連載1年
2023.1.1に投稿を始めて1年が経ちました。頑張った俺。よくやった俺。
4月から週一更新に変更して大分楽になりました。プライベートな理由で全く書けない時もあったりでストックが0になった時もありました。今でも週一の更新で精一杯です。今更ながら投稿当初によく毎日更新できていたと思います。今日12/31の更新で175話。約25万文字。書きたいネタはいくつもあって構想だけとか方向性だけの漠然としたメモが積み重なっています。
この作品を書くようになって日常にも変化がありました。いろいろな図書館に行きました。名所旧跡にも行きました。参考になりそうな本を求めて多くの古書店をハシゴしました。電子書籍もずいぶん買いました。当然、読む時間や調べる時間、移動時間がかかります。書いている時間より妄想という構想時間のほうが長いです。それら全てを含めて楽しいと思える時間を過ごせた1年でした。
読者の皆様には拙作におつきあいいただき感謝しています。読み手がいるという事実がいかに書き手を救っているかということを実感しています。
下調べをしていく中で派生した話も多いです。直近では織田家長男の信広が今川に生け捕りにされて幼少の家康と人質交換された史実を元とした話を書きました。家康が織田家に拐われないように今川義元が手をまわして歴史改変しています。織田信広は今川側に生け捕りにされることなく撤退を選択させました。たられば(もし…していたら(したら)、もし…していれば(すれば))な仮の妄想話をふくらませています。
話全体の根底に「氏より育ち」があります。家柄よりも育ちや環境が人間を形成するという意味ですが、前世がどうあれ、どれほど知識があったとしても、環境に左右されてしまうと考えています。そして家柄もまた環境のひとつです。たった一人で家を一族を国を変えることはとても難しいことです。主人公にはご都合主義の強力な補正がかかっています。ほとんどの物語がそうであるようにぶっちゃけフィクションなのです。
織田信長の父信秀、武田信玄の父信虎、斎藤道三を高く評価しています。前世の価値観があるがゆえに超えられない大きな壁です。そんな彼らでさえ道半ばで倒れていきます。彼らが一国を奪い、家臣団や国人衆をまとめあげた基礎があったからこそ子ども達が飛躍できたのです。信長が版図を広げ、組織を改変してきたからこそ秀吉が国を統一し、秀吉が大勢を整えたからこそ徳川が十五代続いたのだと思うのです。その豊臣と徳川が生まれることがなさそうな話ですので違った統治体制を考えなければなりません。江戸時代になる頃の話は今とは全く異なる日本の歴史の話になるでしょう。楽しんでいただけるよう頑張りたいと思います。