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でいばいyouth  作者: TOKIAME
02 「恋人ごっこと交差するお菓子」
21/60

食欲増減


「そういえば、電車に乗る前にコンビニに入ってきたんだが少しパンを買いすぎたんだ。二人とも食べないか?」



 あやがそう言ってバッグから六個パンを取り出して、琴音の机の上に並べる。

 気になるラインナップは、気軽に食べられる、と今流行のランチパックが3つに、アップルパイが2つにメロンパンが1つだった。

 あたしから何かない? と聞こうとしたのに向こうから出てくるとは。

 まさに、棚からぼた餅という感じ。よく食べるあやに感謝。ちなみにあたしは少食。


「自分が食べる分だけ買えばよかったのに」


 そう言いながらも心の中では嬉しくて仕方がない。

 これちょうだい、と言いながらランチパックのNew! と書いてあるシールを貼っているやつを指差す。

 ん、と言いながらあやがあたしの方にポンッと投げてくれた。

 よく見てみると何とかミルクと書いてあって、とても甘そう。

 袋をバリッと開けて一口食べてみると、案の定甘かった。というか甘すぎる。少し吐きそうになりながら、黙々と食べ続けた。


「んー、あまあまー」


 あたしと同じパンを食べている琴音が、幸せそうな顔でパンを頬張っている。

 あやはアップルパイを食べながら、ぞろぞろとやって来るクラスメイトに欲しがられるパンを投げながら、投げ返ってくるお菓子を鞄に入れていた。

 教室内でお菓子が飛び交っている、という非常にありそうでない光景。これをシュールって言うのかな。



 あっという間にパンは完売。あたしも食べ終わったパンの袋を滓が出ないよう、丁寧に折り畳んで鞄の中に入れる。

 口の中に残っている嫌な感じに粘っこい味を、琴音が飲んでいたお茶を貰って口直しをする。うぇー、気持ち悪かった。今度からミルクのパンはお断り。

 その後もだらだら雑談していたらチャイムが鳴って、教師が入ってきた。

 さあ、面倒くさい学校の始まり始まりー。

 補習なんて関係なくて、あたしの頭の中は帰ったら何かをするかでいっぱいだ。

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