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ヒーローになりたくて異世界転生  作者: モブだから気にしないで
アリュトブラース魔法学院編
1/7

000 転生は期待と共に

000 転生は期待と共に

僕はきっと物語に出てくるような勇者やヒーローにはなれない。


僕には物語の脇役、ゲームでの邪魔なオブジェクトという言葉が相応しいだろう。

マリオブラザーズのお邪魔なのに消えないドッスンのような。


僕、神名梨空(かんなりく)はそのキラキラネームとは程遠い人生を歩んだ。

僕は生まれつき類稀ない頭脳と多くの才能を持って生まれた。

【神童】と呼ばれた僕は、エリート学校に首席で合格し首席で卒業した。


ここまではいいのだ。

自分でも良くできた、と思った。


社会人となった僕は大手企業に入社した。

これが間違いだった。

僕はこの会社の有名さに負けて入社したのに、会社内は泥のようにグタグタしていて汚い。

僕はその泥に巻き込まれて......つまり、社員いじめにあった。

ヒドかった。

僕は結局1ヶ月でその会社を辞めた。


他の会社に就職しようにも1ヶ月で辞めた事実を他の会社は受け止めるはずもなく。

気づけばフリーター。

さらに気づけばニート生活。

もう生きる気力は残っていない。


僕はストレスが溜まりに溜まり鬱病となった。

その鬱病はやがて自殺をする決定打と化し、今に至る。



脇役の僕が転生したら主役に成れると信じて。


僕は僕の部屋で首を釣って自殺した。


神名梨空、齢28歳という若さでこの世を去った。



***



ここはどこだ。


瞳を開けようとするけど上手くいかない。


自分の口から発生されている声は叫び声に近い泣き声だ。


「元気な男の子ですよ。」


3人の大人の一人がそう言う。

日本語で話しているのにどう見ても外国人だ。

他の二人もどこからどう見ても日本人ではない。


疲れ果ててる美人さんの手に僕が運ばれる。


「良かった、ハアハア...。」

「頑張ったな、シェリア。どうやらこの子はお前に似てるようだ。」

「髪も瞳も白い肌も、確かに私に似てる。でも、あなたの素敵な鼻をしてるわ。」


そうか、僕は転生したんだ。

願っていた事だから直ぐに分かった。

そして、この美人な女の人と紳士のような顔つきの人が新しい両親。

最初の人はお手伝いさんか。


「あら、泣き止んだみたい。」

「この子、俺たちを見つめているぞ。可愛いなぁ。」

「ふふふ、名前はどうしましょう。」

「もう決めてるさ。男の子ならルーカス。ルーカス=レイズ=ヴァーミリアン。俺たちの新しい家族だ。」

「いい名前ね。」


ルーカスか。

まぁネーミングセンスは普通だとして、結局名前も外国人風だったし、ここは日本なの、外国なの?



僕の主役独占計画、まずは生まれて名を付けられました。

運のいい事に前世の記憶付きです。

出だしの滑り出しは順調のようです。

これから毎日、のんびり投票させていきます。一話一話が短いです。今日は2話同時投票になりますので良ければ次のページへ。

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