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世界は一度終わっている  作者: 小松ちゃん
第二章世界樹 6節それぞれの旅路と幕開け、始まり
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第83話 それぞれの旅路その1 向かうべき道と一人になるために

アサナのことを考えてナタレはアサナに守る人であるためにあり方を説教した。

そんな中、サキとレバナはナスターク帝国内にある神殿で騎士団の劇を観ていた。


ナスターク帝国の街中になるとある神殿。


「レバナ、ここになにをしにきたのですか。」

何となくわかってるけどなにしに来たです。


「それは、ここになにをしにきたのですかサキ。」

知らないですか、やっぱりレバナでもわからないですか。


「ここは何ですか、レバナ。」

「ここは、神殿にある騎士団の応接間です。サキさん。」

そんなところになにしにきたのです。


「レバナ、騎士団ってことはさっきのあれってそうなのですか。」


「はい!いかがでしたか!サキさんに見てもらいたかったので連れてきたのです!騎士団の喜劇に!」


・・・やっぱりですか。


あれはストーリーは喜劇というよりは悲劇だったような気がするです。


内容はまず、剣の力で怪物となった王様を魔女が封印したです。封印を解くには姫の血が必要でったです。


姫をさらおうとした目的は国にばれており国は王女の近衛騎士団を作られましたです。その騎士団と剣を解放しようとするものたちの戦いの物語だったです。


最後には姫が親しかった人を失い怪物となってしまい団長と対決、結果剣は二つに折られる物語だったです。


そんな内容はともかく、騎士団の人たちがすごかったです。


敵役に囲まれると筋肉美を見せつけるために海パン一枚になってポーズをとる。

すると敵役は倒れる。そして、大将格の一騎討ち。


海パンのマッスル男二人が木刀をもって剣技を見せる。


そして、姫様役の棒読みもすさまじかった。


最後の剣技もいろいろすごかったです。

人力ですごく残念だったです。


劇は喜劇ではあったです……なぜかです。


「いかがでしたかサキ様。」

再度感想を聞くレバナ。


「見せ方に工夫が必要だと思うです。」

しっかり感想をいうサキ。


なぜです。

顔と名前が書いてある立看板やその顔を小さい板で持った人たちや垂れ幕をもってる人がいたのにレバナについてきたです。

劇なんて見たくなかったのにです。


それにしても、神殿の応接間が騎士団の応接間になってるのですか。すごいです。



扉が開き誰かがやってきた。

「二人とも劇なんて見たのね。」

「サキ様が劇見るなんて意外よ。」

いつもは遠ざかってたのになんで今回見る気になったのよ。やっぱり頼りにされてないということよね。


「どうしたですアサナ、ナタレちゃん。」

「最近ね、アサナは自分の存在感が薄れてることを気にしてるみたいなのよね。大丈夫だとと思うのにね。」


「アサナ、アサナはもっと自信をもつべきです。」

サキちゃん。

サキちゃんは少しは自信出てきたみたいでね。

前はアサナにベッタリだったのに今は友達といることが多いものね。


「サキ様、そういうのでしたら仕事しますよ。」

「うっ!それは……です。」

痛いところをつかれて逃げ道を探すサキ。


「仕方ないね、サキちゃん。アサナの自信を取り戻すためにもやることやらないとね。もう逃げられないね。」


逃げ道をふさいだじゃたね、サキちゃん。


「わかりましたです、行くです。」

行きたくないけど行くです。


「良かったね、サキちゃん。いないとラプオビに行く意味なるからね。」


「レバナ、なんでここに来たです。誰かくるんじゃないです。」

「それは、お二人がそうじゃないですかサキ。」

サキに言われて、この場所で待っているように言われた理由はそういうことと理解するレバナ。


サキはアサナとナタレを見て、二人のラプオビに行くということを理解してちょっと落ち込んでいた。


「そういうことだ、悪かったなレバナ。嫌な役回りさせてよ。」

アサナとナタレに続いてハレンがやってきた。


「いいです、サキと色々回れて楽しかったです。」


「そうか、ならよかったというものだ。」

一瞬暗い顔が見え隠れしたがあまり突っ込んだことを言わないハレン。


「そんなこと頼んだのね、ハレン。」

「ハレンも考えてるってことよ。ナタレ様。」

そんなことわかってるね。

アサナはもうちょっとね、サキちゃんに目を向けるべきね。


「レバナ、ありがとうです。楽しかったです。」

「こっちこそありがとうサキさん。」


「また会えたら今度は三人で劇を見にくるです。そのときに一人紹介するです。さようならですレバナ。」


「はい、いつでも遊びにいらしてください待ってます。」


サキとレバナの会話を締めに神殿を出て歩き出す三人。


「サキ様、大丈夫でしょうか。」

落ち込んでいるのでしょうか、行きたくないのでしょうか。そらともつらいのでしょうか。

サキ様。


「大丈夫です。」

アサナに笑顔を振り撒く姿は嘘をついているのがいるわかりだった。


「アサナ、そんなにサキちゃんにくっいているとアサナがサキちゃんを泣かせたみたいね。」

ナタレはサキの作り笑いを見てそんなことを言った。

サキのためだけでなくアサナのために。


「ナタレ様はなにが言いたいのよ。」


「見たままを言ってみただけね。」

