騎士団長は、青汁の味
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やっとコメディ成分ががががが(○д○)
ではバイトいってきますー
着替えを終えてしばらくすると、コンコンとドアがノックされた。
「着替えはお済になりましたか?」
「はい、どうぞ」
扉が開くとワゴンを引いたメイドが中へと入ってくる。外にはもう一人いるようだ。
扉を開いたのはどうやら騎士団長のようで、迎えに来たのかもしれない。
(おかしいな・・・初めて見た気がする)
「昨日ぶり、でしょうか。すみません、お酒が回って昨日のことを少し覚えていないようです」
「軽く紹介されただけだ。気にするな」
啓太は自分の言葉に団長の眉がしかめられたのを見逃さなかった。
「改めて自己紹介をしよう。フォン・ダートン・ウォーバッハだ。勇者様に詳しく説明すると、フォンが名、ダートンが家名、ウォーバッハは勲章名となる」
「勲章名とはなんでしょうか?」
「騎士団長という役職につく場合に与えられる名だ。例えば王族にはこの国のアステルという名がつき、そこのメイドにはリィディという名がつく」
「ご丁寧にありがとうございます。ダートン様、とお呼びすればよいでしょうか」
「ほう・・・。悪くはないが、ダートン団長、もしくは団長と呼ぶがいい」
「わかりました、ダートン団長」
「うむ、あと十五分で鍛錬を開始する。遅れるなよ」
そういうと団長は去っていった。
(何か変だ。機嫌は良くしておいたけど)
よくわからない違和感を持ちながら、しかしそれが何かはわからない。
「勇者様。パンをお持ちいたしましたが、口に合うものがわからずすぐにお出しできる十二種類持ってこさせていただきました。紅茶はどちらにいたしましょうか」
呼ばれてふとそちらをみると、バスケット二つにさまざまなパンが入れられ、水とカップが置いてあった。
「水と、そちらの黒点のついたパンをもらえますか」
ここで啓太の怖いもの見たさが発動した!
啓太は黒点のついた怪しいパンを選択した!
「こ、こちらですか!?いえ、決して健康に悪いとかではないのですが・・・いえ、申し訳ありません。水と糖緑パンでございます」
一口かじってみると、口の中に青汁の気持ち悪さと砂糖の甘味が広がる。
軽く中を見ると外側の小麦色ではなく、真緑の中身が見えている。外側の黒点は黒砂糖のようだ。
(まず!あま!いやまずい!!)
啓太は完全に目が覚めた!精神力に七十のダメージ!
「だ、だいじょうぶですか!?」
グビグビと水を飲み干すと、一息ついた後にうらめしげにメイドをにらむ。
「なんでこんなの持ってきたんですか」
メイドは少しだけビクッとなりながらもはっきりと答える。
「国王様や騎士団長様などはこの味を好まれますから、お好きな方もいらっしゃるのでお持ちいたしました。次からは候補から外させていただきます」
「お願いします。では私は鍛錬にいってきます」
「はい、いってらっしゃいませ」
完璧な笑顔でメイドさんは送り出してくれた。