第56話 植物園地下その9 クイーンかキングの三王のツーマン
「アサナ、もしかしてクイーンのツーマン。」
「わかってるよ~~ね、君。そうよ~~ね。」
「はっきりしてです。クイーンツーマンなのかです。」
「クインマンを探してるってことよ~~ね。」
「そうです。クイーンツーマン、クイツーマンを探してるです。ここのためにです。特にです、ユカリのためです。」
「君には会いたくないと思いますよ。」
「あのなぜそう思うのです。」
「クインマンは君を嫌っていますよ。それだけは確かよ。」
君がクイーンツーマンだからよ~~。君はクイーンツーマンよ~~。
どうするのよ~~、君がツインマンなのよ~~。
「それでよ~~君はツインマンをどうするつもりよ~~。」
「クイツーマンを守るためです。そう言ったらどうしますです。」
「キミわかってないよ~~ね。クインマンをどうかしないとこの樹木をどうにもできなよ~~。」
そんなのわかってるです。クインツーマン。は多分・・・。
ユカリが言ってるのを見た。
『サキ様がクインツーマンだったんですか。ふふふ、どうします。君はこの世界を終わらせるつもりなの。
それとも、また始めるつもり。どうなの。サキ様。』
・・・
「アサナはどこにいったのです、そしてあなたはだれです。」
「やっとその質問するのよ~~ね。ダメよ~~もっと慎重に考えないとよ~~。」
「アサナはどこです。そしてあなたはだれです。」
「まずよ~~一つアサナだっけこの体の持ち主は無事よ~~。」そんなのわかってるです。
反応なしのよ~~ね。いや~~違うよ~~ね。
「次によ~~この体にしっかりと生きてるわよ~~。そして、私はキリヤよ~~。」
キリヤ…もしかしてです。
「あなたが失われた楽園の英知ですか。」
「へ~~君それを知ってるとはよ~~ね。」
「英知は三人いるはずです。他の二人はどこか教えてです。ユカリさんがどこにいるかもです。」
「いいわよ~~。教えてあげるわよ~~。まずキリヤよ~~キリヤじゃなくてキリトだけどキリトは門にいるわよ~~。
そして、ユカリは下にいるわよ~~それぐらい知ってるわよ~~ね。そんなわけないわよ~~わかってるわよ~~ね君。」
「門ですか、界封門ですか。あそこにいるですか。」
「そうよ~~あの門にいるわよ~~。どうするのか決めなさいよ~~。」このまま下に行くのか決めるのよ~~。
どうしたらいいのです。あの話が本当なのか気になるです。そして、始めるってどういうことです。
気になるです。どうするか考えないとです。
「それじゃあさようならよ~~。また会いましょうよ~~。」
「待ってくださいです!一つ教えてです、キリヤ。ギドはなにをしているのです。」
「そのよ~~ね。ギドを知ってるのは君じゃないよ~~ね。」
「ギドはです、ギドはアサナの師匠の夫の師匠です。」
「紛らわしい言い回ししないでよ~~。どうせよ~~あいつになにかされたのよ~~ね。」
「なに言ってるです。」「サキ、言わせて欲しいんだ。」
水晶に一滴血が流れた。すると、ピキンと割れた。水晶玉が・・・。
「やっとわかったかいサキ。君にそれは必要ない。」
「兄貴よ~~、おまえまだ生きてるとは驚いたよ~~。」
「死んだに決まってるからもうすぐ消えるのは知っているはずだ。」
「もうよ~~俺たちは世界には必要とされていないってことかよ~~。兄貴よ~~。」
「わかってなんだ。キリヤ。」
「なんだよ~~気味悪いよ~~。」
「おまえは生きなければならないんだ。俺はもうなにもないからだ。あいつもだ。」
「キリトを殺すのかよ~~、やめてくれよ~~ギド兄さんよ~~。」
「なに言ってんだ、キリヤ。俺たちはもう……いない存在なんだ。」
「いいのですかギド。」
「大丈夫だ。キリトもわかってくれるはずだ。答えは聞いていないけどわかるんだ。」
「ならですギド。聞いてからにするです。」
キリトは諦めないと思うです。キリトはあのラプオビで信じていたあいつがです。
奇跡を信じていたキリトが受け入れるわけないです。
「キリトに聞いてからにするです。ギド。」
「そうしろよ~~ギド。」
「どうするかだ、・・・キリトに聞きに戻るとだもう手遅れになるからだ。キリトのことは諦めるかだ。」
どうするかだ。キリトはわかってくれるかもしれないからだ。でもだ、お前に会いたかったのだ。
わかった、どうするかはおまえがきめるんだキリヤ。
「ギド……。わかったよ~~。もう俺たちは必要ないとよ~~。でもよ~~諦めるわけないよ~~ね。」
「キリヤ、わかった諦めるだ。じゃあまた会おうだ。キリヤ。でもだ、キリトに聞いたらもう一度確認するだ。」
そう言ってギドはまた水晶に戻った。
水晶に戻ったギドを見つめるサキを睨み付けるキリヤ。
