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でいばいyouth  作者: TOKIAME
03 「健康な生活と跳ねる髪の毛」
23/60

彼氏彼女

「気にいったかい?」

「じょーじょー」



 教室に戻ると瀬七が床に散らばっている髪を箒で掻き集めていた。

 それに習えとばかりに掃除用具箱からちりとりを出して、髪の毛が集まるのを待つ。

 新聞敷けばよかったなー、と思いながら、ここには新聞が無いのでその後悔の念は、抹消。


 瀬七が髪の毛を集め終わり、俺の持っていたちりとりに入れる。

 それを持って教室前方にあるゴミ箱に入れようとするが、いったん休止。


「……あのさ、瀬七。ここに入れたら朝大量の髪の毛がゴミ箱に!? みたいな感じで、騒ぎになるんじゃねぇか?」

「そだねー……じゃあ、食べる?」

「なんでだよ!」


 もう変な返事する瀬七嫌だ!!

 考えるのも馬鹿馬鹿しくなったから、ちりとりごとゴミ箱へ放り投げる。

 ガコン、と音を出しながらゴミ箱の中にちりとりが綺麗に納まる。

 それを無視して席に戻った。……ちりとりを戻せって? 汚いから無理無理。


「はは、不良だ」

「うるっせぇ」


 机の上に置いてあった鞄を掴み、瀬七を置いて教室から出て行く。

 ちょっと待てー! みたいな声が聞こえた気がするけど、無視。

 階段を下りようとしたところで、瀬七が追いついてきて隣に並んできた。


「お前は彼女か!」

「ちげーよ!」

「だったら隣に並ぶな!」

「いーじゃんどうせ行き先同じだし!」


 ぎゃあぎゃあと叫び合い、騒ぎながら校舎から出て校門を出る。

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