表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/70

4-3

 学院が休みの日。

 エルダは朝からグレイスの家にやって来た。

 レーヴェとヴェルエも人間の姿で出てきており、エルダに声をかける。


「いらっしゃい、エルダくん」


「時間ぴったりだな。つか、寝坊しなかったのな、エルダ」


「しないよ。……あれ、グレイスは?」


「書斎で少しだけこもってるよ。すぐ出てくるから、安心して」


 今現在、ここにはグレイスの姿がない。

 レーヴェはエルダの問いかけにそう答えて、お茶を出した。

 それからすぐ、グレイスは書斎から出て来た。

 手には手に持ち切れるだけの本を持って。


「おはよう、エルダ」


「おはよ、グレイス。……えーと、その本は何かな……?」


「エルダには、まず実技よりこっちの方が先かと思って」


 グレイスは当たり前のように言って、エルダは引きつり笑い。


「エルダ。グレイスの授業は学院よりスパルタだからな。気をつけろよ」


「まぁ、エルダくんは覚悟を決めてここにいるんだから、これぐらいは当然かな、と」


「二人も座って。じゃあ、エルダ。早速だけど始めようか」


 グレイスの表情は、淡々としていて、エルダは背筋が凍るような感覚に襲われた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