感知
掲載日:2024/07/01
キュイキュイと警報音が鳴り響く。
警備室に詰めていた俺ともう一人の相棒は、すぐさまモニターへと目を向ける。
「第303にて警報発令。近傍の警備員はすぐに確認を。モーションセンサーに反応アリ」
俺はイヤカムに通じているマイクに向かって、今モニターに表示されている情報を伝える。
第303は、外側にあるモーションセンサーで、動くものがあれば反応して警報を表示する。
ただし、今、目の前にある32面の42型モニターにはなにも異常者は表示されていない。
「表示者は存在せず、モニターをかいくぐるタイプかもしれん、気を付けて」
返事は帰ってこない。
警備員は複数人でその周辺を包囲し、じりじりと近づいているのが見えた。
と、瞬間、なにかが光ると同時に、先ほどまでいなかった人物が現れた。
どうやら最近はやりのステルスシートを使っていたらしい。
「確保、確保。犯人を確保しました。これから尋問に入ります」
ここまでくれば一応は一安心だ。
「お疲れさまでした、あとはお任せします」
俺も声をかけて、ようやくマイクを切った。




