002 僕が入学試験を受けるそうですよ。
002 僕が入学試験を受けるそうですよ。
どうも、ルーカスです。
転生前は卵かけご飯には醤油とマヨネーズを同時にかけて食べてたルーカスです。
前回までのあらすじ:いざ、入学試験へ!!
***
「いってきます、母様。アリス。」
「ルーカスなら大丈夫。きっと合格ですよ。」
「ルー兄様、アリスは応援してる、なのです。」
「ルーカス坊っちゃま、どうかご無事を。」
簡単に挨拶をしてお屋敷を出て行く。
護衛の二人と馬車で24キラレ(キロ)先のアリュトブラース魔法学院へ出発しました。
30分ほど馬車にゆられてつきました、アリュトブラース魔法学院。
入学試験当日だからか、子供がたくさんいる。一緒にいる大人たちは両親か使いのものだろう。
「ルーカス‼」
この単純かつうざったくなる声は…。誰あろう、兄である。
以前も言ったけどリアム兄は単純でおばかさんです。
ヴァーミリアン侯爵家の長男は次期侯爵になるのが決まりですが、兄のバカっぷりから当時の父さんは頭を悩ませたそうです。
今は僕を継がせるつもりらしい...。
僕はやりたくありませんけえど。
「リアム兄...。」
「何その、見たくないものを見た目は。」
「だって、リアム兄なんだもん。」
「ひどくね⁉⁉」
半分泣きべそをかきながら僕を見下ろすリアム兄。
リアム兄は僕と違って背が高く男っぽい顔立ちをしていて,大人っぽいかんじです。
赤茶色い髪の毛、焦げ茶色の瞳、健康的な小麦色の肌は全て父さんの遺伝。母さんとからとったものはちょっとたれ目なところだけ。
へ?僕ですか?
僕は銀色の髪、碧い瞳、白い肌は全て母さんとからとりました。
小さい頃は鼻が父さん似だったのですが、今はまるっきり母さんを幼児化させた姿です。
女みたいな顔つきのなんだろ、って?
………。
そうだよ…。
「ルーカス、試験は二つに分けて行う。筆記と実技だ。筆記と言っても7歳児用。大人でも分からない論文を書くお前にとっては赤子の手をひねるより簡単だぞ。それに実技って言ったって、魔法を使えるのはお前ぐらいだからな。簡単な身体測定をするだけだ。」
「分かりました。問題ありません。」
「お前の事だ、心配してねぇけど、一応、な。」
まあ、リアム兄は悪い人じゃないからね。
「では、また後ほど。」
「頑張れよ‼」
頑張る必要なく楽勝だけどね。
まず行われたのは筆記試験。
沢山の生徒希望者がいる中、試験は始まった。
どれどれ......。
問一、したのえにおさるさんはなんひきかくれんぼをしていますか。
.........、4匹。
問二、このみほんのとおりぬりえをしてください。
.........、お、終わったけど......。
問三、りんごがひとつ、みかんがふたつ、くだものはぜんぶでいくつですか。
.........、3つ...。
問四、あいうえお、かきこけこ、つぎはなんでしょう。
.........、さしすせそ.........。
やってられるか‼!!
そして20問ほど、こんな問題が続き、最後の問題。
問25、じぶんのしってるいちばんむずかしいさんじゅつをかいてください。
来たぁぁぁぁぁ!!
結局、タイムリミットまで残り30分を全て最後の問題に費やした。もう解答欄の白い髪の部分はほとんど残さなかった。
そして、回答用紙をとりにきた先生が僕の回答を見て眉間にシワを寄せる。
ドヤァァァァ!!!
まだ、この世界では無い計算式を書いたからな!!
僕、まだ論文として出したの5個程度だし。
うざい問題にイラっとしてたんだ!!
僕の主役独占計画、筆記試験終了しました。
ドヤ顔でいいかんじ!!
次回は実技ですね、期待しない方がいいかも、ですね。
私(作者)の住んでいる場所はモンゴルっていう国なんだけど、日本との時差は1時間で、私が18時と設定しているのに対して日本では19時に投票されているようです。なので、19時最新という事になりますね。