~居心地の~~悪い場所になったから~~って自国の人でもない~~ナタレに~~頼んだわけだからね~~。


「そうよね、やめてもいいのよね。でもね、ここで引き下がるのもね。違うと思うのね。」

さすがは~~ナタレ~~責任感が強いわ~~。


「そう~~手伝いたい~~気持ちも~~あるけど~~今は~~もう少し~~見守る側がいいから~~頑張って~~ナタレ。」

「わかりましたのね、アキリン。」

「後一つ~~、サキちゃんは~~この後~~ラプオビに~~行かしてあげて~~。」

「それはね、弟子がやってくれるわよ。」

「そうね~~アサナが連れて行くわよね~~。」


・・・


「それでです、この後どうするです。」

「まずはナタレのところに戻るわよ。」

ワザワザ一人になったのによ、ナタレ様アサナ様と話をしていてくださいよ。


「アサナ、ナタレちゃん。受付のところにいないです。」

「ナタレ様いなくなってるわよ。どういうことよ。」

「ナタレも用事ができたんだろ。」

「ナタレはなにか用事があるのではないのアサナ様。

そのためにアサナ様の元へサキさんを連れ出したと思います。」

ジアの言う通りかも知れないわよ。

ナタレ様はこの国のこと気にしてるみたいだったのよ。


「用事があったかもしれないわよ、それなら一言言ってくれたらよかったわよねサキ様。」

「ナタレがいなくなったのは残念ですけど、ナタレなら納得です。」

ナタレのことはもう考えないです。

もう、ラプオビに行くだけです。



「それでこの後どうする。船はないのだろう。」

重い空気が漂う中、ゼウトが予定を聞く。


「もちろん、ラプオビに行くです。それ意外に選択肢はないです。」

「サキさん、船がありませんのよ。まさか歩いていくなんてないわよね。」

それはです、考えないといけないです。アサナがです。


「そうよ、サキ様。船がないのにどうやってラプオビに行くのか考えないとよ。」


アサナもダメだったです。

どうしようです。


・・・


「どうしよう~~ナタレ~~。」

「なにがね。」

「ラプオビに~~行ってもらおうと思ってたのに~~アサナたち行き方がわからないの~~どうしようナタレ~~。」


「アキリンが教えたら言いね。」

「そうだから~~悩んでるの~~。」

言ってる意味がわからないね。


そもそもね、ラプオビに行くようにしてね。

行ってほしいとは言ったけど行くとはいっていないのね。アキリン。


アサナが道をわからないね……。


あーね。

徒歩で向かいのは難しいしね、車も燃料問題があるのね。距離が距離だからね。


それ意外だとね。


巻き取り式の乗りロープウェイもあったね。


「ラプオビにね、行く方法ね。ここからならね船(飛行船)とね車とねなにがあるのねアキリン。」

「地下に~~乗り物があるけど~~崩れたところがあるの~~。」

「ならね、ないってことね。」


「そういえるの~~。」


「それならアサナがわからないのも必然ね。」


「そうなの~~だから~~考えてるの~~。」

「なにか方法あるのね、アキリン。」


「あるよ~~、一つが~~サキちゃんが持ってる石~~。後は~~シクラ洞窟のがそうね~~。」

シクラ洞窟ってね、さっき思った巻き取り式の乗り物があるところのことよね。


「アキリン、それでいいと思うね。」

「でも~~あれは~~直通で~~ラプオビに行く方法~~じゃないの~~。」


「そうなのね。」

そういうことならね。

直接ラプオビに行かなくてもいいけどね。

サキちゃんが持ってる石を使っていくのでいいじゃないのね。

「それならね、サキちゃんが持ってる石を使えばいいじゃないのね。」


「あれを~~使うの~~色々と問題があるの~~。」

なるほどね、それでなにを迷ってるのね。


「なにも考えなくてもねシクラ洞窟に行くようにいえばいいじゃないのね。」


「そ~~なのだけど~~不安なの~~。」

不安ね、アキリンがそんな風に思うところってどんな所なんだろうね。気になるね。


「ナタレは~~パキパキ族って~~知ってる~~。」

「パキパキ族はね、大木の守護霊ね。」

パキパキ族ね……どうしたのね、アキリン。

いきなりね。


「そうね~~大木の枝から~~生まれた~~守護霊ね~~。」

うんちょっと補足してくれたのね。

そんなねパキパキ族がねどうしたのねアキリン。


「シクラ洞窟の~~先が~~パキパキ族の~~聖地なの~~。」

聖地ね、シクラ洞窟の先がね。そうなんだね。

それとラプオビ、どういう関係があるのね。


「ラプオビにね、行けるのよねアキリン。」

「行けるよ~~。」

でもね~~今言ったでじょ~~。聖地なのよ~~それも隠れ里だからね~~。


色々面倒事があるからね~~。


「アキリン。」

どうしたの~~ナタレ。

「ラプオビには行けるのよね。」

シクラ洞窟から行けるよ~~。

「そうね~~行ける~~。」

「ならね、シクラ洞窟に行けばいいじゃないのね。」

「ナタレは~~どうするの~~。ラプオビには~~行くの~~行かないの~~。」

ナタレはこの国に留まるの~~。

それとも~~サキちゃんとアサナと~~一緒に行くの~~。



「なんでそんなこと聞くのね。アキリン。」

「聞いてみたいから~~。」

ナタレが~~この後どうするのか~~聞きたいの~~。


で~~も~~、ナタレは~~。

ローザとの~~約束があるから~~この国に~~留まらないわけないけど~~。



「どうするの~~ナタレ。ローザに~~言われたことがあるから~~ラプオビに行かないの~~。それとも~~行くの~~。」


「ズルいねアキリン。その名前出すなんてね。」

だって、ナタレは、ローザのために、この国に、来たと思うからね。


「それで~~ナタレはどうするの~~。サキちゃんとアサナと~~一緒に行くの~~、行かないの~~。」


ナタレは悩んだ。

アサナとサキちゃんには問題があるのだ。

それを解決したいという思いがあるためだ。


しかし、自分がいても邪魔だと思いたったナタレ。

「この国に残るね。ズルいアキリンに免じてね。」

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