[詩]夜へ
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夜に向かって歩く
指先の神経を脳で感じ
愛しいかな 傷の痛みを
舌で舐めて蓋をした
夜に向かって歩く
イヤホンに閉じ込む現代の自由詩
光の偏光を 網膜に焼き
流動性に身を任せる
何処まで行けるだろう
僕は何処まで
カフカに問うよ
答えちゃくれないだろうけど
行けるとこまで行こうか
行けるとこまで
ここにある今を
ただ肯定するために
行けるとこまで行こうか
行けるとこまで
時代の冷たい加速度に
僕はちょっとだけ無理をした