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でいばいyouth  作者: TOKIAME
02 「恋人ごっこと交差するお菓子」
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早朝が嘘


 今朝は休日だと言うのに6時30分に目が覚めた。



 いつもなら、平日でも7時30分に目が覚めて慌てて学校に行く、という毎日毎日飽きないドタバタ劇を自分にだけ披露しているというのに

 休日になってこの早起きという快挙っぷり。誰か賞状してくれないものか。がんばったで賞、みたいな感じで。


 いや、もうありえないざーとか言いながら、今日は何かあったのかと思いベッドの傍にある小さな台の上に置いてある

 月捲り式の小さいカレンダーを掴んで、じーっと睨みつけるように今日の日付を探す。


 しかし、そこで今日が何日かを知らないのに気づき、のっそりとベッドから這い出してベッドの前に配置されている、勉強机の上にある水色の携帯電話をまたぐわし、と右手で掴む。

 そして横にあるボタンを押して今日の日付を確認すした。

 携帯電話の光が、寝起きのあたしの目には眩しいけれど極度の近眼のせいでよく見えないから、それでも顔に近づけてよく見てみる。


「おー、しがつはつかーどよーびー……」


 そう呟いて携帯電話を掴んだままベッドに向かってダイブする。

 ベッドのスプリングがギィギィいっているけれど、あたしは何処でも寝れるから寝心地が悪くても問題ない。

 むしろ快適になってるかも。


 しかしうつ伏せになるようにダイブしたので、鼻を打ったのかやけに鼻が痛い。

 ちきしょー……と言いながら、左手をゆっくり伸ばしてまたカレンダーを掴む。

 左に顔を向けて20日を探してみると、そこには青い蛍光ペンで“AM7:00 補習”と書いてあった。


「あ、やば」


 そこで完璧に目が覚めて、今度は急いでベッドから跳ね起きた。

 まだ痛む鼻を押さえながらカレンダーだけをベッドに放り投げて一階にある洗面所に向かって猛ダッシュする。


 慌しい、朝。

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