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5-3

 同刻。

 子供たちが囚われている部屋の窓から、カーマインは外の様子を伺っていた。


 ――〝あの子〟が、来た。


 二匹の色の異なる竜。

 そして、その背から降りた少女――というよりも、女性と言った方が正しいのか、そして青年の姿。

 それを視認した瞬間、魔女の口元がにやりと上がる。


 ――この日を待ち焦がれていた。


 窓の外から視線を外し、子供たちに視線を向ける。

 そして、優しく、冷たい笑顔で、子供たちに言った。


「あなたたちが待ち焦がれていた〝聖竜使い〟さんが、あなたたちを助けに来てくれたわ」


 カーマインは思いを巡らせていた。

 彼らを殺した姿をあの子に見せれば、どれだけの絶望が見られるだろうか。


 ――〝聖竜使い〟を殺せる。こんな遊戯(あそび)は、思いきり楽しまなければ。


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