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姉、恋話をする


「恋する力というのは凄いと、

感心いたしました」


コナーさんのこの言葉に察する事が

あり、


なるほど。

ミラはフレディと見合う様に努力を

していると言うことね。


記憶の中かで、可愛くておしゃまなミラ

はどのように成長をしたのか想像できず


身長は伸びているのだろう。


顔立ちも大人の顔へと成長をしている

だろうし、手足だって長くなっているはず。


ミラのお母様はとても快活な性格で優しく

気遣いもでき、


前の人生の中で良く雑誌で見た女優さんの

様にスタイルも良い。


お父様も大柄な体で見た目通りの力持ち。

性格は穏やか。


時々ミラの話だと、動きが遅いし、体が

大きすぎるから部屋が狭くて嫌だ。


と言っていたのを思い出し、


小さく笑っていると、ミランダやコナー

さんから問う視線を感じ、


「ミラがどの様に成長をしたのかな?

と想像をしてみたけど、

思い浮かばなくて」


そう伝えると、納得してくれ


「ミラはわたくしが教える勉強もですが

本屋の店主から教わる事も多く、

誰よりも知識を持っているかも

知れませんわ」


ミランダの言葉に


「行儀作法も私が教えておりますが、

ある程度こなせる様になりました。

いつでもこの屋敷で雇っていただいても

役に立つと思います」


コナーさんの言葉が続き、

自分が想像していた以上に成長をして

おり、


「ミラ、成長が凄いですね」


唖然としながら言葉を溢すと、


「好きの力ですわ」


優しげで見守る暖かさが籠る視線と

声で綴られた言葉に


「正直、子供の言葉なので本気に取って

おりませんでしたが、ここまでとは思わず

感心しております」


ミランダとコナーさんの言葉に、


「そっかぁ。屋敷で雇うにしても学園の

入学が決まっているから、その後になる

かなぁ」


幼い頃からお祖母様からの指示で、

ルイの様に領を離れ、私達が通う学園の

平民クラスへの入学が決められており、


「勿論、わたくしも本屋の店主もその

つもりでミラに教育を施しておりますわ」


「ええ。学園卒業となればメイドではなく

フレディ様のご結婚相手の専属メイドと

して使えさせる事もできるかと」


2人の言葉にミラの恋路を応援し見守って

いるのがよく分かり、


「そうね。専属メイドでなくても、

ディランの子の専属メイドとしても良い

かも知れないわね」


恋が叶う叶わないにしても、できる限り

フレディと一緒にいられる、もしくは

近い場所に居られる場所を考えると、


「ミラ、可愛いから綺麗になってきて、

とてもモテる様になっているのよ。

何人かが告白をしてきたらしいのだけど」


ミランダの言葉とこちらの期待を膨らま

せる言葉に切り方に、期待の視線を向けると


「ありがとう、気持ちは嬉しいわ。でも、

私には好きで好きで大好きな人がいるの。

ごめんなさいね」


普段のミランダが出さないような少し

幼さがある声と言葉に


「え?ミラがそう断っているの?」


信じられないと聞き返せば、深く頷き


「ええ。そう返されたと工房で働く

方が教えてくださったわ」


ミランダの言葉に自分が考えてる以上に

ミラはフレディの事が好きだと知り、


「そっかぁ。そこまで好きなのね」


想像出来ない返事に、感情が追いつかず

頷いていると、


「私が聞いたのは、私も片思いをしている

から貴方の気持ちも分かるし、

とても嬉しいわ。でも、ごめんなさい。

相手から気持ちを聞くまで、この気持ちを

大切にしたいの。

そう、返したとも聞いております」


コナーさんの言葉に、


「誰よりも大人の返事だぁ」


頭を抱えたい様な気持ちになっていると


「ええ。工房で働く皆様も、それなら

息子が振られるのはしたがない。と、

納得されておりましたし、ミラの恋を

見守ると話もしておりましたの」


工房で働く皆が応援をしている方々さえも

味方につけたと言うことは、領に住む

女性はほぼミラの恋を好意的に捉えており、

応援もしている。


フレディ、どうするのよ。

年齢差とか言ってられないわよ。


心の中で兄として慕う彼の立場を心配し

つつ、


「ミラの恋を応援したいけど、フレディの

言い分も理解できるから、私、複雑」


ついに頭を抱えてしまうと、


「何もせず、見守るのが吉かと」


コナーさんの言葉に頭を上げ


「そうですね。そうします」


力なく頷き返すと、


「わたくしとしてはフレディさんに

ミラを受け止める心の器と覚悟を

決めていただきたいですわ」


楽しそうに頬を染め話すミランダに、


「そうですね。ミラの初恋を奪ったのです

責任を取っていただきたいですね」


コナーさんが乗り掛かり、


「私個人としては2人が結ばれればと、

思うけど」


一応、自分の考えを伝えると、

2人は微笑み、


あ、これは下手の返事を返すと

2人の仲を取り持つ方向へ約束を

する事になると察したが、


まぁ、気の置けない仲間同士なら

良いか。


そう気持ちを切り替え、

ミラとフレディの恋がこうなれば、

ああなれば良い。


と、なるかもしれな未来を想像し

話せば盛り上がり、ミラだけに留まらず

誰か誰かの話にも飛び、


夜が更け、気が付けば早朝のキッチンが

動き出す時間となっていた。


更新が遅れてしまい大変申し訳ありません。

騙し騙しで使っていたのですが、遂にPCが壊れてしまい

スマホで打ち込みをしておりました。

なるべく早く購入したいと思います。



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