「ないよ、そういうなら先頭を歩いて後ろを見向きもしないナタレ様の方がそう見えるわよ。」


「ありがとうです、ナタレちゃん。少しは元気でたです。」

「そうなのね、ならアサナをあおった意味があったね。」


「あったです。ありがとうです。」


「なによ、二人して……なんなのよ。」

ナタレ様がサキ様に対しての発言だってことぐらいわかってたわよ。でもよ、ただ堂々と歩くだけのナタレ様に我慢ならなかったのよ。


「アサナ、大丈夫ですか。」


「ごめんなさい、サキ様。行きましょう。」

余計なことを考えたせいで、サキに心配させないためにナタレを追い抜いて早々と先に進むアサナ。


「……うん。わかったです。」

サキはアサナが泣いていたのは自分のせいなのではと心配になった。


「そんなにね、気を配る必要はないからね。サキちゃん。」

そこへナタレがアサナがいなくなった穴を埋めるべくサキに話しかける。


「アサナはね、サキちゃんに色々決めさせていた自分に我慢ならないのね。だからね、サキちゃんも我慢しないで言ってみたらいいね。」

それは少し違うと思うです。


「なんてね、それはサキちゃんのやり方で考えればいいことね。アサナだってそうしてるからね。」


我慢しないようにですか、ラプオビに行くのは賛成です。でもです、クラノスも一緒に行きたいです。

レバナと一緒に見た劇を観たらクラノスを思い出したです。


ちなみに今、クラノスは0の化け物と対戦中であった。

そして、三人は神殿を出るときに決まった、この国を船に乗って出国するため、船に向かっている。


「どうしてあんなこと言ったです、ナタレちゃん。」

「なにがね。」

「アサナを責めるような言い方をしたのはなぜです。ナタレちゃん。」

サキはアサナが怒った原因をナタレに問いただす。


「なんでだと思うね。サキちゃんの意見が聞きたいね。」

あれはねサキちゃん。

元気がないサキちゃんにアサナが微妙なことしてたから注意しただけね。

アサナはサキちゃんに踏み込めないのがね、今の関係の理由であることを理解すべきだからね。

でもね、無理みたいなのよね。


「……あれはナタレちゃんの気遣いだと思うです。でもです……ナタレちゃんはアサナに課題を出したみたいだったです。」

アサナとナタレの顔を思い浮かべながら話すサキ。


「うん、なるほどね。それがサキちゃんの答えなのね。」

サキちゃんは成長したね、及第点ってところね。


「……はい、そうです。アサナのためにやったことです。」


「そうね、その通りね。ならねサキちゃん。アサナにだした課題はサキちゃんをかばうことも念頭に置いてたけどね。一番の狙いはサキちゃんに話をさせるのも狙いだったのね。」

「話をさせるってどういうことです。」

「サキちゃんは今、アサナと私のことがわかってるからかね、距離があるのね。」


そうです、邪魔したらいけないと思ってるです。


「その距離がね、少しずつアサナとの壁になってるようなのね。」


アサナとの壁になってるですか。


そうかも知れないです。

アサナに頼ろうと思う気がなくなっていたです。


「でもね、それは悪いことじゃないのね。それだけは分かってね。」


「わからないです、教えてですナタレちゃん。」

「ダメね、それはね。」

そしたらサキちゃんはまた誰とも話さないようになるからね。

アサナはね、サキちゃんと一緒にいた期間が長いからね、サキちゃんを見てるからね。

気づいてるかも知れないけどねサキちゃんは成長してるね。少しの間放っておいて見守った方がいいかもね。

アサナがなにも言わないでいるのも新鮮だしね、見てて楽しいね。


そんな話をしていると船が置いてある場所の窓口にやってきた三人。


アサナはあの後なにも言わずにいた。そして今も受付の人と話をしている。


アサナ、大丈夫そうね。このまま、意識の中でサキちゃんを支えなさいよね。


あなたはサキちゃんに選択を迫ることを後悔してる節があったけどそれが言いと思うからね。


「船はもう出発してるそうよ。」

「なに言ってるのね。アサナ。」

「あの二人なら他国に行くのも納得です。」

「だからって置き去りはやりすぎよ。」

そうですけど、あの二人にも考えがあると思うです。



「船がないのね、ならこのままこの国に残るって言うのはどうね。」

それはどうなのよ、ナタレ様。


「一つの案としてはいいとは思いますよ。でもよ、ラプオビに速く言った方が気持ち的には楽よ。」

「そうです、アサナの言う通りですナタレちゃん。」

サキちゃんはそれで言いのね。


「サキちゃんがそれでいいならいいね。ラプオビには車でも借りて向かいましょうね。」

露骨に嫌な顔したわねサキちゃん。


「この三人で車でラプオビに向かうのも楽しそうよサキ様。というわけでよ、車借りてくるよ。」

そういって車を探しに行くアサナ。


「車の運転できるですか、ナタレちゃんとアサナはですか。」


「できるね。でもね、最近は使う機会がなかったからね。使ってないね。」

「車は高いです。」

「それもあるわね。燃料の問題もあるしね。」

ここからラプオビまでだと700㎞あるからね。

車なら10時間はかかるね。もしくはもっとかかるね。

だからね、車でいくのはやめた方がいいね。


「アサナはなにをしに行ったです。」


「そうね、なにしにいったのよね。」

「呼び戻してくるです。」

「そうね、お願いするね。」


サキはアサナの元へ向かったね。


これでね、やっと一人になったね。


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