「ギド・・・。君はギドの目的がなんなのかわかるのよ~~。」
「ギドは信じていたんだです。」
「信じしていたとはなんだよ~~。」
「生きる希望を探すことをよ~~です。」
「ギドの生きる希望は俺たちだよ~~、フフ、それをよ~~。」
「そうです、だからどうするか確認したんです。あなたたちは生きたいかをです。こちらに教えるためにです。」
「つまりは、君やこの体の持ち主のアサナだったかよ~~ね~~、のためと言いたいのよ~~ね~~。」
「なぜそんな紛らわしいことをよ~~。」
「それは死にたくないからです。」もしかしたらです。
あの人はです、もういやなのかもしれないです。
死にたいのかもしれないです。生きることを諦めるためじゃなくてです。終わらせるためにです。
もう一回死んでいるのに生き続ける人を見続けたからだと思うです。
「どういうことだよ~~。言ってることがちぐはぐだよ~~君よ~~。」
「そうです。ちぐはぐです。でもです、この樹がそうだよ~~です。それが理由です。この樹。
空操樹……その正体はあなたたちです。だからです。」
「言いたいことはそれだけかよ~~。もういいよ~~。この体は返すよ~~。じゃあせいぜい頑張れよ~~。」
・・・
はぁです。
よかったです。まさかアサナが操られるとは思わなかったです。
それにしても遅いです緑さん。早く帰ってきたらどうです。
その緑はおかしなサキとアサナに驚いていた。
いや、昇天していた。
その前に二回この光景を見たのも昇天していた理由の一つである。
「あのサキ様、今の話は本当だとは思えないわよ。どうなのよ。」
本当に聞いてたですか。アサナ。
不思議です、キリヤに乗っ取られていたのになぜこんなに正気を保てるのです。
それは私も同じです。なぜです、アサナがおかしいと思ったです。変な部分はなかったです。
この空間はおかしいと思うです。
違うです。わかったのは水晶のお蔭です。
「サキ様大丈夫じゃなさそうよ。すこしお休みになったいかがでしょう。」
「大丈夫です。さっきの話とはなんのはなしですか。」
「キリヤとの話よサキ様。」
「あの話は真実です。アサナ。ユカリがもうすぐ消えてしまうかもなのです。」
「サキ様、それはどうやったら治るのかわかっているのよね。」
「答えられないです。答えたくないです。」
「そうでありますよね。サキ様はお優しい方よ。」そういってサキの頭を撫でたアサナ。
「でもよ、あるのでしょう。方法はよ、でも無理に等しいのよねサキ様。」
「…はいです、アサナ。ユカリは消える運命かもしれないです。でもです。可能性はあるです。諦めない限りです。」
「でもよ、サキ様。もう時間は過ぎているのではありませんのよ。」
「かもしれないです。だからです、このカードが必要なのです。可能性は低いけどです。」
「そうでしたらよ、サキ様。早く次の扉を探しますわよ。」
「はいですアサナ。あと緑さんも探すです。」
「そうよ、迷ってるかもしれませんよ探しますわよサキ様。……サキ様。」
アサナが話している間にサキの姿が消えてしまった。
あの明るい笑みが消えてしまったわよ…。なんでいなくなってしまうのよ。サキ様……。
「早くするです。」
すぐの角からひょっこっと顔を出すサキがいたのよ。
「早くって言っているのに立ち止まってるなんてどうしたのよ、サキ様。」
「見つけたからです、これを見るです。」
「蜥蜴よね。なんでここにもいるのよ。」
「そうですけどもっと気になることがあると思うです。」
あれに触れないとダメっていいたのよね。なんかかわいそうよ。
「緑ということであってますよね。」
「緑だと思うです。キリヤとの話を聞こえてたということではないかと思うです。どう思うです。アサナ。」
「サキ様に賛成よ。でもよ、気絶するほどの会話をしていませんよね、サキ様。」
「・・・。」
「していませんよね。サキ様。」
「してたかもしれないです。アサナが異様に色っぽくふるまってたからです。」
「そう見えましたわけじゃないわよね。サキ様。」
「どうでしょうです。」
「サキ様…。」
「冗談です。でもです、アサナが言ったのようになぜ蜥蜴さんがここにいるのかも気になるです。」
「それもきになりますけどよ、サキ様。」
「わかってるです、緑を見つけたことのです先を急ぐです。手遅れになるです。」
なってるかもです。
「でもです、この蜥蜴さんが先を急ぐための道標かもしれないです。」
「でもよ、サキ様その蜥蜴ここにくるために開けた蜥蜴の鍵よ。次は雀よ。違うわよ。」
「あ、です。よくわからないです。でもです、この蜥蜴さんはあった方がいいと思うです。」
「サキ様がそういうならいいですよ。そうしてくださってよ。ふふ。」
まだ、キリヤが入っていないですかアサナ。