プロローグ1
完結しないので読むことはお勧めしません。
播州弁があったりで読みにくいと思います。
令和○○年五月第四週の金曜日に仕事の帰りでスーパーマーケットで梅酒用の青梅1kgを4袋と晩酌の肴を購入して家に帰り、ダイニングキッチンにあるダイニングテーブルに梅の入った袋を置いてリュックサックから作業着等を洗濯機に突っ込んでキッチンに戻る途中で親父に出会った。
「明日はすまんが、車借りるな」
「あぁええけど、ぶつけんなよ」
「分かってるって、その代わり満タンにしといてやるからな」
「それならええけど半分ぐらいしか入ってへんで、鍵は玄関に置いとるから」
普段の親父は通勤するのに自転車を使っていて車は所持しておらず、明日の土曜日の朝から母親と2人で泊まりで旅行する予定なので普段の休みは家から出ない俺の車を使う予定だ。
特に予定がなければ父親に車を貸すのはいつものことだった。
「あぁ後、土産の酒も頼むわ」
「おぉ分かっとるで、適当に買ってくるわ」
どこに行くかまでは聞いてないがお土産の酒にちょっと嬉しい気分になり、晩飯のカレーと冷蔵庫で冷やしてある500ml缶のビール1本を飲みながら飯を食い終わると風呂場に行ってシャワーを浴びてから冷蔵庫でビール2本と2階の自分の部屋に向かった。
部屋に入り部屋の電気を点けたらパソコンのキーボードを押してスリープ状態を解除してパスワードを入力したら、WEBブラウザをクリックして動画サイトの一挙放送で十回以上は見ている異世界転生ものアニメを見ながらスマホでブックマークしてるWEB小説の更新がないか確認しながら気になる作品も閲覧する。
酒も進みあても無くなって見たい放送も無くなったので、パソコンをスリープにしてスマホを充電してから、部屋の電気を消して寝ることにする。
翌朝目が覚めてスマホで時間が午前7時半ぐらいなのを確認するとスマホを持ってトイレに行き、便座を上げて小便をしながらまとめブログなどを確認する。
(やばいな、めっちゃ泡立ってるよ)
便器の中には泡だった小便が消えずに残っているのを見ていると先週行った病院のことを思い出していた。
四月に受けた健診の結果を数日前に貰って先週初めて通院して薬をもらったけど、昨日は薬を飲んでないし飲酒も控えていなかった。
(来月も病院行って処方箋貰って薬局で薬貰わないとダメなんだけどまぁあえか)
医者からは健診の結果で尿酸値が高く痛風の疑いがあるので、尿酸の生合を抑える薬と胃薬と胆汁の流れを良くして肝機能改善の薬を貰っていた。
身長182cmで体重100kgの大台を超えていて、医者からは運動と食生活の改善で痩せれば痛風発症リスクと尿酸値は下がると言われたが通院後も全く運動をせず酒を控えることもしていなかった。
冷蔵庫から目覚めの缶ビールを取り出して部屋に戻って普段通りにパソコンでアニメを見ていると、ドンっと音ともに少しだけ家全体が1秒にも満たない時間揺れWEBブラウザのアニメも切れてしまっていた。
(なんだ?地震か?でもすぐに治ったぞ)
とりあえず地震だろうと思ってパソコンのWEBブラウザを更新すると回線が切断されているとエラーが出るので、スマホも触ってみるとこちらもWEBブラウザやネットワーク関係が切断されていた。
(めんどくさいな、ルーター再起動せなあかんやん)
たまにルーターがエラーを起こして有線LANケーブルのパソコンやWi-Fiのスマホが回線切れすると電源ケーブルを抜いたりしてルーターを再起動する必要があった。
スマホを持って一階のリビングに置いてあるルーターのところまで行き電源ケーブルを何度か抜いたりしてみたのだが、ルーター回線表示も切断のままで変わらずスマホのネットワークも使えなかった。
(あぁそうや、Wi-Fi切って4G回線にすればええやん)
Wi-Fiを切ってもスマホのアンテナ表示は圏外と表示されていた。
(くっそ、何やこれアンテナ工事か大規模障害か?やっぱハゲはあかんな茸にするべきやったかな。まぁもうええわ、部屋戻って本でも読んどこ)
部屋に戻って紙の本を読みことにする。北は北海道から南は沖縄までの56冊ある本で、地元の図書館に行って郷土史を調べているときに目に入り知らない地元の歴史が載っていたので全国各地の同じシリーズを古本などで買い集めていた。
普段は日光を遮るために雨戸も常時閉めているので、エアコンを冷房にして点けて本を読み続けた。
お腹かが空いてスマホを見ると十一時になっていたので、1階に降りてみると昨日までよりも五度以上は部屋が暑く感じる。
部屋のエアコンを点けてからキッチンで昨日のカレーをコンロで温めて、炊飯器からご飯を平皿に盛ってお玉でカレーをよそったら、何か声が聞こえてきた。
何だろうと思い玄関に行き扉を開け玄関をくぐると門扉の方にいたのは、頭髪がない高齢の爺さんがいた。
(ハゲがいる?暑いしハゲだし意味がわからん)
台地の開発と新田集落の設立過程 播州印南野の場合 稲見悦治
この論文の6ページに舞台の中心となる印南野の開発状況がわかります。
稲美町や淡河疏水の歴史とか調べて思ったのですが、かなり過酷な土地で江戸時代には一公九民の村もあったりしますが、それでも生活が成り立たない土地だったりします。
「明日はすまんが、車借りるな」
たぶんそのうちなぜ否定形なのか思う人いると思うので説明しますが、播州弁含めた関西弁では文字にすると「な」「ん」などが最後に付く口語がありますが、イントネーションや文の流れで意味が大きく変わったります。
この場合は「明日はお前には申し訳ないけど、車貸してもらいますよ」という感じの意味になります。
作者が今現在集めてる本として、街道の日本史シリーズで全56冊ありますが、今集めているのは半分くらいです。播磨については、街道の日本史39 播州と山陽道 三浦俊明 馬田綾子(編)を参考にしています。
他の本は買ったはいいが、読めずに積んでいる状態です。