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ドキドキッ!同棲生活!

それから数分ともに歩き、俺の住んでるアパートに着いた。家に着き鍵を開け、雪佳を家の中に入れてあげだ。

「わぁー!広ーい!」

雪佳はとても驚いていた。

俺は高校生で一人暮らしをしている身だが、両親の頑張りのお陰で高校生の一人暮らしにしては良すぎるくらいの生活ができている。だから使ってない部屋もいくつかあった。まぁ部屋の事は後でもいいだろう。今は冷えた体を風呂に入ってもらい温めてその後は飯だ。俺は早速風呂を沸かし夜飯の準備にかかった。

「何が食べたい?」

「いや、昇くんの食べたいものでいいよ?」

「大丈夫!今日は雪佳、君の新居祝いということで!まぁそんなに豪華なものは用意出来ないけどね…。」

「そうですか…それならジーマーミ豆腐、車海老の素揚げ、海鮮盛り合わせ・・・・・・・全て沖縄料理だよ!」

「え…いや…え…?」

(この娘は何を言っているんだ?豪華なものはちょっと、とは言ったはずだが…けどそれが食べたいんだうな…どうしようかな…。)

俺は頭をフル回転させ、代役を考えた。すると雪佳は

「冗談だよー!困らせちゃってごめんね!本当はオムライスが食べたい!」

なにこの娘、すごい可愛い…。俺はもう一度からかわれてもいいと思った。

しかし冗談を言えるほどこんな短時間で馴染んでくれるなんて俺はとっても嬉しかった。同棲すげー!と思った。

「分かった!オムライスつくるよ!

雪佳はテレビでも観てゆっくりしてて!」

「うん!ありがと!」

数分経ち、いつもより1皿多い夕食が完成した。

「「いただきます」」

雪佳はとっても美味しそうに食べてくれた。食事中の雪佳も可愛い…俺はそれを眺めているだけで満腹になってしまいそうだった。

「美味しいです!元母よりも美味しいです!」

雪佳は涙を流しながらオムライスを頬張っていた。

俺は悟った。この娘、両親から全く愛されない生活を送っていたんだな…と。しかし、ずっとこのまま同棲って言うのも雪佳にとって大変だろうなとは思っていた。

親を探すか?警察に相談するか?

「警察はダメ!!」

俺は驚いてオムライスを喉に詰まらせた。

「ゴホッゴホッ…え?どうしたの?」

「どうしたの?じゃないよ!警察に相談したらどうなる分かっているの!?私を誘拐したことになって昇くん犯罪者に、なってしまうんだよ!それともやっぱり私ここにずっと居られないの…?」

「いや!そんなことは無い!ずっといても良い!それより声が漏れてた…?てか俺犯罪者!?」

知らなかった。ペットを拾っても犯罪にならないのになぜ女の子を拾ったら 犯罪になるんだ?理不尽すぎる!愚国日本め。

「そうだよ!だから絶対に警察に相談はダメ!」

「分かった。そうするよ」

「うん!」

「それじゃあご馳走様!」

「ご馳走様でした!美味しかったよ!」

「ありがとう!また作るよ!」

そんな会話をかわし、雪佳は疲れているのか今日からの自室に戻り就寝眠ってしまった。今日は色々と忙しかったなと思い、俺も食器を洗いすぐ寝床につこうと考えていた。

(あ、これ雪佳の使った箸か)

(あ、これ雪佳が口を付けたコップか)

…………………………………………………。

俺は言っていて悲しくなった。とても心配して大切に保護して愛を与えようと考えていのに心の中は思いっきり犯罪者だった。

俺は決めた。雪佳の事が落ち着くまでロリコンを一時辞めると。このままの気持ちのままではいつか必ず雪佳を襲ってしまう。一人の女性として接しよう。と

寝る前、俺は両親に報告の為、ビデオ通話をかけていた。

「母さん、父さん、俺今日からの犯罪者になる」

「そうなのね!昇ちゃん大人になったのね!」と母親

「そうか!それは良いな!刑務所には行くなよ!男ばっかりでホモになるぞ!」父親

「はい…。」

パタン。俺は通話を切った。

「雪佳の事なんにも報告できなかったな…。」

まぁ特に両親には知られたところで影響は無い。

明日、雪佳の両親の手がかりを探すかと思い俺は眠りについた。

しかし、それは翌朝必要のない事となった。

雪佳は既に起きていた。なんと朝食を作っていた。

「あ、昇くん!おはよ!昨日はすぐ寝ちゃってごめんね…。」

「お、おはよう。何しているの?」

「あ、ごめん!勝手にキッチン使っちゃった!朝ごはんを作ってあげたくて…。」

「い、いや!良い!とっても良い!

ありがとう!」

と言い、俺は朝食を楽しみに待ちテレビでニュースをつけた。

政治関係や天気予報、株価等と全く聞いてはいなかったが。

するといきなり速報である家の夫と妻が共に死んでいるというニュースが顔写真と共に入ってきた。死因は爆死。夫婦二人で何かしらのパーティーを行っているとき、酒に酔った勢いでカセットボンベに空気銃を発射したところボンベに穴が空き近くにあった石油ストーブに引火して爆発したらしい。なんて馬鹿な夫婦だ。こんな話しを聞いていたらせっかく雪佳が作ってくれた朝食が美味しく食べられないじゃないか。と思いテレビを消そうとしたその時だった。

雪佳がフライパンをおたまで叩き大はしゃぎしていた。

「あははははは、キャキャキャキャキャ!やった!やった!」

何事かと思った。

「どうしたの!?」

「死んだ。あいつら死んだ!」

俺はあのニュースの夫婦の事だと思った。けどどうして?

「あの夫婦?どして!?」

夫婦の名は

夫、城所雪舟。妻、城所佳乃

俺はまさかと思った。

「昇くん、私はもうは身元不明者。両親はあの人。もう死んだんだよ。もう誘拐もばれないよ!」

当たった。まじか。俺は驚きと嬉しさのあまり気を失いそうだった。

「さぁ!出来たよ!昇くん!」

「おぉ!待ってました!」

「「いただきます!」」

「美味しい!雪佳ありがとう!」

「うん!」

雪佳の作った朝食&雪佳を苦しめた奴らの死で朝食がとっても美味しく感じた。

これが同棲生活の幕開けとなった。

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